ふっくら肉厚でたっぷり旨味「春子しいたけ」初春の味をマヨとチーズと醤油で焼こう #提供

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フィンガー焼きしいたけ」と称しオーブントースターで椎茸の傘に具材を詰めて焼きまくっていたところ、福岡県筑後市の椎茸卸・販売「株式会社 武久」さん、つまり椎茸のプロから連絡を頂きました。

ぜひ目利きした椎茸を食べてみて欲しいと送ってくださったのは、春の限られた時期にしか穫れないという「春子しいたけ」です。

椎茸にそんなに違いがあるのかしら? と思っていたのですが、これまで食べていた椎茸とは食感からして別物でした。味も濃くて、旨い! 椎茸沼に足を踏み入れてしまいそうなくらいに旨いのです!

「春子しいたけ」とは?

しいたけ初心者として、まずは「春子しいたけ」について調べてみました。そういうブランドがあるのかと思ったのですが、さにあらず。

穫れる時期によって名前が変わるそうで、冬から春にかけて「春子しいたけ」、藤の花が咲く頃は「藤子しいたけ」、秋は「秋子しいたけ」、そして冬には「寒子しいたけ」と呼ぶそうです。もちろん季節によって味に違いがあります。

最も収穫量が多いという「春子しいたけ」からは、春に向かって伸びやかに成長していくような、成長のために栄養をたっぷり溜め込むような、そんな力強さを感じますよね。なんだかとっても美味しそう!

友人の食通ぷーこさんも「春子しいたけ」が大好きで「肉厚で歯ごたえしっかりで、旨味もしっかり蓄えてて、もうたまらんですよぉー」と教えてくれました。

「まだ寒さが残るこの時期に、硬い原木で少しずつゆっくり育つ」そうで、やはりこう、生命の息吹を感じずにはおられないですね! 「春子しいたけ」のパワー!

「春子しいたけ」ふっくらした傘に太い軸がスゴイ

届いた「春子しいたけ」がこちらです。

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傘のふっくらとした肉厚な様子に、ぶっとい軸。なんとまあ食べごたえのありそうな椎茸たちでしょうか!

数えたら生の椎茸が20個も入っています。

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ネットだと「福岡県産原木栽培生しいたけ」として販売されている、福岡県八女産の原木栽培生しいたけです。山の中で栽培しているため、気候にも左右されいつでも穫れるわけではない貴重なもの。

通常4,000円のしいたけが、特別価格の2,500円になっています。なんとなんとの37.5%オフです。これで「春子しいたけ」が1kg(約20個)はお買い得すぎませんか!?

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振り返ると人生において、こんなに椎茸と向き合った(食べた)ことはありませんでした。

生なのか乾燥なのかも気にしたことがなかったし、どちらかといえば椎茸は出汁として触れ合うことのほうが多かったでしょうか。少なくとも、あまり椎茸は主役ではなかったはずです。

いやぁ、でも「フィンガー焼きしいたけ」が本当に美味しいんですよ。手軽なうえに、こんなに美味しいものがあったなんて、気づけて良かったなぁ。美味しい椎茸を贅沢に焼いちゃうぞ!

と、その前に、さすがに20個は数日で食べきれないので、武久さんに聞いた保存方法もご紹介です。

椎茸の保存方法

椎茸の保存期間は次のようになっています。

冷蔵:5日
冷凍:1ヶ月

ジップロックに入れて冷凍したら、自然解凍して食べられるというのですから手軽です。これなら生の椎茸をまとめ買いしても安心です。

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ぼくは5個ずつ2袋、合計10個の「春子しいたけ」をジップロックに入れて冷凍することにしました。

「春子しいたけ」を愛でる、それはコスモ。

それでは、いつものように「春子しいたけ」を「フィンガー焼きしいたけ」にして食べてみようと思います。

味の基準になるように、マヨネーズ&醤油とチーズ&醤油のベーシックな食べ方をしてみます。

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椎茸の栽培方法には“原木栽培”と“菌床栽培”があり、この「春子しいたけ」は原木栽培による原木しいたけです。

菌床栽培はおがくずを固めた菌床に種コマを打って室内で育てるもので、短いサイクルで収穫できるのがメリットです。

原木栽培は自然の中でクヌギの原木に自然に菌糸が巡って椎茸を自然発生させる方法で、栽培には時間がかかります。

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どちらにもメリット・デメリットはあり、味の好みもあるのでしょうけど、自然の中で育った原木しいたけのワイルドな出で立ちには興奮します!

