2度目の緊急事態宣言、いつ終わるのか分からない新型コロナウイルスの蔓延。いつかかるのか、そもそもかかっているのかかかっていないのか、無症状で誰かに感染させてしまっている可能性はないのか‥‥。
とにかく家でじっとしているのが最良の選択肢であるのは間違いないのですが、それでも家族がいたり、必要最低限の買い物に出たり、全く接触を断絶するのは難しいです。
もし感染しているけど無症状のときに予測がつけば、というところに光明かもしれません。Apple Watchが無症状のうちに新型コロナ感染が検出できるかもしれないとの研究報告という記事がありました。
米マウントサイナイ医科大学の研究者によれば、Apple Watchにより症状が現われるか検査を受ける数日前に新型コロナ感染を予測できるとのこと。
実際にはApple Watchだけでなく、Fitbitなどのスマートウォッチでも良いそうですが、スマートウォッチを使った新型コロナウイルス感染の予測には「心拍変動」(Heart Rate Variability=HRV/心拍間隔の周期的な変動)が用いられるそうです。
昨今のスマートウォッチの多くが心拍数を計測することができるようになっています。むしろ、今どきだと心拍計の機能がないほうが珍しいかもしれません。
記事によるとこういう理屈だそう。
なぜなら「炎症が体内で発生するにつれて心拍変動が変化することは分かっているから」とのこと。新型コロナは信じられないほどの炎症を引き起こしているため、気づかないうちに感染していることを予測できる目安となるわけです。
新型コロナウイルスに感染していると、心拍変動が低くなるというのが、300人近くの医療従事者を追跡する研究から判明しているのだとか。
絶対的ではないもかしれませんが、少なくとも指標の1つにはなりそうです。スマートウォッチを装着している人は、24時間つけている人が多いでしょうからね。
それにしても、心拍数の変動から、体内の炎症が分かるというのは思いもしませんでした。研究が進んだら、Apple WatchやFitbitなどに異常を検知するアラートが搭載される未来はあるのではないでしょうか。
もともと使っている人はスマートウォッチをつけることに抵抗はないでしょうが、慣れていない人は装着感や充電サイクルを考えると、スマートウォッチよりスマートブレスレットのほうが馴染みやすいかもしれませんね。
ぜひともスマートウォッチで機能を実現して欲しい研究です。