「市の名前、売ります」破綻寸前の大阪・泉佐野ということで、大阪の泉佐野市が市の名前をネーミングライツするということで話題になっています。
財政破綻一歩手前の大阪府泉佐野市は、新たな歳入確保策として、企業から広告料をもらう代わりに市の名称を企業名や商品名に変更する自治体名の命名権(ネーミングライツ)売却に乗り出すことを決めた。
最近だと、渋谷公会堂のネーミングライツで「C.C.レモンホール」が話題になりましたが、ついに自治体の名前にも!? ということですね。
契約期間は1~5年で、国内外の企業を対象に6月から11月末まで募集、広告額は企業から提案してもらう。名称変更は市議会過半数の賛成で可能だが、市民からの反発も予想される。
広告額は決まっていないのですね。
市民からの反発も予想されるということですが、今回のネーミングライツは単純にお金だけの問題だけでなく、泉佐野市が危機に瀕しているということを市民、そして日本全国にアピールする目的もあったのでしょうね。
そういう意味では、テレビのニュースなどでもかなり話題になりましたから、一つの目的は達しているのかもしれません。
自治体名の命名権が売却されるケースは総務省でも「聞いたことがない」(市町村体制整備課)という。
ということで、実現しない可能性も高いですからね。まずは、話題性、と。
市の名称だけでなく、市の愛称、市庁舎等の愛称、市道の通称、職員の制服に企業名等を入れることなどもネーミングライツとして売却されるということです。
日本全国で始まったら大変ですけど、財政破綻一歩手前の自治体としては、そのくらい必死ということなのですね。
ネタフルで取り上げているネーミングライツのニュースには、以下のようなものがあります。
▼「ネーミングライツ」はおいくら万円?
▼渋谷区・宮下公園のネーミングライツがナイキに売却へ
▼「さいたま市大宮公園サッカー場」がネーミングライツを導入
▼ネーミングライツで「ナックファイブスタジアム大宮」
▼ネーミングライツ売却で「味スタ」黒字に
▼熱川温泉のホテルの名前が「アメ風呂温泉」に
▼福岡Yahoo!JAPANドーム
▼箱根ターンパイク → TOYO TIRES ターンパイク
▼横浜国際総合競技場が「日産スタジアム」に
▼「フルキャスト命名権」効果はおいくら?
▼「福岡Yahoo!JAPANドーム」に決定
▼「真駒内セキスイハイムスタジアム」誕生
▼渋谷公会堂 → CCレモンホール
▼「日本平スタジアム」ネーミングライツ売却へ
▼平成筑豊鉄道のネーミングライツで「ネタフル駅」を作りたい!
▼日本平スタジアム → アウトソーシングスタジアム日本平
▼静岡県磐田市、市道のネーミングライツを販売
▼水戸市立競技場 → ケーズデンキスタジアム水戸
▼「九州石油ドーム」ネーミングライツが値下げ
▼「日産スタジアム」ネーミングライツ更新せず
▼「日産スタジアム」ネーミングライツ継続へ
▼九州石油ドーム → 大分総合競技場
▼「ZOZOTOWN」千葉マリンスタジアムのネーミングライツに名乗り
▼「ZOZOTOWN」千葉マリンスタジアムのネーミングライツは“不採用”
▼「駒場スタジアム」ネーミングライツ売却へ
▼大阪市、歩道橋にネーミングライツ
■関連記事
市の名称を売却する場合、地方自治法に基づいて、知事の同意を得たうえで、市議会に名称変更の関連議案を提案する。過半数で可決されれば、府を通じて総務相に通知し、総務相が変更を告知する手続きだ。市幹部は「苦しい財政状況を打開するため、あらゆる手段を尽くす。関西空港を抱える立地は、企業にとって世界に情報発信できるメリットがある」としている。
大阪府泉佐野市が財政難に伴う歳入確保策の一環として、市の名称の命名権(ネーミングライツ)を売却する方針であることが21日、分かった。民間企業から要望があれば、市庁舎や公共施設、道路などを含めた命名権を売却する方針。
泉佐野市は平成21年度に財政破綻一歩手前とされる早期健全化団体に指定されている。市の担当者は「反対の声が上がることも予想しており、具体策が決まったわけではない。収入確保のため、いろんな方策を考える中のひとつ」としている。