ランチには松屋、マクドナルド、ラーメンなどのファストフードもしばしば食べますが、レンチンパスタ、レンチンそうめんなど、手軽な自炊も好きだったりします。
自炊するといっても超手抜きです。抜ける手はとことん抜きたいので、調理方法もレンチンに偏っています。
気づけばここ数年、自炊は麺類が多かったです。その反動でご飯が食べたくなりました。炊飯器はありますが、ついつい何かひとりランチ向きの家電はないか‥‥と衝動的に探してしまいました。
探したらありました。炊飯や煮込み料理ができる、パナソニックの「ミニクッカー(SR-MC03)」が!
「ミニクッカー(SR-MC03)」の基本スペック
炊飯だけでなく、煮込み料理もできるというのが1つ目のポイントでした。カレーとか野菜スープとか寄せ鍋とか。ちょっとランチの幅も広がりそうじゃないですか?
そして2つ目のポイントは、かわいいレトロデザインです。
どうですかー!
昔、祖母の家にガス炊飯器があったのですが、こんな感じのデザインだった気がするなぁ。なんだか懐かしいです。フタがガラスというのもポイントで、調理している様子が見えるのは楽しいです。
カラーバリエーションはホワイト、シルバー、ピンクがあります。ぼくが購入したのはホワイトです。価格はAmazonで5,482円でした。
内釜には1合と1.5合のメモリがついています。0.5合も炊けると思いますが、水量の目盛りがありませんので、計測して入れる必要があります。
そしてこの「ミニクッカー」は、炊飯するだけの単機能なのです。むしろ単機能なシンプルさが“売り”と言っても過言ではないはずです。
ボタンは炊飯するためのスイッチがあるだけ、です。炊飯に関してはサーモスタットを使い、スイッチが自動で切れるようにはなっています。
– 1合 約23分
– 1.5合 約26分
それ以外にはタイマーも保温もないので、調理するときは時間を計りながらスイッチをオフにする必要があるわけです。
めっちゃアナログですよね。ぼくはかわいいなぁ、と思いましたが、面倒だなぁ、と思う人もいると思います。
レトロで昭和風の「ミニクッカー」を使いこなせるかどうかは、この炊飯器黎明期を思わせる単機能っぷりを愛せるかどうかにかかっているでしょう。
ちなみに、ぼくはApple Watchで簡単にタイマーを起動できるようにしているので、ミニクッカー自体にタイマーがないのはそれほど苦にはなりません。
あと特徴的なのは、予想以上に小さいということです。
届いたて箱が小さくて驚き、さらに箱を開けて驚き。取り出すと、片手で持てるサイズ感なのです。
まさに手のひらサイズです。小さなガジェットが好きな人のハートは撃ちまくるはずです!
ポータブル電源を持っているキャンパーが、キャンプ飯を作るのに使っているそうで、確かにこのサイズはソロキャンもしくは2人くらいのキャンプにぴったりだと思います。
「ミニクッカー」で炊飯
まずはメイン機能である炊飯を試しました。
家に米はあるんですけど「ミニクッカー」を使うのに洗米が面倒です。そこでAmazonで無洗米を購入してみました。
ただの無洗米ではありません。2合ごとにパックになっているのです(5袋入り)。
普段、食べるのは1合ずつだと思ったので、1合パックを探したのですが、2合しか見当たりませんでした。無念。でも1合を残しても、袋の中には乾燥剤が入っているので良しとします。
手順としては、
– 米を水にひたし約30分そのまま置いておく
– スイッチを入れる
– 自動的にスイッチオフになったら約15分蒸らす
という、ごくごく簡単なものです。
無洗米の場合は、水となじませるため軽くかき混ぜるのが推奨されています。
とりあえず無洗米を入れ水を1合分入れ、Apple Watchで30分タイマーをかけて待ちます。30分が経過したら、スイッチをオンします。
1合だと炊飯の時間は約23分で、約15分の蒸らしと合計すると約38分です。スイッチオフになるのに気づく自信がないので、もし最初からApple Watchで40分のタイマーをかけておきます。
\炊飯から40分後/
Apple Watchから通知が来て、40分後の「ミニクッカー」をチェックです。
ガラスのフタで中が見えるのがとても良いと思いました。
水蒸気で曇ってはいますが、雰囲気的には炊けているような気がしますから、フタをパカッとしてみましょう。
お、お米が立ってるー!
っていう状態ですよね!?
