風邪をひき39度の発熱をして数日間、寝込みました。医者に行ったら幸いインフルエンザではありませんでした。薬をいくつか処方されたのですが、薬の種類が2種類ありました。それが「頓服薬」と「内服薬」です。
これまであまり真剣に考えたことがなかったのですが、そういえば、子供の頃から高熱を出すと「頓服薬」を処方されていた記憶があります。はて「頓服薬」とはなんだったのか? 解熱剤の別名? ということで「頓服薬」について調べてみました。
「頓服薬」とは?
「頓服薬」の使い方として「熱が下がらなければ飲んでください」というように、臨機応変な使い方を支持される記憶があります。調べたところ、日本薬学会のページに答えがありました。
頓服 – 薬学用語解説 – 日本薬学会によると次のように説明されています。
患者の主訴を軽減・消失させる目的で、症状が出たときや激しいときなどに必要に応じて薬を服用(使用)する用法(不眠時、疼痛時、悪心時、便秘時、(喘息、狭心症などの)発作時など)をいう。あくまで速効性のある薬によって症状を一時的に抑える対症療法であり、症状がないときにむやみに使用しないこと、適切な用量や使用間隔などを守って使用することなどに留意する必要がある。
特に高熱の時だけでなく「必要に応じて薬を服用(使用)する用法」を「頓服」というそうで、その薬が「頓服薬」となります。
「38度以上の発熱時」にのみ使用し、むやみに使用しないこと、という、まさに「頓服薬」が処方されていました。
「頓服」の「頓」の意味は?
「頓服薬」の「頓」の意味も知っておくと、さらに「頓服」の理解が深まるでしょう。
とん【頓】[漢字項目]の意味 – goo国語辞書によると「頭を地面につけて礼をする(頓首)」「その場にとどまる。落ち着く(整頓)」といった意味に加えて「すぐに。即座に。急に。とみに」というものがあります。さらに「一回。一度」という意味として「頓服」が紹介されています。
「頓知(とんち)」は「すぐに。即座に」という意味での使い方なのですが「頓服」と同じ「頓」なのです。
「内服薬」とは?
一方「頓服薬」とともに処方されたのが「内服薬」です。
医師監修のサイトによると「薬の種類は、内服薬、注射薬、外用薬に分類され、内服薬は口から服用する飲み薬を指します」とのことなので「頓服薬」が「内服薬」の1つということになりますね。