「トキの森公園」トキの歴史を知りトキを間近に観察できる公園【PR】

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この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

埼玉から新幹線とジェットフォイルを使い佐渡にやってきました。カキフライのランチを食べ、最初に向かったのは「トキの森公園」です。佐渡に関しての知識は、ほぼトキと金山があるということのみ。佐渡観光協会から「佐渡を旅して記事を書いて欲しい」と依頼を受け、真っ先に「見てみたい!」と思ったのはトキでした。

ただ、トキに関しても「日本のトキはもういない」「繁殖に成功している」といったニュースで聞きかじった知識だけで、いま、トキがどんな状態に置かれているのかは全く分かっていませんでした。そんなつたない知識で訪れた「トキの森公園」だったのですが、率直にいえば感動しました。

トキの歴史を知り、トキの保護に尽力した人たちがいたことを知り、いま、目の前でトキがエサをついばんでいる姿を見られたことに。

「トキの森公園」の行き方・アクセス

「トキの森公園」は、佐渡の両津港からクルマで20分ほどのところにあります。

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住所:新潟県佐渡市新穂長畝383番2

駐車場にクルマを停車したら、後は公園内を自由に歩くことができます。

公園内にあるトキ資料展示館(観察回廊と多目的飼育ケージを含む)とトキふれあいプラザの入場は有料です。

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ここまで行ったら、トキ資料展示館とトキふれあいプラザも入場しておきましょう。というか、絶対に見た方がいいです!

佐渡市トキ環境整備基金に入る環境保全協力費として大人400円、小人(小中学生)100円です。

「トキの森公園」で「トキ資料展示館」を見学

まず初めに「トキ資料展示館」を見学します。

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園内の奥の方にあります。

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日本の野生のトキの最後となった「キン」の記念碑。

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鳥インフルエンザの影響で、園内のあちこちに立ち入れない場所がありました。

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「佐渡トキ保護センター」が園内の奥にありますが、そちらは立ち入ることができません。「トキ資料展示館」から「観察回廊」に抜けると、かろうじて20m先に保護されているトキを見ることができます。

もっと近くでトキを見たいという方もいると思いますが「トキふれあいプラザ」をお楽しみに!

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「トキ資料展示館」です。今回の料金は、こちらの受付で支払いをしました。

トキの学名は「ニッポニア・ニッポン(Nipponia Nippon)」で、日本を代表する鳥です。かつては日本全域に生息していたものの、2003年10月10日に「キン」が死亡し、日本の野生生まれのトキは絶滅しました。

現在は中国から贈られたトキの人工孵化、繁殖が成功し、日本の空にトキが戻ってきました。「トキ資料展示館」では、トキの歴史から保護活動まで、分かりやすい展示が行われています。 

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入口にいたゆるキャラ「サドッキー」です。

展示によると、トキはかつてはコウノトリ目トキ化トキ属に分類されていましたが、最新の研究により現在はペリカン目トキ化トキ属とされているそうです。

現在は日本・中国・朝鮮半島・ロシアのいずれの時も完全に同一の種として考えられているそうです。つまり、日本産、中国産として区別する理由はなく、トキはトキである、ということですね。

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トキが初めて世界に紹介されたのは1835年のことで、オランダの動物学者テミンクが「Ibis nippon」と命名して学会に発表されました。種小名に「nippon」がついたのは、江戸時代にシーボルトが日本から持ち帰った標本に基づいて新種として記載されたことによるそうです。

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赤色のところが過去のトキの生息域です。日本、朝鮮半島、そして中国に広くトキは生息していたのですが、現在は黄色のところのみになってしまいました。

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展示されていたトキの羽根。トキは漢字で朱鷺と書きます。朱色の羽根です。

実はトキは常に朱色なのではなく、繁殖期とそれ以外の時期で羽根の色が変わります。繁殖期には身体の上部が灰色になります(体から分泌される黒色の粉により)。繁殖期が終わると換羽をし、白くなります。では、どうして朱色になるのか?

