老化を早めるファストフード、インスタント食品 最新の研究で明らかになった、怖い無機リン酸の過剰摂取という記事がありましたよ。リンを過剰摂取すると、老化が早まるのだそうです。
今回は、リンと老化の関係をお話したいと思います。リンは砂糖や食塩と違い、味がありませんから、1日どれだけ摂取しているか気づいている方は少ないと思います。実は現代人の私たち、無意識にリンを過剰摂取しているのですよ。
リンはカルシウムに次いで体内に多く存在するミネラルで、骨や歯の成分になったり、核酸の構成成分となったり、糖や脂質の代謝などでも重要な役割を担っているのだそうです。
そんな重要なリンなのですが、むしろ不足するより過剰摂取が問題になるということです。
どんな食品にリンが含まれているのか?
植物性、動物性タンパク質と結合している有機リン。そして‥‥
2つ目は、食品添加物として加工食品、ファストフード、インスタント食品、調味料、清涼飲料水やお菓子などに含まれている、タンパク質と結合していない無機リン酸です。
という2種類があり、前者でも十分な量のリンを摂取できるため、後者の摂取が増加すると、過剰摂取に繋がるとされています。
リンは小腸で吸収されますが、有機リンと無機リン酸は、体のリンの吸収効率が違うのです。植物性有機リンの吸収率は20~50%、動物性有機リンの吸収率は40~60%と言われていますが、無機リン酸は100%吸収されます。従って、私たちはリン過剰摂取になるのです。
知らないうちに、リンを過剰摂取している‥‥というのが、加工食品や清涼飲料水、ファストフードなどに囲まれている現在の実状のようです。
そして注目は、リンの過剰摂取が老化に繋がることが分かったということです。
Klotho遺伝子を欠損したマウスは、血清のリン酸値が非常に高く、私たちはこの高リン酸が老化の原因と考えました。そこで、このマウスに遺伝子操作や食事療法を行い、リン酸値を正常化させました。
驚くことに、このマウスの早期老化様病変がほとんど改善したのです
加工食品などは塩分も高いですし、やはり控えめにするのが大切ですね。