カルデラとは、火山の活動によってできた大きな凹地のこと。ここ青ヶ島では、カルデラの中にさらにカルデラがある、特徴的な珍しい景色が見られます。そもそも、青ヶ島は海底火山が海上ににょっきり顔を出しているもので、外輪山に人が住んでいることになります。青ヶ島で最も標高の高い「大凸部(おおとんぶ)」から、カルデラの中を覗き見てみました。これまでに見たことのない絶景に、震えるような感動を覚えました。
「大凸部(おおとんぶ)」に登る方法
「大凸部」へは、登山道を登っていくと15〜20分ほどで到着します。道もそれなりに整備されていますので、靴だけ気をつければ誰でも登れると思いますが(滑りそうな場所もある)、普段から運動不足だとちょっとキツイかも?
登山道の入口までは舗装されています。
道すがら生えている草木は、なんとなく南の島ぽいかな、というものもあります。緯度でいうと、青ヶ島は宮崎県と同じくらいとのことです。
案内に従い、登っていきます。
最初は広めの土の道ですが、やがて景色が変わっていきます。
鳥居が見えたら、その右を登っていきましょう。鳥居の先は、また別の神社、展望台へと続いています(かなり急らしい)。
このあたりから石段になっていきます。
青ヶ島の天気は変わりやすいと聞いたのですが、さっきまで晴れていたと思ったら、パラパラと雨が降り出しました。雨男?
しかし、頂上に着く頃になると、日差しが!
やっぱり晴男!
急に天候が回復してきました!
尾根に出て視界が開けたので、振り返ったところです。気づくと、かなり上の方まで登っていました。
頂上までは、あと少しです。
最後の石段を登ると‥‥。
頂上の展望台に到着しました!
宿のお母さんからは所要時間は15分くらいと聞いていましたが、ぼくは途中で景色を撮影するなどしながら登り、20分でした。
iPhoneでパノラマ撮影した写真です。
なんという絶景。なんという不思議な景色。周囲にそそり立つ山壁の外側は、すぐに海、絶壁になんです。海からの侵入者を拒むようにも見えます。大海原にポツンとある島の中で、ひっそりと自然が育まれる、箱庭的な光景に目を奪われ、1時間近く景色を眺めていました。これを自分の目で見ると、震えますよ。
かつては中の内輪山となる丸山がなく、真水の池があり稲作も行われていたということですが、その時は、どんな光景が広がっていたのでしょうねぇ。
反対側を振り返れば、青い海が広がり、そしてその向こうにぼんやりと八丈島が見えます。青ヶ島は女人禁制の島だったとされる伝説があるそうです。八丈島が女人島、青ヶ島が男人島と呼ばれていたそうなので、昔から深い繋がりがあったのでしょうね。
「大凸部」で撮影した動画です。
次の記事は青ヶ島のランチ事情、地熱釜の天然蒸気で食材を蒸して食べる弁当が楽しくて美味しい!です。
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「tokyo reporter 島旅&山旅」について
東京都の観光PR事業から招待頂き、東京都青ヶ島の取材をしています。