コストコのビジネスを支えるのは年会費4,000円

2015 01 30 1352

コストコの会員になっていたこともあるのですが、微妙に遠くて半年に1回しか行けず、近所のOKストアでいいか、という気持ちになっています。さて、ボリュームのあるものが安いというイメージのあるコストコですが、そのビジネスモデルを支えているのは、日本では特殊に映る年間4,000円の会費なのだそうです。コストコは、なぜ年会費4000円を取るのかという記事になっていました。

意外に知られていないのは、コストコの利益は会員収入あってこそ成り立っているという事実だ。コストコ(Costco Wholesale Corporation)の2014年度報告書(「FY 2014 Annual Report)を見ると、2014年8月期の主な業績指標は以下のとおりだ(1ドル=118円で計算)。

ということで、数字を見せられると非常に分かりやすいですが、営業利益にあたるのが32億2000万ドル(約3800億円)で、そのうち会員収入が24億2800万ドル(約2900億円)と、およそ76%を会員収入が占めているそうです。

会費を払ってまでも通いたくなるのはなぜか。一方で「原価率は約9割にも上っている」というように、モノが安いということが一つの理由なのでしょう。

他にも量がやたらと多いといったこともエンターテインメント性に繋がりつつ、しかしコストコからしてみれば原価を下げつつ客単価をあげるという施策になっているのでしょうね。

コストコは米国とカナダでは91%もの顧客が会費を続けて払っており、グローバルな視点で見てもその割合は87%に至る。コストコの正体は会員収入を主な利益源とする囲い込みビジネスなのだ。

ショッピングの後に飲むドリンクやホッドドッグも異常に安いですが、あれも原価ギリギリで良い訳ですよね。お得に感じて、年会費を継続してもらうのがコストコにとっては肝な訳ですから。

近所にあれば、年会費4,000円でも会員になりたいと思っているのですが、さいたま新都心にコストコができるという噂も噂のまま、終わってしまいました。しばらくは、大量買いはOKストアのお世話になることにします。