「がぜん」「破天荒」本来の意味は?分かる人は23%

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「がぜん」「破天荒」という言葉を見たり聞いたり使ったり‥‥するのですけど、もしかしたら本来とは違う意味で使っているかもしれません。「がぜん」「破天荒」本来と違う使い方定着 文化庁調査という記事になっていました。

「がぜん」という言葉を「とても、断然」と同じ意味と捉える人が67.0%に上ることが、24日に文化庁が公表した国語に関する世論調査で明らかになった。本来の意味とされる「急に、突然」としたのは23.6%だった。

【国語に関する世論調査】「めっちゃ」「じみに」「そっこう」は地味に浸透しつつ「鬼」はあまり使われずという記事で書いた、文化庁が実施している2021年の「国語に関する世論調査」によるものです。

過去にもこんな記事を書いています。

この調査を知るたびに「あ、間違って使っていた‥‥」という言葉を知ることになるのですよね。

今回は「がぜん」「破天荒」「すべからく」について調査が行われています。

Bunka japanese gazen

太字が本来の意味なのですが「がぜん」で23.6%「破天荒」は23.3%「すべからく」は54.8%が本来の意味として選択しています。

「破天荒」は「豪快で豪胆な様子」だと思っていましたよね。天を破る荒くれ者、みたいなイメージで。

「破天荒」は次のような故事成語だそう。

「破天荒」は中国の官吏登用試験だった科挙で合格者がなかった地域(天荒)から初めて合格者が出たことに由来する故事成語。

漢字の見た目、言葉の響きだけだと「豪快で豪胆な様子」のほうがしっくりきますが。

言葉は時代によって移ろうものだと思いますが、まさに「破天荒」も違う意味を獲得しつつあるのかもしれません。

また(1)明るみになる/明るみに出る(2)寸暇を惜しまず/寸暇を惜しんで (3)一つ返事/二つ返事のどちらを使うかという調査も行われています。

Bunka japanese gazen sunka

太字が本来の意味なのですが「明るみになる」と「一つ返事」は、まだ自分では違和感がありますね。「寸暇を惜しまず/寸暇を惜しんで」は、瞬間的に判断できないことがあるかもしれません。ちょっと自信なし。

ぜひ【国語に関する世論調査】「めっちゃ」「じみに」「そっこう」は地味に浸透しつつ「鬼」はあまり使われずとあわせてご覧くだい。