マレーシアサバ州はボルネオ島にあります。密林、ジャングル。コタキナバルを離れ、向かったのはサンダカン。サバ州東部の海沿いの街で、さらに宿泊したホテルから小一時間ほどクルマを走らせると、目的地「Sepilok Orangutan Rehabilitaion Centre(セピロック・オランウータン・リハビリ・センター)」はあります。
ここはオランウータンのリハビリテーションセンターで「ペットにされたり、パーム農園の害獣として親を殺されたり捕らえられたりして孤児になったオランウータンの子供を、森に還って暮らして行ける様に訓練をする施設」なのです。
5,000ヘクタールの敷地に、60頭以上のオランウータンが暮らしています。
「セピロック・オランウータン・リハビリ・センター」でオランウータンに出会う
前回のコタキナバル紀行ではサンダカンまでは来ることがなかったので、今回はオランウータンに初対面です。
サバ州、コタキナバルを訪れると、このサンダカンの「セピロック・オランウータン・リハビリ・センター」はツアーに含まれていることが多いのではないかと思います。
入口付近にある顔ハメならぬ顔ノセで記念撮影。熊山さん、バッチリ。
実は見猿言わ猿聞か猿的に、3体のオランウータンが並んでいるのです。
屋外のエサやりタイム(食事タイム・フィーディングタイム)が10時からだったのですが、朝の取材が長引いてしまい、残念ながら間に合いませんでした。が、屋内から観察できる、保護されているオランウータンたちがエサを食べるところは見ることができました。
園内マップ。入場料(外国人RM30) とカメラの持ち込みに1台あたりRM10が必要です。
園内は完全にジャングルの一部です。
ちょっとピントが合ってないですが、普通にオランウータンや猿が樹上にいるのが確認できます。
「セピロック・オランウータン・リハビリ・センター」にいるサルは3種類。オランウータン、ブタオザル、カニクイザルです。これはブタオザルです。
これはオランウータンの“ベッド”です。オランウータンは毎晩巣を作るそうです。ベッド兼トイレなので、汚れると新しい素を作ります。
屋外でのエサやりには間に合いませんでしたが、ナーサリー(保育園)のエサやりには間に合いました!
建物の中からじっくりとオランウータンたちを観察することができます。
エサの時間を察知し、集まってくるオランウータン。
スタッフに手を引かれてやってくるオランウータンも。かわいい。
小さいオランウータンもいれば、それなりに大きいオランウータンもいました。
ヒソヒソ。
している風に見える。
動きはゆっくりですが、。みんな身軽です。
赤ちゃんを抱っこしたお母さんオランウータンも!
お母さんにしがみつく、赤ちゃんオランウータン。
お腹いっぱいになり、連れ帰られるオランウータン。人間の赤ちゃんみたい。
からの前転!
ちなみに、中からオランウータンは見えますが、オランウータンから人間は見えないようになっているそうです。
ナーサリーから観察した、いきいきと動きまわるオランウータンの動画をご覧ください!
すくっと立ったり、手を引かれて歩くオランウータンたちでした。
こちらの記事によると「セピロック・オランウータン・リハビリ・センター」の設立は1964年で既に50年以上の歴史を誇る施設です。
このリハビリテーション・センターは、設立以来50年間で758頭のオランウータンを、リハビリテーション(森に還る訓練)し、約7割弱のオランウータンを森に還すことに成功しています。
かなりの数のオランウータンたちが森に還ることができているのは喜ばしいことですが、一方では彼らがここにやってこなくてはならない理由があります。森(Utan)の人(Orang)たちがここにやってきた理由。
ボルネオの森に悠々と暮らしていたオランウータンは、開発や森林伐採、ヤシ油農園の急速な拡張などの影響を受け、すみ処を奪われたり害獣として捕われたり、ペットとして売られたりと人間には散々な目に合わされています。生産されるヤシ油や材木は、その多くが日本に輸入され日本人の暮らしに欠かせないものとなっています。
ヤシ農園が広がることで、影響を受けているのはオランウータンだけではありません。かわいいオランウータンたちを観察しつつ、少しでもここにやってくるオランウータンが減っていくべきなのだろうということにも思いを馳せました。
▼Sepilok Orangutan Rehabilitation Centre | Places / Destination | Sabah, Malaysian Borneo
住所:Jalan Labuk Sandakan Sabah, Batu 14, Sabah、90009 Sandakan、Sabah、マレーシア
#マレーシア・サバ州政府観光局(Sabah Tourism Board)の招待によりコタキナバルを旅してブログでレポートします。
旅のまとめ動画
▼4095mキナバル山登山から-15mダイビングまで5泊6日を6分38秒で!マレーシアサバ州コタキナバル旅 – YouTube
撮影に使用したカメラアプリは「QueuingCam(キューイングカム)」です。
関連記事
▼「SIM-SIM 88」マレーシアサバ州サンダカンの旨味なシーフード食べられる水上レストラン
▼「新記 肉骨茶(Sin Kee Bahkut Teh)」豚ホルモンを使った汁あり・汁なしバクテーをもりもり食べる!
▼コタキナバルで飲んだ冷え冷えのアボカドジュースが激ウマすぎて笑った
その他のマレーシアまでのアクセス、食べ物やアクティビティに関しては記事一覧からどうぞ。