日産が実施する「はたらくクルマ」というメディア向けのイベントに参加しました。足かけ3年、3回目の実施となります(2020年の記事 → 「プロの要求に応えるのは面白い」はたらくクルマ参加レポート)。
ローソン移動販売車のクリッパー
ローソンの移動販売車として活躍する日産クリッパーは、横浜で3台。泉区、栄区、磯子区の店舗に導入されているそうです。
今回、会場に来ていたのは磯子区の店舗の移動販売車で、近くにスーパーやコンビニがない買い物困難エリアで販売をしています。コロナで来られなくなったお客さんの元にこちらから出向かなくては、という気持ちからスタートしたそうです。
ローソンの移動販売車の品揃えは約300品。行く先々に合わせてお店でチョイスしていくそうです。軽自動車のボディに商品が満載です。
ローソンのロゴが描かれたボディに、ローソンの暖簾。あ、ローソンがきたな、ということがよく分かります。スピーカーからはポンタのBGMが流れます。
最大の特徴は、20度、5度、常温、冷凍という4つの温度帯の商品が積載可能なところです。見慣れたデザインの商品も並びます。
冷凍があるのでアイスも販売しています。夏場はアイスがよく売れるそうです! これらの電源は、エンジンで発電しバッテリーを蓄えています。
移動販売車には100人が買い物にやってくることもあれば、10人くらいのこともあるそうです。老人ホームでは30人くらいの人が買い物にくるそうです。
ルートマップには老人ホームやケアプラザ、老人保健施設などがありますが、自分が欲しいものを、自分で買うことができるというのは、活力になるだろうなぁ、というのも想像に難くありません。
大勢の人が買い物にきて品切れしても、近くの母店で補充できるのが、地域に密着して販売している移動販売車ならではです。特に、すぐに新商品が品揃えできるのは、コンビニのメリットとなっています。
買い物時にはしっかりポンタポイントもつくそうです。今のところは現金のみですが、今後はキャッシュレス対応も予定しているとのことでした。
当然、お客さんからも商品のリクエストがあって、そういう人たちに細かく御用聞きをしながら、理想に近づけていきたいということでした。
例えば老人ホームだと、日持ちのする個包装のお菓子が人気だったり、意外だったのはフルーツも人気なのだそう。特に、ローソンのバナナは美味しいと好評だそうです。ローソンのバナナが美味しいって、ちょっと食べてみたくなります。
普通にコンビニとして営業しているのとは、また違ったお客さんとのふれあいが移動販売車にはあるのですね。
ローソンの移動販売車の取り組みは9年前から行われており、全国約14,000店舗のうち、設置されているのは54台だそう。
個人的に驚いたのは車両はローソンから無償提供されているそうで、月々のランニングコストと店舗に広い駐車場は必要ですが、移動販売車に挑戦したいオーナーには道が開かれているのは素晴らしいです。
買い物困難エリアの人にも買い物の楽しみが提供され、販売中は地域交流の場にもなっているでしょうし、移動販売車は社会貢献にも繋がっているのがなのだと強く実感しました。