ヤフーが、Yahoo! JAPAN IDにひもづくビッグデータを基に、機械的に推定・算出した「ヤフースコア」の提供を開始しました。
本人確認の他、信用行動、消費行動などもスコア化され、これがパートナー企業にも提供されるとしています。
この「ヤフースコア」は標準ではオンになっており、スコア化されたくない人は自分で「オフ」にする必要があります。ここでは「ヤフースコア」をオフにする方法を説明します。
「ヤフースコア」とは?
ヤフーでは「ヤフースコア」を「Yahoo! JAPAN IDにひもづくビッグデータを基に機械的に推定・算出したスコア」と説明しています。
現在「ヤフースコア」は4種類のカテゴリーに属するスコアとそれらを集約した総合スコアで構成されています。
・本人確認
Yahoo! JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率、登録された電話番号およびメールアドレスの有効性、Yahoo! JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等
・信用行動
ヤフオク!における取引実績や評価、ショッピングでのレビュー回数、知恵袋での活躍度、Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数、利用規約・ガイドライン違反の有無および回数、宿泊・飲食店等の予約キャンセル率、キャンセル連絡有無などの行動実績等
・消費行動
Yahoo! JAPANが提供するEコマースサービス、Yahoo!ウォレット、Yahoo! JAPANカードなどの利用金額等
・Yahoo! JAPANサービス利用
Yahoo! JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等
ヤフーでは「算出元データには、通信の秘密にあたる情報、スコア化することで不当な差別につながる可能性がある情報(要配慮個人情報、性別や職業等)は使用しません」としています。
ユーザーの行動から“信用度”算出「Yahoo!スコア」はデフォルトで「オン」 拒否する方法はという記事によると「ヤフオクの取引実績や知恵袋での活躍度、宿泊・飲食店の予約キャンセル率、Yahoo!ショッピングなどの利用金額」などから「ユーザーの“信用度”を測る仕組み」と説明されています。
中国では、こうした信用情報のスコア化が実施されており、日本でもいよいよ同様のことが始まりそうなのだと思いますが、標準で「オン」になっていることから、そもそもヤフーをあまり利用しておらず、オフにしたい人がいたら参考にして下さい。
「ヤフースコア」をオフにする方法
Yahoo! JAPANヘルプセンター – Yahoo!スコアで利用しているデータから「ヤフースコア」を「オフ」にすることができます。
画面をスクロールした下の方に、こんな文言があります。
Yahoo!スコアの作成を希望されない方は[こちら]からYahoo!スコアの作成・利用をオフにしてください。
ここから「こちら」をクリックします。
「Yahoo!スコアの作成・利用」というページが表示されるので、ここで「オフ」にすればOKです。「ヤフースコア」は「オフ」になります。
「ヤフースコア」の今後
現時点では「ヤフースコア」を利用するパートナー企業のサービスは、ランサーズ、HELLO CYCLING、クラウドワークス、TableCheckとされています。
例えばヤフオクで信用のないユーザーであるとか、飲食店でキャンセルの多い人には利用して欲しくない‥‥というサービスが、将来的に出てくる可能性があるということなのでしょうね。
逆に捨てアカウントにしても信用が足らなかったり、要するにリアルな世界のクレジットカードの信用情報と同じようなものが、ユーザー数の多い企業でスコア化されていく、ということなのです。
ただ、もし信用情報をスコア化して利用するなら、ユーザーにしっかりと告知された上でが望ましいのは間違いないでしょう。あと、自分のスコアは自分でも確認できるようになると良いと思います。