長男がこの春から高校2年生になるということもあり、長いこと積ん読になってしまっていた「京大家庭教師が教える やる気が続くシンプル勉強法」をザクッと読んでみました。
親子で読みたい「やる気が続くシンプル勉強法」
本書を購入時には長男もまだ小学生だったので、購入してパラパラと斜め読みしてみて「まだまだ早いな」と思い、そのまま積ん読に。改めて読んでみると、これから受験に向かおうという高校1〜2年生には最適の書籍だな、と思いました。
受験生の子供を見守る上での親の心構えとしても良いし、まさに受験生当事者が読んでも参考になるかな、と思います。
ただし、前提としては、
・どうやって勉強して良いか分からない子
とか、
・どうにも勉強するためのやる気が出ない子
といった、自分のマネジメント、コントロールがしっかりとできていない子向けです。
「できない子」向けの書籍である
「やる気が続くシンプル勉強法」とタイトルにあるように、そもそも何もしなくてもやる気が続いている子には必要ありません。
本の紹介にもあるように、
「できない子」専門のプロ家庭教師が「勉強法」「メンタル・マネジメント」「情報力」の「成功の三本柱」「目標達成の三原則」を教えます。
という内容です。
個人的には「なんとなくやっているは×」で「いい加減にやっているは○」という考え方に共感しました。
良い意味でいい加減、適当たれ、つまり「要領よくやれ」ということを言っているわけです。
「できる子」の話を読んだり、聞いたりすると、ノートのとり方から勉強に取り組む姿勢から、基本的に「要領が良い」ということを思い知らされます。
ただ、うまく勉強ができていない子にいきなり「要領よくやれ」と言っても無理な話で、少し遠回りとして、取り組みやすい入口として「なんとなくやる」のではなく「いい加減にやる」を提示するのは分かりやすいな、と。
ツボ、食事、ストレッチの話が出てくるところは個人的には「?」だったのですが、長年、家庭教師されている方の経験値からくるものなのだろうなぁ、と思いました。
いい加減で良い、完全でなくて良い、は大事なメッセージ
最大の問題としては「そもそもやる気にならない」というのがあり、本書でも「親でも他人の感情は動かせない」と一番最初に出てきます。
そこから勉強法の半分は心の持ち方にあるとか、完全主義にならなくていいとか、少しでも子供がやる気を出せるような話にシフトしていきます。
そこからは本書の肝でもある「やる気が続くシンプル勉強法」へと続くのですが、
・完璧にやらなくて良い
・いい加減にやれ
というのは、どうしても億劫になって勉強を始められない子供への良いメッセージとなると思いますし、実はこれ、大人が勉強する、何かに取り組むときにも同じようなことが言えるんだろう、と思いますね。
どうもぼくも完璧主義なところが学生時代にはあり、それが色々と自分を邪魔していたもんだなと思いますが、インターネットのベストエフォートという考え方を知ってからは、
・やらないよりはやった方がいいだろう
・できる範囲でできるだけやろう
と考えられるようになり、随分と気が楽になったことを思い出しました。
ただし、本を読むのは隅々まで一言一句読まないと気が済まない、落ち着かないのは最近まであり、やっと、
・速読的に飛ばし読んでも読まないよりは良いだろう
と思えるようになりました。故に本書は1時間くらいでザクッと読んでいます。
今後も折に触れて本書を開くことで、やる気を継続させるモチベーションが維持できるのでは、と思っています。息子にも渡してみようと思っています。
そして、
・完璧にやらなくて良い
・いい加減にやれ
の次にくる、
・要領よくやる
を、親子で模索してみたいと思っています。