「ダフ屋」の「ダフ」に、どういう意味があるのかなんて考えたことがなかったのですが、そう言われると日本語なのか英語なのか、それとも他の言語なのか、不思議な言葉ではあります。
そんな疑問が、なぜ警察はチケキャン元社長らを詐欺で立件するに至ったのか ネットを舞台としたダフ屋行為の罪と罰という記事を読んでいたところ、あっさりと謎が解けてしまいました。
「ダフ」はチケットや乗車券などを意味する「札(ふだ)」を逆さにした隠語だが、物の価格は需要と供給の関係で決まるし、誰とどのような売買契約を締結しても自由であるはずだ。
「ダフ屋」の「ダフ」はチケットや乗車券を意味する「札(ふだ)」を逆さにした隠語である、と!
なるほど、改札や検札、チケットや乗車券は確かに「札」ですね。ダフ屋 – Wikipediaでも、チケット類を意味する「ふだ(札)」を逆にした倒語と説明されています。
「ダフ屋行為」とは?
そもそも「ダフ屋行為」がどういったものかというと、転売目的で入手したチケットを売りさばくというものです。多くの場合、都道府県の迷惑防止条例で「ダフ屋行為」は禁止されています。
かつて「ダフ屋」は暴力団の資金源と言われましたが、現在は素人がネットでチケットなどを捌くことが可能になったため、一般人のダフ屋を「シロダフ(素人のダフ屋)」と呼ぶこともあるのだとか。
「ダフ屋」について調べている中で、本の「せどり」が合法なのに、なぜチケットのダフ屋は違法なのかという記事も興味深かったです。
ダフ屋を規制する迷惑防止条例の原型は、日本の敗戦直後期に定められた「物価統制令」という法令である。生きていくために必要な食糧の物価が上がりすぎないようにコントロールする目的があった。チケットの値段が上がることとは事情が異なる。
具体的に「ダフ屋行為」を禁止する法律というものはないのだそうです。
公演者からすれば、正規の価格でファンに見て欲しい‥‥というのは強い願いだと思いますが。