なぜカナダの国名は「カナダ」なのか?アンバサダーイベントで魅力をたっぷり聞いてきた #カナダ150周年

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カナダ・アルバータ州を何度も訪れ、アルバータ州のソーシャルメディア観光大使並びにカルガリー名誉市民を務めさせて頂いておりますが、さらに、より深く、カナダについて知りたいと思い、カナダ観光局主催の「カナダ150周年ブログアンバサダー」のイベントに参加してきました。

人・文化・大自然などのカナダの魅力や、カナダの歴史を知ることができました。特に個人的に感銘を受けたのは、アルバータ州でも先住民の遺跡を訪れたことがあったのですが、その文化を現在でも継承しているという話です。人種のモザイク(マルチカルチャー)と言われ、公用語である英語とフランス語以外にも、様々な言語が存在しているとのお話でした。

カナダ建国150周年は2017年

「カナダ150周年ブログアンバサダー」は、2016年7月1日に都内で開催されました。これは、7月1日がカナダの建国記念日であるからです。さらにこの日はカナダ建国149周年で、来年に控えた「カナダ建国150周年」をちょうど1年前に控えた日でした。

まずはカナダのベーシックな情報から伺いました。

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カナダの国土の広さは世界2位を誇ります。日本が一つの州に収まってしまうほどの広さです。この国土に人口は3,400万人(世界36位)。日本は1億3,000万人(10位)なので、人口密度が全く違うことも分かります。とにかくカナダは広いのです。

カナダ建国の歴史は、1497年にイギリスの探検家ジョン・カボットが現在のニューファンドランド島に上陸したところから始まります。

地図で見るとこんな位置関係になります。

日本を中心とした地図からだと分かりにくいのですが、イギリスとカナダは大西洋を挟んで隣り合っているのです。1534年にはフランスの探検家ジャック・カルティエがガスペ半島に到達し、ヌーヴェル・フランスを宣言します。

ガスペ半島はこのあたりです。

ガスペ半島はニューファンドランド島より奥まったところに位置しています。この後、毛皮が多く産出することが知られるようになり、フランスの商人が訪れ、植民地であるケベックシティが建設されることとなります。カナダの公用語が英語とフランス語であるのは、ここに発祥があるという訳です。

1867年、カナダ連邦が誕生します。

余談ですが、カナダはコモンウェルスに属しています。コモンウェルスに関しては、自分でコモンウェルススタジアム(アルバータ州エドモントン)を訪れ「コモンウェルスとは何なのだろう?」と思い調べました。

コモンウェルスは「イギリス連邦に属する国や地域」で、カナダもイギリス連邦加盟国であり、女王はエリザベス2世です。もともとイギリスとフランスの植民地として始まった歴史があるので、現在でもイギリスとの関係が深いのですね。ちなみに「コモンウェルススタジアム」は、コモンウェルスの国々が競技をするコモンウェルスゲームズのために作られました。

カナダの国獣はビーバーです。毛皮でヨーロッパと物々交換が行なわれていました。耐水性が優れていることから、ビーバーハットがヨーロッパで絶大な人気を誇ったのだそうです。

また、カナダといえばメープルシロップを思い出す人も多いと思いますが、もともと先住民が採取の方法を知っていたことから、広まったということです。

カナダの魅力は人・文化・大自然

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カナダの魅力を大きく分けると3つ。人、文化、大自然となります。これは何度かカナダを訪れているぼくからしても納得の魅力です。広大な国土、優しい人柄、そして先住民の文化、英語とフランス語の文化、そうした括りで大きくカナダを語ることができます。

人に関しては、カナダは人種のモザイク(マルチカルチャー)と呼ばれ、英語とフランス語の公用語以外にも様々な言語が存在しています。

調べてみるとカナダは移民政策にも積極的で、毎年25万人以上を受け入れているそうなのですが、もともとの人と文化がそうした多種多様な人々を受け入れる土壌があったということなのでしょう。

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ここで引き合いに出されたのがジャスティン・トルドー首相です。多文化、他の国を尊重する意識が強い方で、人種の偏見を政治から取っ払った首相として知られているそうです。また、閣僚の半分を女性を占め、先住民も登用されているのだとか。

また、カナダ人の気質として、生きることを楽しんでいる、どんな状況でも楽しむ人たちであるという説明もありました。川が凍ればスケートをすればいいじゃないかと、長く寒い冬でも心から楽しむそうです。

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文化に関しては、先住民の文化があり、現在でもその文化を継承しているという話もありました。バイソンの肉を食べるとか、犬ぞりというのは、文化の継承の代表的なものなのだと思います。

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他にカナダの魅力として語られたのは、自然と都市の共存です。例えばバンクーバーは、写真にもあるように大都市と大山脈が融合しています。カルガリーからも少しクルマで走ればカナディアンロッキーがあったりとか、カナダの生活は山とともにあるのだな、ということも、現地に行くと感じます。

また、たびたび文化が特徴であると語られているように、多文化都市であることもカナダの魅力です。例えばトロントという地名は「人が集まる場所」という意味があります。そもそも。そうやって多種多様な文化を受け入れる素地があるのです。

多分化という意味では、フランス語圏ケベックシティーがあります。ケベックシティー最初にフランスの植民地が建設された場所で、カナダ発祥の地でもあります。なぜ英語圏と思われるカナダの公用語にフランス語があるかというと、つまりそういうことなのです。

カナダ(Canada)の由来とは?

