酸っぱくなったキムチはアチャールとしてカレーに入れなさい 〜サンラサーの教え

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自己啓発本のようなタイトルで失礼します。

浦和市場に賞味期限切れしそうな食料品を取り扱う店があり、最近たまに覗いておりまして、39円のキムチをいくつか買ってきました。

当然、売っている時点で賞味期限ギリギリだったりするので、今はもうアウトオブ賞味期限ナウなわけです。1ヶ月くらいまでは美味しかったですね。

いくつか買ってきたのでまだ残っています。賞味期限をスルーして2ヶ月ナウに食べたら、けっこう酸っぱいんですよ。

どうしたもんかなぁ、と思ってツイートしたら、東新宿サンラサーの店主が「カレーに入れなさい」と天啓を与えてくれました。

今回は、酸っぱくなったキムチをカレーに入れて食べたら美味しかったレポートです。

賞味期限に対する感覚が変わる

子供の頃は毒に対して敏感なので、苦いものとか、そういうのが苦手だという話を本で読んだことがあります。

つまりピーマンとかセロリとかを食べられないのは、ある意味では身を守るための本能だと。本当かどうか知りませんけど。

あと、自分が子供の頃を振り返ると賞味期限にも非常に敏感で、1日でも過ぎたものはもう食べたくないくらいの感覚がありました。

それがアラフィフに突入したあたりから、賞味期限が気にならなくなってきたんですね。納豆とかでも2週間くらいなら「もともと腐ってるしな」と気になりません。

缶詰なら1年や2年なら試しに食べてみます。そう、試しに食べてみてヤバそうだったらやめればいいや、という判断ができるようになったんだと思います。

さすがにナマモノではそんなことはしないですけどね。しっかりカツオにあたったこともありますので。

で、アウトオブ賞味期限ナウのキムチなんですけど、1ヶ月くらいまでは美味しかったんですよ。いい感じで熟成してるわ〜、なんて思いながら食べてました。

しかし2ヶ月になったら、これがまあいい感じに酸っぱいんです。昔、漬かり過ぎの野沢菜もこんな味したなぁ、なん懐かしい気持ちになりました。

酸っぱいキムチにはごま油

まあ酸っぱい。でも食べられないこともない。とはいえ美味しく食べたい。と思いググりましたよ。

すると、酸っぱいキムチの食べ方がいくつか出てきました。一つは鍋や炒めものに使うということ。これはけっこう普通です。そして気になったのが、ごま油を入れるというものでした。

できれば生で食べたいと思っていたので渡りに船と、酸っぱいキムチにごま油を入れて食べてみました。

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すると、あのきつめだった酸味が弱まっているんですよ! それだけでなくごま油の風味も加わり、良い感じで食べられるようになっています。あらら、正解はごま油でしたか。

完全に酸味が消えているわけではないのですが、セサミのオイルのパワーにより、生のキムチとして食べられるようになりました。なるほどねぇ。

酸っぱいキムチはアチャールである

と、そんなこんなのツイートをしていたところ、反応してきたのが東新宿にあるスパイスカレーの名店「サンラサー」のマリコ店主です。

酸味があって食べにくいものを、そのままカレーに入れて食べるとな?

半信半疑だったのですが、プロの料理人がそう言うなら試してみるべと、レトルトカレーに酸っぱいキムチを入れて食べてみることにしました。普通のルーで良いというので、レトルトカレーでトライ。

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フィンガー焼きしいたけ」に使ったチーズが余っていたので、レトルトカレーにチーズをパラパラして、酸っぱいキムチをどっさり。いきなりどっさり入れちゃった。

そして、食べてみちゃった。

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あらーーーーーー!!

美味しい!! 酸味がカレーに合うではありませんか!!

ズバリこれ、インドのお漬物と言われるアチャールですね!?

そういえば「サンラサー」で食べるカレーにも、酸味のあるアチャールがついてくることがあります。そうか、カレーに酸味は美味しい食材だったのか。

むしろ辛いキムチだとカレーと喧嘩してしまうような気がするので、ここまで酸っぱくなっているからこそ、カレーに合うアチャール風のキムチになっているということなのでしょうね。大発見。

カレーが好きな人は、キムチを冷蔵庫でほうっておいて、ちょっと酸味を出してアチャール代わりにカレーと食べる‥‥というのもありではないでしょうか(自己責任で)。本当に美味しかったです。

酸っぱいキムチがあるとカレーが食べたくなる!

ごちそうさま!!!!!