自動車メーカーの展示が多い中で、ヤマハというのは、ちょっと異色に見えます。ヤマハはバイクも作るし、船も作るし、楽器も作るし、そう考えるとどこにいっても異色なのかもしれませんが。
そんな異色に見えたヤマハの展示も、独自のこだわりがあって非常に興味深いものとなっていました。キーワードは三輪とEVです。
ヤマハのバイクといえば、最近では三輪のトリシティーを思い浮かべる人も少なくないかもしれません。ぼくもモニターさせて頂いたことがありますが、奇抜な見た目とは裏腹に、安定していて非常に乗りやすいのです。
そんな三輪のトリニティにインスパイアされているのか、ヤマハブースでは三輪の乗り物の展示が多く見られました。面白い、三輪のヤマハ。
個人的に目を引かれたのが「TRI TOWN(トリタウン)」です。
三輪の立ち乗りEVとでも言えば良いのでしょうか?
かわいいというか面白いというか、こういう立ち乗りEVが街中にあったら面白そうだなと思います。もちろん日本では街中では乗れない規格なのですが、二輪より三輪で安定するメリットというのはかなり大きいはず。
似たようなところでセグウェイがありますが、あれは乗るのにコツがあるので講習が必要です。その点、三輪の「TRI TOWN(トリタウン)」であれば万人向けと言えるでしょう。
三輪でしっかりルーフがあると、これはもうバイクなのかクルマなのか‥‥まさにその中間でしょうか。トライクというカテゴリーがありますが、似たような存在ですかね。
バイクとは違う、イスに着席する姿勢で運転します。バイクだと駐車する場所を選ぶのですが、ここまできたらクルマと同じですね。
このままロボットの胸部に入っていきそうな‥‥。
カーブで傾斜する姿勢もかなりかっこいいです。専用のレースがあっても面白いかもしれません。発想がどんどん広がっていきます。
EVバイクもしっかりと展示されていました。
日産が軽自動車規格のEVを発表したのですが、このあたりの近距離移動というのは、ほぼEVに置き換えられていく可能性は高いでしょうね。
さらに「なんだこれ!?」となった逸品です。これに至っては四輪です。
地上で作業する四輪の何か‥‥なのでしょうが、完全にアニメの世界観ですね。
「トリタウン」は近未来を描くアニメで子供が乗っていそうだし、三輪のバイクはまさにAKIRAに出てきそうだし、ロボットアニメには四輪地上ドローン的なものが登場しそうだし、オジさんが子供の頃にアニメやマンガでワクワクした世界観がヤマハに息づいている! と勝手に興奮してしまいました。
でも、東京モーターショーというのはそういうものなのでしょうね。各社が未来の技術を発表し、参加者はそれにワクワクするという。ああ、これが「OPEN FUTURE」な場所なんだな、と改めて感じました。
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