2012年7月31日に新発売となる、コーヒー&炭酸なサントリーの新製品「エスプレッソーダ」について、開発の方からお話を伺ってきましたよ! なぜ、炭酸コーヒーなるものが登場することになったのか興味津々ですよね。
まずは開発部、大塚さんの話。
サントリーは、新機軸の商品を開発していない期間が長かった。2年前に開発チームができた。その第1弾が「エスプレッソーダ」である。
炭酸飲料を無菌充填する、国内初の技術「炭酸無菌充填」を使った。普通の炭酸の使い方では、炭酸飲料は甘酸っぱいものが多い。「炭酸無菌充填ライン」を、58億円を投資して作った。それをどう活用するか、ということで開発が始まった。800回以上の試作をした。
無菌なので、ペットボトルも作ってしまうことにした。炭酸ペットボトルの自製化も初めての技術。氷のデザインもこだわりがある。発売前だが「どこで売っているんだ?」と、既に注目が集まりつつある。
炭酸飲料は昔(若い頃)は飲んでいたけど今は飲んでいない、という人が多い。炭酸飲料には可能性があると思っている。唯一、飲料の中で伸びているのが炭酸飲料。
容量は誰が決めたか500mlというのが主流。しかし、500mlも飲めないという人もいる。大人向けの味、適量のものがない、というところで330mlにこだわった。飲み切る頃まで炭酸を感じてもらえる。
最初は「炭酸の新しいのを作りたいな」というところで、ありとあらゆるものに炭酸を混ぜてみた。そうしたら、コーヒーが美味しかった。
炭酸飲料は午後に飲む人が多い。働く大人のスパーリングブレイク、がコンセプト。
今回は刺激感と嗜好性、スカッとしていると美味しい、のバランスを考えた商品である。深入りコーヒーのエキスを使って、コーヒーの苦味を感じてもらえる。
炭酸は強め。しかし、すごく強い訳ではない。よいバランスになった。甘さだけでなく、隠し味としてスパイスを入れている。
「クセになる」「ハマりそう」という方が多く、手応えも感じている。
//////
続いて、座談会パート。
・甘さの調整は最も苦労した。
・最初に無糖を作ってくれと喧嘩した
・しかし無糖は美味しくなかった
・炭酸飲料は甘さがないとダメという発見
・基本はペットボトルから
・オススメの飲み方の一つとして氷
・今回は香り、コク、苦味を強め、酸味は抑えめ
・ボスのノウハウも注ぎ込まれている、特に香り
・甘さの強さが決まってからも、甘さが後を引くという課題
・舌の上に残る甘味を改善するのが大変だった
・この味に近づいたのは試作品600を超えてから
・千本ノックのように開発はスピード感があった
・カロリーは29kcal/100ml(1本あたり約90kcal)
・BOSS BLACKよりもコーヒーが濃い
・名前もいろいろあった
・「エスプレッソーダ」は初期の段階で出ていた
・BOSSのデザイナーとは語呂がいいよね、と話していた
・バッケージデザインは伊右衛門などを担当している女性
・最初は炭酸感をデザインにするのに苦労した
・なぜロゴにツバメ?
・オフィスワーカーはカゴの中の鳥
・さっと飛んで戻ってくる、ツバメのイメージ
・コーヒー豆の品種はいろいろ入っている
・炭酸コーヒーはこれまでにもあった
・既存技術だったので酸っぱいものだった
・失敗した例があるのに今回やれたのは技術革新
・自信を持って出せる技術ができたので
・設備として簡単には真似できないものになっている
・ライバルはコーラ
//////
色々なものを入れて飲んでみた!
座談会参加者からリクエストをして「エスプレッソーダ」に色々なものを入れて試飲してみました。
牛乳:普通にカフェオレのようになってしまうけど、微炭酸が残って、これはこういう飲み物として美味しい。
オランジーナ:香りからして厳しい。これはちょっとないかな?
ペプシネックス:ちょっとお酒のような味がしてカクテルぽい。
白州:スモーキーな香りがマッチする。新しいウイスキーのようで美味しい。
レモン:違うものになってしまって美味しくない。
結論:白州、美味い。牛乳もなかなかイケる。柑橘系は難しい。
//////
前に試飲レポートを書いた時は、正直なところ、ちょっと甘めかな、と感じました。が、今回の座談会で、グラスに氷を入れて飲んでみたところ、これが美味かった!
氷あり、氷なしで試飲したのですが、冷えていると甘味が気にならなくなり、氷ありがとても美味しく感じました。家で飲むならば、間違いなくグラスに氷を入れて飲む、がオススメだと思います!
確かに、缶ハイボールも氷を入れて飲むと、さらに美味しさが増しますよね〜♪