思っていたより遥かにキレイにお米が炊けてしまいました。
少しお焦げもあったりして、これは個人的には嬉しい誤算でした。大好きです、お焦げ。
そして何より味の方ですが、ちゃんと美味しいご飯が炊けています。食感も悪くないです。
もっと密閉していないといけないんじゃないかとか、20分くらいで炊けるのだろうかとか思っていたのですが、考えてみたら、キャンプでメスティンを使ってご飯を炊くようなものですね。ザ・シンプル炊飯。
「ミニクッカー」でカオマンガイを炊く
続いて、炊飯器調理してみたかった「カオマンガイ」に挑戦してみました。
「カオマンガイ」は、海南風チキンライスとしても知られる、アジアで浸透している茹で鶏とご飯を盛り付けた屋台料理のタイでの名称です。「カオ」はご飯「マン」は油「ガイ」は鶏肉を意味します。
築地で食べた「鳥めし 鳥藤 場内店」のシンガポールチキンライスとか最高でした。大好きなので家でも気軽に食べたいです。
ということで、用意したのは以下のものです。
・本体
– 無洗米 1合
– 鶏もも肉 約200g
– 鶏ガラスープの素 小さじ1
– チューブ生姜 2cm
– チューブにんにく 2cm
– ネギの青い部分
・タレ
– ネギ 約10cm
– 水 大さじ1
– 醤油 小さじ2
– チューブ生姜 1cm
– チューブにんにく 1cm
– ごま油 小さじ1
– 酢 小さじ1
– 砂糖 小さじ1
分量に関しては“だいたい”ですので“良い感じ”に調整してください。
鶏胸肉、鶏もも肉ともに300gくらいのものばかりだったので、カレー用にカットされた200gの鶏もも肉を購入しました。300gだと「ミニクッカー」にはサイズ的にトゥーマッチかと思いまして。
「本体」を「ミニクッカー」に入れます。最初に調味料類を入れ、軽く混ぜ、最後に鶏もも肉を入れると良いと思います。
フタをしてスイッチオンします。このタイミングでApple Watchで40分のタイマーをかけておきます(炊飯 23分 + 蒸らし 15分)。
カオマンガイを炊飯している間に、タレを作ります。ネギをみじん切りしたら、あとは調味料類をお好みで混ぜれば完成です。
ネットのレシピを色々と見ているとオイスターソースを入れるのが一般的にのようですが、なかったのでカットしました。好きな人はナンプラーを入れても良いみたいです。
ぼくは甘酸っぱいのが良かったので、酢と砂糖を入れました。
そうこうしているうちに「ミニクッカー」はグツグツしていきます。
\炊飯から40分後/
やはりガラスのフタは良いですね。ガラス越しに、完成している雰囲気が漂ってきます。
パカリ。鶏もも肉をどかして米を確認すると、ちょっと柔らかめではありますが、問題ない範囲の炊け方だと思います。
ただ、鶏肉を入れるとその水分もあると思うので、水の量は少し少なめでも良いのかもしれませんね。
「ミニクッカー」で炊いたカオマンガイを食べる
「ミニクッカー」で炊いたカオマンガイを、お皿に盛り付けてみました。タレも添えて。
なかなかそれっぽい感じにできましたかね!?
鶏もも肉はカレー用にあらかじめカットされていたので、盛り付けも簡単でした。いわゆるカオマンガイ的な見た目ではありませんが。
ご飯は普段遣いのご飯茶碗に盛り、逆さにしてポイと盛りました。
鶏もも肉をカットし、中まで火が通っていることも確認できました。40分の炊飯をすれば火の通りは問題ないですね。
タレを鶏もも肉に回しかけます。
あらあら、まあまあ! やっぱりそれっぽい!?
ご飯はややお焦げがありますが、むしろ個人的にはご褒美です。やや柔らかめだったご飯も、時間が経ったら良い感じになりました。
食べてみると、ご飯はほんのり味がついています。鶏ガラスープの素と鶏もも肉の出汁でしょうかね。もう少し味が濃くても良いかな。
鶏もも肉も美味しく火が通っています。柔らかすぎず、硬すぎず。タレがけっこう上手くできたので、それもあいまってとても美味しいです!
ご飯の量に比べて鶏もも肉の量が少なかったのですが、ご飯の量が多すぎとも言えます。ただ、200gでうまくいったので、次は300gでも試してみようかな、と思っています(ご飯は0.5合にして)。
「ミニクッカー(SR-MC03)」の感想
初めての調理器具を使うときはドキドキしてしまうのですが、至って普通に炊飯、調理をすることができました。
思った以上に簡単、そして思った以上に美味しく作れました。一人暮らしなら、このくらいのサイズの炊飯器があれば十分かもしれません。
今後は調理時に、どのくらいまで温度が上がっているのか調べたいと思っています。あとは巨大なシュウマイにもチャレンジしようと思っています。
余談ですが、レンチン鶏むね肉ともよく似ているんですよね。
調味料を揃えるのが面倒なら
こういうのを使うと簡単です。
ソロ料理を楽しむために
四角いフライパンの「sutto」と組み合わせると、楽しい料理がはかどると思います!