
マレーシア0泊3日、食い倒れの旅で最後にたどり着いた約束の地は、クアラルンプールの本格的な焼鳥の店「鶏鬨(TORI DOKI)」です。マレーシア在住の起業家・南さんが「新しいことにチャレンジしたい、自分も美味い焼鳥を食べたい」という思いから、日本の焼鳥店「鶏鬨」のクアラルンプール店をオープンしてしまったのです!
「鶏鬨(TORI DOKI)」クアラルンプール店で焼鳥を食べまくってきた!

南さんといえば、ネタフル読者的には「ひらくPCバッグ」のブランド「スーパーコンシューマーの中の人」というと分かりやすいでしょうか。現在はマレーシア在住で、新しいチャレンジとして今回の焼鳥店を開業することを決心したそうです。

「招待するので食べに来てくださいよ」とお誘い頂き、0泊3日というキーワードに「大丈夫かいな」という不安はあったものの、行ってみないと分からないだろうということで、初の海外LCCに乗って行ってきました。

厨房ではマレーシア人の調理人たちの姿が。聞くところによると、開店にあたっては日本で修行してきたそうです。これまでマレーシアの日本料理店で働いていた人もいるものの、日本で修行する機会はなかったそうで、ものすごくモチベーションも高いそうです。しっかり日本の技術を学んでいるということなので、期待も高まります。

これは東京の「鶏鬨」でも名物のローストチキン。鶏の丸焼きです。あとで食べた様子も出てきますが、超ふっくらしててオススメ。しかも安いんですよ、マレーシアでも日本でも。

これはカウンターの後ろにあるボックス席です。4人がけの席です。ここだけ見ると、完全に日本ですよね。

この日はプレオープンの日で、ほぼオープンと同時に行ったくらいだったのですが、カウンター席もかなり埋まっていました。前日、前々日は満席だったそうで、地元の方からの期待も高いようです。

奥の座敷席です。掘りごたつで、足を下ろして座れます。座布団もあって、完全に日本じゃないですか。

席は6人がけ。

「鶏鬨」のロゴマーク入りというこだわりよう。食器も日本から持ち込んでいます。

メニューの表紙も和テイストです。外国の人が作った「日本風」ではなく、しっかりと日本人によるデザインになっていますので、普通に日本を感じるんですよね。「あれ、ここクアラルンプールだよね?」と何度、感じたことでしょう。

鶏の部位なども、分かりやすく解説されています。もちろん英語の説明もあるんですけど、それも違和感なく、本当にジャパンテイストのメニューとなっています。

ちなみに1リンギットは30円くらいですので、メニューも200円くらいから500円、600円くらいと、日本で食べる価格設定と変わらないか、少し安いくらいです。恐らく、客層としては現地駐在の日本人、またはマレーシアの富裕層なので、本格的な焼鳥屋としては全く問題ないのでしょうね。

さっきの鶏の丸焼きも45リンギット。つまり、1,400円くらいです。ええええ、安い! これはマレーシア価格なんですよね? と聞いたら、実は東京の「鶏鬨」でも1,500円くらいで出しているそうで、ちょっとこれは東京の店も行ってみなくては、と心に誓いました。

ドリンク類はキリンの生ビール、タイガーの生ビールなどのビール類に加え、角ハイボール、響ハイボール、白州ハイボール、さらにはホッピーまであったのには驚き。チューハイまであるんですよ。日本酒も久保田や南部美人があるし、どこの酒場ですか、ここは。
メニューの数々に驚きつつも、食べたり飲んだりしてみないと分からんということで、食事開始です。

お通しの鶏骨スープ。まさかお通しにスープが出てくるとは思いませんでしたね。1日中、飲み食いした身体にしみました。

タイガー生ビール。暑い地域には、暑い地域のためのビールが合うのですが、これもそうでした。

乾杯! ジョッキも含めて、やっぱりどこからどう見ても日本に見えますね。

すぐにハイボールにチェンジ。なんでも、日本から炭酸のサーバーを取り寄せしたかったものの、それは難しかったので、マレーシアで最も強い缶の炭酸を使用しているそうです。それだけあって、炭酸感の強いハイボールで美味し。角の量も適量でした。
炭酸缶に関しては、余ったものはとって置かずに廃棄しているそうです。これは炭酸の強いハイボールへのこだわりなのだとか。

ゴクゴクゴク、美味い!

