ネクシィーズが東京Vとの交渉決裂を発表という記事より。
ネクシィーズはホームページ上で東京Vと交渉決裂したことを発表した。当初、経営権取得を前提に交渉したが、後に東京V側が(1)株式ではなく広告(協賛)としての2億円提供(2)株式は最大30%まで(3)現経営陣体制のまま継続する、の3つの条件を提示したため、経営権取得は不可能と判断した。
東京ヴェルディの買収に乗り出していた「ネクシィーズ」が、交渉決裂したことを発表したそうです。
経営権取得を前提に交渉したものの、東京ヴェルディ側が後から、株式ではなく広告、経営陣もそのままで、といった条件を提示してきたためということです。
経営に失敗した経営体制をそのまま継続するのは、ちょっとあり得ないですよね‥‥。
結果、東京ヴェルディはJリーグの関連会社「ジェイリーグエンタープライズ」に譲渡されることになりました。
鬼武チェアマンは「今季を全うするための超法規的な措置。この体制は今季限り。新たにクラブを担ってくれる企業を探す」と語った。
オーナー探しは、Jリーグ退会期限となる9月30日が目処ということです。あまり時間もありません。投入される4億6,000万円の債務も負担することになるので、名乗り出る企業があるかどうか。
ここまでの流れです。
▼「サニーサイドアップ」東京ヴェルディの株式50%以上を取得へ?
▼東京ベルディ、吉本興業・ホリプロとも交渉中
▼東京ヴェルディ、学習塾「TOMAS」に身売り
▼東京ベルディ、身売り先は「株式会社協同」か?
▼東京ヴェルディホールディングス株式会社
▼読売グループ、東京ヴェルディから完全撤退
▼東京ヴェルディのノルマは5.4億円、確保できなければJリーグ退会に
▼「ネクシィーズ」東京ヴェルディを買収か?
▼東京ヴェルディ、資金繰りに行き詰まる
▼東京ヴェルディ、自主的再建は困難に
▼東京ヴェルディの経営権、Jリーグが一時取得へ
■関連記事
Jリーグ・鬼武健二チェアマン(70)は、超法規的措置の理由を「リーグを今季の最後まで行うことが重要」と説明。来季に関し、以前はスポンサーが見つからなければ降格や消滅の可能性も示唆。羽生新社長は、「来季の運営に支障の出ない11月末までにスポンサーの決着をつけなければ」と話した。
東京Vは昨秋、日本テレビが経営から撤退。東京ヴェルディHDが経営を引き継いだが、Jリーグからクラブの存続条件とされていた5億4000万円のスポンサー料が集められず、資金繰りに行き詰まっていた。
ネクシィーズの関係者は「東京V側が株式を30%までしか我々に渡す気がなく、崔会長ら現経営陣が退く気がなかった。3月に名乗りを上げたときと条件が違った」と説明。ただ、J主導で経営される新生・東京Vと交渉を再開する可能性があることも示唆した。
東京Vをめぐっては、6月末までに経営状況が改善されない場合、ことしに限ってJリーグが資金を投入して運営することが決まっている。Jリーグによる経営に移った場合、ネクシィーズはJリーグと協議を再開する可能性があるとしている。