「フィンガー焼きしいたけ」と称しオーブントースターで椎茸の傘に具材を詰めて焼きまくっていたところ、福岡県筑後市の椎茸卸・販売「株式会社 武久」さんが春子しいたけを送ってくださり、それを焼いたらめちゃめちゃ美味しい体験をしたのが2月の話。
4月になったら、今度は春子しいたけの乾燥しいたけができたと連絡を下さり、そちらも試食させていただくことになりました。料理初心者でも簡単に食べられるレシピとして教えて頂いたのがカレーです!
ということで、おなじみの四角いフライパンとコンパクトなIHクッキングヒーターを使い、乾燥した春子しいたけでカレーを作ってみたレポートです。美味しいよ!
「春子しいたけ」とは?
しいたけは穫れる時期によって名前が変わるそうで、冬から春にかけて「春子しいたけ」、藤の花が咲く頃は「藤子しいたけ」、秋は「秋子しいたけ」、そして冬には「寒子しいたけ」と呼ぶそうです。
最も収穫量が多いという「春子しいたけ」は、まだ寒さが残る時期に硬い原木で少しずつゆっくり育ち、栄養をたっぷりと溜め込みます。だから肉厚でむちむちして美味しいのです!
しいたけが凄いのは、乾燥させたものを水で戻すと普通にしいたけに戻ってしまうことなんですよね‥‥保存はきくし、便利すぎませんか!?
ということで、今回は「春子しいたけ」の乾燥しいたけを使い「しいたけカレー」を作ってみます。
「しいたけカレー」を作ってみる
普段は自分でカレーを作ると肉と玉ねぎしか入れません。今回は冷凍庫にあった鶏肉を使ったのでベースはチキンカレーです。
ちなみに、店レベルで美味しいとTwitterで話題の「僕がたどり着いた最強パリパリチキン」を作ったときの余りの鶏肉です。
カレーは味の評価がしやすいように、子供の頃から食べ慣れたバーモントカレーの中辛を使うことにします。
水を張るところまでは普通のカレーと作り方は同じです。玉ねぎと鶏肉を炒めます。
具材に火が通ったら、いよいよ乾燥しいたけの出番です!
何個を使用するか迷ったのですが、こういうときは少ないよりは多いほうがしっかり味がして良いだろうと思い、今回は3個にしてみました。
教えていただいたレシピは、水を張ったら乾燥しいたけを砕いて入れるというもの。けっこう乾燥しいたけは硬いです。
砕くのもどのくらいの大きさにするか迷ったのですが、食べた感想からするとそこそこ大きくて良いと思います。具材にもなるので、しいたけを食べた感があります。
アク取りをしながら所定の時間を煮込んでスープを味見すると‥‥
うっ‥‥まぁ‥‥ッ!
少し塩を入れるだけで最高のスープになりそうなくらい、しいたけの出汁が出ています。
これが‥‥乾燥しいたけの‥‥実力‥‥ッ!
期待に胸を高鳴らせながら、カレールウを溶かし入れ、さらに煮込みます。ぶっちゃけ、あんなに出汁が出ると思わなかったので、心の中では「ヤバすぎるな‥‥」と思っていましたッ!
そして「しいたけカレー」の完成です!
煮込むときに乾燥しいたけを入れるだけなので、作り方は簡単です。カレーを作る機会がある人は、ぜもとも乾燥しいたけもマストアイテムにしてほしいなぁ‥‥と思うくらいに美味しいんです、これが!
なんといっても、しいたけが入っていることで和風に寄った味になります。出汁の利いたカレーです。
これ系の味ってどこかで‥‥と思ったら、そば屋のカレーに近いことを思い出しました。隠し味に醤油を入れたら、純和風の美味しいカレーになってしまうのでは!?
さらに、ですよ。
乾燥しいたけが水分を取り戻すと、しっかりとしたカレーの具材として存在感を発揮するのです。むっちむちですよ。肉のように弾力もあり、肉を使用しない「真のしいたけカレー」もかなり美味しいのではないかと想像してしまいました。
生椎茸の美味しさも間違いないですか、乾燥しいたけなら日持ちもするし、手軽に食材として使えるメリットはかなりあると感じました。
きのこカレーというとシメジを入れることが多かったですが、乾燥しいたけのむちむち感もたまりません!(もちろん武久さんの目利きしたしいたけが素晴らしいということも大きいと思う)
みなさんもぜひお試しを! ごちそうさま!!!!!
まだ乾燥しいたけは入荷していませんが「しいたけ専門店-陽より子」から武久さんのしいたけが購入できます。
料理動画
使用している調理器具類
▼“うろおぼえ”でペペロンチーノを作っている動画を例の自撮り棒で撮影→iPhoneで編集してYouTubeで公開してみました
▼店レベルで美味しいとTwitterで話題の「僕がたどり着いた最強パリパリチキン」を作ってみたら本当に美味しいし簡単です!