W杯でサッカーに興味を持った→どこを見たらより面白く観戦できるか知りたい→必読「サッカーの見方は1日で変えられる」

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W杯のサッカー日本代表の快進撃でサッカーに興味を持ったけれど、どこをどういう風に見ると面白いの? という人にお勧めしたいのが「サッカーの見方は1日で変えられる」です。

サッカーの試合て、22人があっちやこっちに走ったり、ポジションによって役割が違っているようだったり、しかしなかなか点が入らなかったりで、ただボールの動きを追いかけているだけだとあまり面白く感じられないかもしれません。

それでも熱狂的に応援しているクラブだったら、点が入る/入らないだけでも一喜一憂できるのですが「サッカーが面白そうだから観戦してみた」という人には、スコアレスだと退屈だと思います。

ぼくは浦和レッズが好きでホームゲームは全て観戦していますが、実はサッカー経験はありません。なので10年前、本格的にスタジアムに足を運ぶようになった時に、サッカー関連の雑誌をかなり読み込みました。

さらに10年も観戦し続けていれば、試合の流れ、戦術、監督の采配の妙や選手がどう考えてプレイしているかなどは、なんとなく分かるようになっています。

しかしそれはあくまでも「なんとなく分かっている」だけであって、それを誰かに伝えるというのが難しいのですね。試合観戦のツボとも言える部分です。

その「試合観戦のツボ」を、うまく言語化しているのが「サッカーの見方は1日で変えられる」という訳です。

目次はこんな感じです。

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「見分け方」が書いてあります。内容自体も、そんなに難しいことは書いてないと思いますし、専門用語もありません。サッカー経験がある人には当たり前のことだと思います。

でも、その当たり前のことが言語化されているのが、サッカー未経験者にはありがたいのですね。

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言葉では分かりにくいと思われる箇所には、図説も取り入れられているので、これまた分かりやすいです。

ボールを持っていない人の動きや人を追い越していく動き、FWとDFをコンパクトに保つことの重要性や攻守の切り替えなど、実はボールがないところの動きが面白いのですね。

なぜかというと、一人の選手がボールに触っている時間は、90分の試合時間の中で2分くらいしかないからです。むしろ、ボールを持っていない時の動きが重要なのですね。

「今日の試合ではここに着目しよう」みたいな感じで、少しずつ読んだことを試合観戦に取り入れていくと、ボールが右にいったり左にいったりするのを眺めるだけの試合観戦は卒業だと思います。

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↑この「まとめ」はスキャンしてEvernoteに入れて、試合観戦前に復習しようと思いました。

サッカーの基本的な戦術、選手の動きなどが非常に分かりやすくまとめられているので、実はサッカー観戦のためだけでなく、サッカーがうまくなりたい人にも良いのでは、と思いました。

例えば、息子がサッカー少年団に入ったけれど自分が未経験だと、何もアドバイスを送ることができません。しかし、一緒にサッカー観戦をした際に、選手の動きなどを説明してあげられたらどうでしょうか。

これ、まさにぼく自身のことなのですが、一緒にサッカー観戦をしていても論理だった説明ができないことを歯がゆく思っていた部分もあったので、サッカーの基本も学べて本当にありがたいと思っています。

ということで、サッカー観戦だけでなく、サッカーの基本を知りたい人にもお勧めだと思います。中学生くらいのサッカー少年が読んだらどうでしょうね? 書かれていることは基本的なことだけど、とても大切なことなんじゃないかと思います。

見ていると複雑に見えるサッカーも、これほどシンプルに言語化して説明することができるのですね。

サッカーの見方は1日で変えられる

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