雨風に揉まれながら力強く原木に立っていたであろうことを感じさせる、軸の太さが素晴らしいです。これぞ目利きの選ぶ、原木しいたけなのでしょう。強い。そこはかとなく強い生命力を感じます。

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椎茸の種類には傘の開き方によって「どんこ」や「香信(こうしん)」などの呼び方があるそうです。これは傘が開ききらない肉厚の「どんこ」です。

丸みを帯びた美しい見た目。じっくりと眺めると、描かれる紋様もそれぞれに違うことが分かります。まるでそれぞれが菌たちがひしめく、手のひらサイズのコスモ(小宇宙)です。

「春子しいたけ」のビジュアルを愛でるのはこれくらいにして、それでは「フィンガー焼きしいたけ」を作っていこうと思います。

「春子しいたけ」でフィンガー焼きしいたけ

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シンプルな味付けのマヨネーズ&醤油(左)と、チーズ&醤油(右)です。しいたけ自体の味を堪能するために、マヨネーズもチーズも、いつもより少なめにしました。

オーブントースターの庫内にアルミホイルをしき、5分ほどチリチリと焼けば完成です。3〜4分したら、焦げていないかチェックしてみてください。これまでに焦げていたことはないですけど、念のため。

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あっという間に、2種類の「フィンガー焼きしいたけ」が焼けました!

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しいたけが苦手な人は香りが苦手だと聞きますが、この「春子しいたけ」の香りは優しい香りがして食欲をそそりますね。押すのではなく、引きの香りを感じます(やばい、持っていかれる)。

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まずはマヨネーズ&醤油から。マヨネーズの量は控えめにしたのは、正解でした。「春子しいたけ」の味が濃いです。

ちょっと驚くような味の濃さで、これが原木しいたけの力強さなのかと感嘆しました。食べたことないような椎茸の旨味がしているんです。

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続いてチーズ&醤油も食べると、ともすればチーズ味というのはそれだけに舌が持っていかれてしまうくらい濃厚なものですが、これがまた椎茸が負けていません。

これまで作った「フィンガー焼きしいたけ」は、椎茸は縁の下の力持ちといったポジションで、味付け次第で変幻自在、あなたに合わせますというイメージだったのですが、この原木しいたけの「春子しいたけ」は違う、そうじゃない。

傘の中に詰めた濃いめ、味強めの食材と真っ向勝負して張り合って、お互いにいい笑顔でがっちり握手してしまっているのですよ! こんなに強いのか、春子しいたけさんは!

極めつけは食感です。キュムキュムとした歯ごたえのある食感は絶品。柔らかい椎茸のクミクミとしたそれとは違います。個人的にも、このキュムキュムした食感は大好物!

傘が肉厚でふっくらしているのでひと口では食べられません。フィンガーフードサイズだけど、肉厚で食べごたえもあって、ひと口サイズのステーキといった風格すら感じます。

椎茸をのぞく時、椎茸もまたこちらをのぞいているのだ

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正直なところ、椎茸の味や食感にそんなに違いがあるとは思っていなかったので、この「春子しいたけ」には本当に驚愕しました!

武久さんに伺ったところ「春子しいたけ」は今の時期、例年だと3月くらいまでしか穫れないそうなので、本当に今だけの春の味として興味のある方はぜひぜひ食べてみてください!

ごちそうさま!!!!!!

‥‥‥‥こうなると、四季折々の椎茸を食べ比べてみたくなりますねぇ‥‥これは間違いなく椎茸沼かもしれませんねぇ‥‥。

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マヨネーズやチーズを傘に詰めて焼くだけの「フィンガー焼きしいたけ」が手軽で美味しくてペロリです!

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