これはちょっと驚いたのですが、食べ物によります。

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カニなどの赤い色素の動物や無視を食べることで、羽根に色がつくのだとか。そういえば、フラミンゴも同様にエサによってピンク色になるんですよね。

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日本の野生生まれの最後のトキ「キン」の骨格標本もありました。「キン」は1968年3月に保護されてから、2003年10月までここで過ごしたそうです。「キン」はメスです。

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「キン」は剥製にもなっていました。まるで生きているかのような‥‥まんまるの瞳で、命の尊さを訴えかけてくるようです。

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トキの卵は下段の2つです。青みがかっているのが分かります。

「トキ資料展示館」の展示で知ったのですが、日本の野生のトキ5羽が人工繁殖をするために全鳥捕獲された1981年に、すでに中国では絶滅していたと考えられていたトキが7羽見つかり、そこから手厚い保護で再びトキは増えることができました。この時の保護がなければ、今の日本のトキもいなかった、ということになります。

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そんな、人工繁殖をするために捕獲された5羽のうちの1羽である「ミドリ」の剥製です。5羽のうちオスは「ミドリ」だけだったのだとか。

「トキ資料展示館」は大きくはないのですが、全ての資料に目を通していると時間が経つのもあっという間でした。

「観察回廊」からトキの飼育ケージを見る

「トキ資料展示館」の奥に「観察回廊」があります。ここから、保護センター内にある飼育ケージを見ることができます。

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窓の外を見ると‥‥

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ケージの中にトキがいます!

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ただ、けっこう離れているのです。トキはデリケートなので、仕方ないのですが。でも、この後に超ドアップでトキが見られることに‥‥!

まずはケージの中にいるトキの動画をご覧ください。

「トキふれあいプラザ」でトキが目の前に!

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続いて向かったのは「トキふれあいプラザ」です。ふれあえると言ったって、保護されているトキとどうやって触れ合うんだろう‥‥と思っていたら‥‥!!

途中、トキがいる! と思ったら‥‥

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デコイ(模型)でした。

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さて、気を取り直して「トキふれあいプラザ」へ。自然界には70羽余りのトキが生息していますが、まだ野生定着というレベルに達していないことから、より自然に近い形でトキが見られるよう作られた大型ケージが「トキふれあいプラザ」です。

最初に支払いした環境保全協力費のチケットで「トキ資料展示館」と、この「トキふれあいプラザ」の両方に入館することができます。

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入口には「トキふれあいプラザでは、照明をできる限り使用せず、内部を意図的に暗くしています」と注意書きがあります。これが間近にトキを観察するための工夫だったのです。トキとは特殊な窓ガラスを隔ててあっちとこっちになるのですが、マジックミラーのようになっていて、トキからは人間の姿が見えないのです。

それでどうなるかというと‥‥

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近づくと‥‥

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トキが目の前にいる!!!!!

これにはかなり驚きました。本当に数十センチ先に、トキがいるんですから。

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エサをついばむトキ。

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2羽のトキが、大きなケージの中にいました。

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触れることはかないませんが、それこそ触れそうなくらいの距離にトキがいます。

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これには、かなり感動しました。

時折、人の足音は聴こえるのか、動きを止めて周囲に気を配るトキの姿なども見られました。

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エサのドジョウを捕またところです。

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2階から見た全景です。かなりの広さであり、トキが自由に飛ぶことができるようになっています。

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係の方に聞いたところ、普段は上の方の素にいることが多いのだとか。ぼくが訪れたのは14時くらいだったのですかぜ、たまたまトキの食事タイムに重なったようで、こんなに間近にトキが見られたのは本当にラッキーでした!

トキがドジョウを食べる様子を動画でご覧ください。

「トキの森公園」の感想

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ぼくが訪れた日は休みでしたが、郵便局の出張所や土産物屋もありました。

「ああ、何もトキについて知らなかったんだなぁ」と感じた1時間強でした。まさか、こんなに見どころがあると思わず見学想定時間を1時間くらいとしていたのですが、資料を読んで、トキを眺めていたら、本当にあっという間です。最低でも2時間くらいは時間があっても良かったな、と。

特に家でインコを飼っていることもあり、トキの生活、トキのこれから、など、色々なことが気になってしまいました。トキの現在進行系を、ぜひ「トキの森公園」で確認してください。

>>トキの森公園のご案内 | トキのたより

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