重要なトピックスを一つ。

なぜ、カナダは「カナダ」になったのでしょうか?

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「Canada」の由来は、先住民の「Kanata」という言葉にあるそうです。「Kanata」は先住民の言葉で村や集落といった意味で「ここはなんていうところ?」との質問に「ここはカナタだよ」と先住民が答えたのを聞き間違えて「カナダ」になったのだとか。

カナダの情報を知りたければ「カナダシアター」で

カナダ観光局では、カナダの情報を発信する「カナダシアター」というサイトを運営しています。

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これはカナダ150建国150周年に向けたサイトでカウントダウンと共に、濃密なカナダの魅力が綴られています。観光情報としてもちろんですが、読み物として新しいカナダを知ることができるのは間違いありません。

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そして、この日は「カナダシアター」で公開されている動画「モザイク カナダ」でヒロインを務める女優の安田早紀さんも講演されました。題して「私の心に残る10のカナダ時間」です。

– ウィニペグ 初めて訪れた場所、北米大陸のへそ、ウィニーザプーの故郷

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– カリフォルニアロールを広めたと言われている寿司職人 アルバータビーフが美味しかった

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– 大陸横断鉄道 VIA鉄道 バンクーバーからジャスパーまで 神聖な気持ちになった

– ナイアガラの滝を夜にクルージングした 水の飛沫がかかるところまで近づいた

– ユーコン川を川下り ゆっくりした時間が流れていた、ひたすら前に進むポジティブな時間

– カナダ観光局ナンバー2、CMOのジョンさん ウィニペグで初めて会った、ドラマにも出ている

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– ボノブ ケベックのキャラクター、サンタさんのような人気あるキャラクター

– イエローナイフで見たオーロラ まさか見られると思わなかった、実物は動いている、見るまでの過程の時間に感動するのだろう

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– 寒すぎてジーンズとTシャツが凍った写真 自前のジーンズを凍らせた、寒さって凄いな、と

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– スキーインストラクターのクリス スキー初体験、ちょっとできると褒めてくれた

ぼく自身も体験したことがあることがいくつも含まれていて(オーロラは羨ましい!)、納得のランキングでした。カナダ観光局の方からのプレゼンでもありましたが、やはりカナダの魅力は人・文化・自然なんだなぁ、ということをしみじみ感じたランキングでした。

安田早紀さんの次のカナダ旅は、8月に3週間、西部の開拓の歴史を辿る旅が待っているそうです。スピリットベアを見つけに行くのだとか!

ネタフルのカナダ旅はコチラからどうぞ!

カナダに行くならやっぱりエア・カナダで!

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最後にエア・カナダからのプレゼンも行なわれました。ぼくも何度かカナダへの旅で搭乗したことがありますが、基本はエコノミークラスだったので、次の機会があればプレミアムエコノミーにしたいと思いました。

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食事もエコノミーと違うそうです。プライオリティチェックインも可能です。

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2016年夏はトロント、バンクーバー、カルガリーに就航しています。

大阪からもバンクーバー便も就航したそうですが、これは「ルージュ」というブランドで、ビジネス渡航が少ない場所に就航しており、ビジネスクラスよりもエコノミークラスの座席が多くなっているそうです。

エア・カナダは、北米で唯一の四つ星の航空会社だという説明もありました。

ネタフルでも次のような記事を書いていますので、参考にして下さい。

「エアカナダ(AC10便)」成田空港から直行便でカルガリーへ向かう(機内食など)

「エアカナダ(AC9便)」カルガリー国際空港から直行便で成田空港へ帰国する(機内食など)

【エアカナダ】エドモントン国際空港からバンクーバー国際空港へ

「MAPLE LEAF LOUNGE SALON」エアカナダのビジネスラウンジを初利用して便利さが分かった!

カナダ料理はどんな料理?

イベントの最後には「カナダ料理」が供されました。

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一言で「カナダ料理」を説明するのは難しいな、と実は思っていたのです。実際に自分でアルバータ州を旅すると、アルバータ牛のような名物はあるのですが、これがカナダ全体のイメージかというと、少し違うな、と。

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多国籍の文化が入り交じるので、これぞカナダ料理というのを一言では言い表しにくいのですね。

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アンバサダーイベントでは、料理の特徴を先住民、フランス、イギリス、ウクライナ、日本として説明が行なわれました。先住民の料理はバノックやスモークサーモン、フランスのケベックダックとメープルシロップ、イギリスのローストビーフ、ウクライナはピエロギ、日本のみかん、です。

裏を返すと、カナダでは様々な国の文化をベースにした料理が食べられる、ということになります。実際、どこのレストランで食事をしても、美味しいんです。日本人の口にもぴったりだと思います。「カナダ料理」というイメージはないかもしれませんが、どこで食べても美味しい。最近はクラフトビールもあちこちで飲めるようになっているので、美味しい料理に美味しい地ビールは地産地消で最高ですよ!

「Cilantro」ピザ窯で焼くピザが絶品!パイナップルとチリのピザが最高に美味だったカリフォルニア料理のフュージョンレストラン | カナダシアター

↑自分で行ったレストランです。ここも美味しかったなぁ。

ということで、改めてカナダの魅力について勉強しましたが、次回、もしカナダを訪れることがあれば、多国籍の文化という視点から、カナダを見てみたいと思いました。