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富山旅行に行くなら、ぜひ「茶文」に立ち寄りなよ!
そんな風に言いたかった店が、残念ながら姿を消そうとしています。富山駅前の怪しげなスポット「シネマ食堂街」そこの一角にある「茶文」は、2015年5月で取り壊しとなります。でも、無くなってしまう前に行けて本当に良かったです。昭和のままのカウンターで食すおでん、飲む地酒は最高ですよ。
「茶文」一夜目
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「シネマ食堂街(富山)」再開発でウン十年の歴史に幕を下ろす駅前の怪しげで激シブな飲み屋街という記事を書きましたが、夕方に彷徨っている時に、同じようにフラフラしていたご夫婦から「茶文がオススメ」と聞いていました。「ここは楽しめる」と。
本当は富山の知人からオススメされていた「シネマ食堂街」の別の一角にある寿司屋に行こうとしていたのですが、満席だったのでフラフラ。「茶文」は見るからに怪しげで、最初は躊躇していたのですが、これこそ旅の醍醐味だと入店してみたのですが、大正解でした。
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2階席もあるようですが、1階席はカウンターのみ。中には仲の良さそうなご夫婦がいらっしゃいました。
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ラベルに「茶文」と書かれた大吟醸で、まずは乾杯。
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お通し。
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マスターに適当におでん盛り合わせをお願いしたら、たっぷり! じゃがいも、大根、つみれなどなど。つみれが美味しかったなぁ。やっぱり肉だなぁ。
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マスターはジョーク、ダジャレ好きのようで、不思議なメニューが並んでいます。マスターの遊び心ですね。
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「するめ谷のむ〜みん」これは、フライパンでスルメを炒めたものなのですが、お客さんだった谷さんだかむ〜さんが、自宅でスルメを炒めると匂いが凄くて奥さんに怒られることから「茶文」で注文したのが始まりだそうです。
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富山の定番、昆布締め。さすの昆布締めです。さすは一般的にはカジキマグロのことです。昆布ごと食べる、より旨い。
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また、おでんを頼んじゃいました。だって「茶文」は書き忘れてましたが、おでんの店ですから。
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誰もが気になるカラフルなやつは「かまぼこ家族」だそうです。赤巻き、昆布巻き、青巻きの3点セットです。
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かまぼこのおでんも美味しいもんですね〜。自宅のおでんにも入れちゃう。
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特筆すべきは、牛すじ煮込み。たっぷり肉も入ってて、これが本当に旨い。富山三大煮込みがあるとしたら、間違いなく一つにしたい逸品でした。
マスターとの話は楽しいし、料理は美味しいし、気づいたら3時間くらい経過していたんですけど、そこから始まったのがこれ。
マスターとお客さんが一体になって盛り上がって、楽し過ぎでしょ!
「また明日も18時に来ますから!」とマスターと約束して帰路に着きました。
「茶文」二夜目
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18時きっかりに、後発組のメンバーも合流し「茶文」にお邪魔しました。バスの出発は23時30分。4時間以上、たっぷりと「茶文」を満喫させて頂きました。
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前日はなくなってしまっていたすりみ焼き。シンプルで美味しい。
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今宵もおでん盛り合わせ。いいっすねぇ。
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牛すじ煮込みアゲイン! 忘れられない味になりました!
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白えびのコロッケと山菜の天ぷら。
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海老感がしっかりありまして、これまた最高なんです。
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白えびのかき揚げ。こんなに小さいのに、ちゃんとエビエビしてるんだよな〜。旨い。
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クリームチーズと醤油。和風になって旨いです。これも家でやってみたい。
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これが「するめ谷のむ〜みん」です。スルメというと炙るのが定番ですが、炒めるのもいい。
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出し巻き玉子。ザ・シンプルな肴。
「茶文」があるからまた富山に行きたい、そう思える店。
重ね重ね「シネマ食堂街」の取り壊しは残念なことなのですが、移転を計画しているということなので、その暁にはお祝いに富山まで駆けつけたい、そのくらい「茶文」は大好きになってしまった店です。
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ただ、この「シネマ食堂街」ならではの雰囲気というのは新しい店舗では出せないでしょうし、また訪れるお客さんの雰囲気も変わるかもしれません。今の「茶文」は今しか味わうことができませんので、ぜひ近くで大衆酒場が好きな方は足を運んでください。
食べログにクチコミはなく、訪れた人のブログが記事がいくつかある店、それが「茶文」でした。しかし入ってみると人情たっぷり、旨いおでんがたっぷり、歌うマスターのいる、素敵なおでん屋さんでした。
移転の情報は「唄うおでん屋」に掲載されるようですので、ウォッチし続けたいと思います。「茶文」の店名の由来は、お母さんから引き継いだマスターも知らないそうです。
また行きます! ごちそうさま!!!!!!
回転寿し、回転寿し、スターバックス、昆布締めときての5軒目です。
※高速バスで富山を旅しました。