東京から厨房の応援で駆けつけている江原さんとも乾杯。「鶏鬨」を遠泳している会社の方ですが、本店の味を伝えるべく、マレーシアと行き来されているそうです。
頂いた料理をご紹介です。

コロッケ。

根菜のサラダ。

出し巻き卵。ロゴの焼印入り!

つくね。鶏は全て朝締めされたものを仕入れているそうで、新鮮です。玉子も生で食べられる特別なもの。

やげん軟骨。コリコリして好きな部位。鶏に国境はありませんね。

名物の串「とりどき」。ももと胸を皮で巻いたもの。一度に3つの部位を味わえる豪華使用。食感も違ってお得。

冷奴。薬味も大葉が使われています。

鶏のモツ煮。日本の焼鳥屋でもそんなに多くは見かけないメニューですが、個人的には好物なので嬉しい。

繰り返しますが、ここはマレーシアのクアラルンプールです。

まさか、マレーシアに旅行して鶏きんかんを食べることになるとは思いませんでしたね。

ここでホッピーを投入です。白と黒も選べます。「naka」「soto」という文字も新鮮です。

くああああ、やっぱり焼鳥にはホッピーだ!!!

銀杏。

レバテキ。超美味いっす。レバテキが、国境を越えていますよ。

ササミ。

鶏もも冷製味噌漬け。

「naka」を足す人。

ささみ一夜干し。こうきたか。魚の一夜干しを焼いたみたいでもあります。

定番の唐揚げ。

レバー。大きい!
予想以上に大ぶりなレバーで驚きました。

皮。

名物の鶏の丸焼き!
お店の方が解体してくださいます。

これがねぇ、焼鳥とはまた違って美味いんですよ。ふっくらしてまして。焼き上がりまで45分くらいかかるそうなので、訪れたら真っ先に注文しておくのが良いでしょう。

マレーシアならではのチリ的なソースもありましたが、やっぱり塩が美味いですね。素材の味がばっちり伝わってきます。これが1,500円くらいで食べられるとか、絶対に訪問するたびにマストです。


久保田。

日本酒は、このラベルにシールが貼られているのが政府お墨付きなのだとか。

〆にラーメン。この日はプレオープンでバタバタしていたこともあり、ちょっと味が薄いですかね、なんていう話をしていたら、塩だれを入れるのを忘れてしまったそうです。まだオープン前ですからね、こういうこともあります。スープ自体は美味しかったですよ。

漬け玉子ご飯。美味しくないわけがありません。

ホースラディッシュのわさび飯。
これも醤油をはらりとかけてかっ込む! しびれる美味さ!

こちらも〆のご飯ですが、なんとカマンベール焼きおにぎり、なんですね。これがヤバかった。溶けてしみたカマンベールチーズがご飯に合うんです。これは自宅でも真似したい一品です。

ということで、本日2015年7月6日が「鶏鬨(TORI DOKI)」のグランドオープンの日です。「Desa Sri Hatamas(デサスリハタマス)、Mont Kiara(モントキアラ)の鶏料理専門店」で、あまり日本人観光客が訪れる場所ではないそうですが、周囲には日本人が多く住んでいるということなので、今頃はお祝いにかけつけた日本人で盛り上がっている頃でしょう! 我々が滞在している間も、日本人が何人もグループでやってきていました。この味がクアラルンプールで食べられるとあれば、現地在住の日本人には嬉しい話だろうなぁ。
「ちょっと待って、クアラルンプールに行かないと食べられないの?」と思った方もご心配なく。日本でも「鶏鬨」は味わうことができます。「勝どき、焼鳥・日本酒の鶏鬨(とりどき)」をチェックしてください。ぼくも行ってみようと思っています。

自分が食べたいと思った味を、遠くマレーシアのクアラルンプールで実現してしまった南さん。凄いです。待っているだけでなく、時には掴みにいかないとダメですね。今回は「0泊3日」を掴みにいって本当に良かったと思いました。いろいろとお世話になり、ありがとうございました!
ごちそうさま!!!!!