【試乗】「リーフ e+」離陸するかと思った!50〜80kmの中間域の加速が素晴らしい #日産あんばさだー

リーフ e+ 試乗体験

神奈川県にある日産の追浜試験場GRANDRIVEで開催された「リーフ e+」と「DAYZ」の試乗会に参加してきました。ここでは「リーフ e+」の試乗体験で学んだこと、感じたことをお伝えします。

父が2019年1月に「リーフ」を購入したので、個人的にも非常に身近な車種となていますし、日々の運用の話も聞いているので、そのあたりも含めてお伝えしようと思います。

「リーフ e+」はバッテリー大容量モデル

「リーフ e+」は従来のモデルと比べ、航続距離を40%向上させ、さらにパワフルになったモデルです。

・リーフ 40kWh
・リーフ e+ 62kWh

このようにバッテリー容量が大きくなっています。このおかげで、名古屋くらいまでは充電なしに移動できるようになっているそうです。

また最高出力も大幅にアップしました。

・リーフ 110kW(150ps)
・リーフ e+ 160kw(218ps)

今回の試乗体験では、この違いを大いに体験することとなりました。

「リーフ e+」の加速がとにかく凄い

基本的に「リーフ」と「リーフ e+」の見た目の違いはほぼないと言っても過言ではありません。

リーフ e+ 試乗体験 1

急速充電ポートのロゴデザインが違うとか、フロントスポイラーの下の部分が少し青くなっているとか、その程度のものです。

だから着座したとしても、これまでの「リーフ」と違いは感じられません。バッテリー容量が増えたことで、車内空間に少し違いがあるということですが、それも普通は気づかないでしょう。

とにかく違いを感じたのは、218psのパワーをいかんなく発揮する加速です。

グランドライブのストレートで30km程度の車速からアクセルを踏み込み、一気に100kmくらいまで加速する体験をしたのですが、これがまあ速い。

アクセルを踏んだ瞬感から「モリモリモリモリモリモリ!」とパワーがタイヤに伝わっていくのが分かります。

踏んだ瞬感からタイムラグなしに加速が立ち上がっていくのはモーターを採用する電気自動車の特徴ですが、それが際立っています。

大げさでなくシートに身体がグッと沈み込み「離陸するのかな?」というくらいの加速を感じることができました。

リーフ e+ 試乗体験 2

その後、高速道路で合流するようなシーンも体験したのですが、当然ですがこちらも余裕です。クッと踏み込んでグッと加速してスッと流れに乗っていけます。

特に「リーフ e+」では中間域の加速が強化されたらしく、確かに50〜80kmくらいで息継ぎすることなく(モーターだから当たり前ですが)、そのままグングンと加速するのがとても気持ち良く感じられました。

久しぶりに「運転するのが楽しい!」と感じました。プロパイロットという自動運転も売りの「リーフ e+」ですが、自分でハンドル操作する楽しさがこれほどあるとは!

プロパイロットもいい

自動運転機能である「プロパイロット」も体験しました。

ボタン操作としてはハンドルにある「プロパイロット」ボタンを押し、続いて「RES(レジューム)」ボタンを押して前車を追走していると自動で把握し、そのままついていってくれるという機能です。

リーフ e+ 試乗体験 3

あとは安全のためハンドルに手をおいておくと、前車の加速やハンドリングら合わせて「リーフ e+」は走っていきます。楽なことこの上ない、といった感じです。

停車時間が長くなるとプロパイロットはオフになるので、原則的には高速道路で利用する機能となります。完全に止まってしまう渋滞では停止してしまいますが、ゆっくり流れていくような状況では威力を発揮します。

手をハンドルに置いているかどうかは、手から伝わる振動で把握しているとのことでした。

リーフ e+ 試乗体験 4

プロパイロットパーキングも体験しましたが、基本はボタンを押していると自動的に駐車作業をしてくれるシステムで、危険が迫ればもちろん停止しますし、運転者が何らかの理由でハンドル操作したり、アクセル操作などをしても停止します。

つまり駐車作業をしている間は「停まる」だけで、突然の発進などはないということなのです。昨今の自動車事故を考えるに、駐車時にはプロパイロットパーキングを使うとしておくと、死角が危険になるとか、急発進が危険になるといったことは避けられるというわけです。

動く大容量バッテリー

試乗会に先立って「リーフ e+」のバッテリーに関する説明なども伺いました。

これだけ大容量のバッテリーを積んでいると、万が一、発火したりすることはないのか、ということが心配になると思いますが、これまでのところ「リーフ」のバッテリーが燃えたことはないということです。

リーフ e+ 試乗体験 5

このために落雷や衝撃などの試験を徹底的に行なっているそうで、安心への取り組みは十分になされていると感じました。

北海道で大きな地震があった際には、リーフを電源として、2日間の給電ができたことも報告されたそうです。言うなれば走る大容量バッテリーです。

「LEAF to 100V」という装置さえあれば、リーフの電力を100Vに変換し、それこそ炊飯器や電子レンジも使うことができます。

家庭用の充電設備は必要か?

最後は父の「リーフ」の運用についても書いておきたいと思います。父は「リーフ」の購入にあたり自宅に充電設備を設置しました。

いざという時に充電できる安心感はありますが、実のところ購入してからの数ヶ月間で1度しか使っていないということです。

基本的には街乗りがメイン(ほぼ毎日)で、その中でたまに外出先で充電すれば事足りているというのです。自宅で充電したのも、遠出する前日のことでした。

「リーフ」購入にあたり自宅での充電をどうするか悩んでいる人もいるかもしれませんが、運用の仕方によってはそれほど重要ではないかもしれません。ということをお伝えできたらと思います。

恐らく「リーフ」は体感しないと真価が伝わりにくい乗り物でもあると思います。電気自動車に乗ったことがあるという人の方が少ないですからね。

ちょうど日産がEVカーシェアサービスを開始していますので、一度、そういうので体験してみるのをオススメします。