「Caplio GX100」のスクエアモードはブログが生んだ

【インタビュー】スクエアモードはブログ文化が生んだという記事より。

ハイエンドデジカメとしては異例のヒット作となったGR DIGITALに続いて、リコーがハイエンドデジカメ市場に投入したCaplio GX100。24mmからの広角ズーム、着脱式EVF、1:1の正方形フォーマットなどの興味深い装備はどのように生まれたのだろうか。

「Caplio GX100」の開発者たちに聞くインタビュー記事です。いやー、興味深いです。興味深すぎ。ますます「Caplio GX100」が好きになります。

いくつか気になったポイントをピックアップしておきます。

・GRDは高画質と携帯性にこだわりGX100はズームレンズなど表現力にこだわり
・GRDはストリートスナップ向けGX100はじっくり構えて撮るカメラ
・ボディサイズよりも握りやすさを重視
・ファームウェアによる機能拡張の計画は今のところない
・GRDで要望のあった電池室のツメを新設
・デザインを一眼レフカメラっぽくまとめたかった
・ディストーションをデジタルで補正することは考えなかった
・PCでユーザの意図で補正して欲しい
・GRDは素材性重視の絵作りGX100は彩度を高くして見栄え良く
・ノイズを潰して不自然になるよりはノイズを残す

正直なところ「Caplio GX100」はサイズもそれほどコンパクトではないし、EVFを取り付ければカバンからの出し入れも不便、レンズキャップもあったりで、便利なカメラではないと思っています。

しかもノイズも多いし、絵もGRDと比較するとビビッドだと思っていたのですが、どれもこれもそれもこれも、きちんと裏付けがあり、開発陣が意図したことであったことが分かり、なるほどという思いです。

「Caplio GX100」があれば「GR DIGITAL」がいらなくなるかと思いきや、決してそうではなく、書かれているようにストリートスナップや暗所で料理を撮影するときなどは、やはり「GR DIGITAL」だな、と思います。

似ているようで似ていない。見事に棲み分けがされているのですね。

そして最も良いと思ったのはここ。

なぜ1:1のスクエアフォーマットが生まれたのか?

ちょうどEVFのチルト機構を検討している時期が重なったのもありますが、GRDブログで、画像を1:1にトリミングしているユーザーがよくいらっしゃったのが契機です。1:1には、ブログで写真を大きく見せられるというメリットがあります。ブログは縦長の空間で写真を見せますから、大きく見せようと思うと縦位置の写真が増えます。GRDブログのトラックバックには縦位置写真が多いんですね。で、1:1ならわざわざ縦位置に構える必要もなくなる。1:1は、ブログの文化が浸透したからこそ出てきたフォーマットではないでしょうか。

確かに1:1はブログに収まりが良いのです。収まりが良いので、ブログ用にはほとんどスクエアサイズで撮影しているほどです。コレとかコレとか。

ブログから生まれたんだから、ブログに収まりが良いというのも当たり前な訳ですね。

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