2022年の夏は暑い。平地で暑いため、夏の間は大宮にある「桃月園キャンプ場」に行くのは現実的ではありません。さりとて涼を求めてクルマを2時間も3時間も走らせるのも本意ではありません。
そんなときに1つの選択肢として浮上したのが、埼玉県入間郡毛呂山町の「スカイパーク毛呂山キャンプ場」です。こちらのキャンプ場は、池袋から1時間で行ける星空の見えるキャンプ場というのが“売り”なのです!
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」の場所・アクセス
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」は2022年4月1日に正式オープンした、パラグライダー場に併設されたキャンプ場です。
毛呂山はケロヤマじゃないですよ、モロヤマと読みます。もっとも我々の中ではかわいく「ケロ山キャンプ場」と呼んでいるのですが。
手作り感のあるキャンプ場で、雰囲気はのんびりしています。まだあまり知られていないからなのか、それとも予約がメールと電話だけだからなのか、今のところは激混みになることは少ないようです。
住所は埼玉県入間郡毛呂山町滝ノ入1149です。
池袋駅から東武東上線(副都心線)に乗り、坂戸駅で東武越生線に乗り換え。東毛呂駅からバスでJR毛呂駅に移動し、そこから約2km、徒歩30分ほどの場所にあります。
電車を乗り継いでからの徒歩だと1時間半くらい、タクシーを使うと1時間強くらいでキャンプ場に到着できると思います。山の中にありつつ、意外に駅から近いという絶妙な立地に「スカイパーク毛呂山キャンプ場」はあります。
クルマだと浦和から高速も使って約1時間と近く、それでこんな山の中でキャンプができるなんて、本当に利便性の良いキャンプ場だと思っています。
ちなみに市内の「桃月園キャンプ場」にクルマで行くのも40分はかかるので、どういうキャンプをしたいかによって選ぶと良さそうです(距離にすると14kmと57kmなので高速代の有無とかね)。
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」はどんなところ?
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」はパラグライダー場に併設されたキャンプ場なので、パラグライダーが飛んできて着地できるように谷のように開けています。まさに風の谷。風の谷のケロ山です。
入口方面からの全景です。右手前に受付する事務所があります。写真には写っていませんが、左手に駐車スペースがあります。
実際にはこんな感じで、パラグライダーとキャンプ場の棲み分けがされています。
キャンプ場に行くには、パラグライダーが飛んでいない時を見計らって、クルマで登っていくことができます。なかなかの急斜面のため、車高の低いクルマには厳し目です。
この時は斜面を登って、いちばん奥のテントサイトを使うことができました。
テントサイトは1つでも広めなのですが「2つ使っていいよー」とのことだったので、かなりゆったりとタープやテントを張ることができました。
背の高い木があるので、日陰は多めです。ちなみに同じエリアでテントを張っているのは、もう一組だけでした。
他にソロキャンが2〜3組くらいいたようですが、少し離れていたのでほとんど気配はありませんでした。
3人で2サイトを使っていたので、余裕を持って設営することができました。
16時くらいの写真だと思いますが、まあまあ日陰もありますね。
目の前は風の谷です。風が心地よく吹き抜けていきますし、パラグライダーもふわふわと飛んでくるので、それを眺めているのも楽しいです。自分でも飛んでみたくなりますね。
全てのサイトに備え付けられているか分かりませんが、水場もあります。
AC電源のあるサイトでした(1泊1,000円)。連泊するなら使うと便利そうですね。
日が傾きかけてきた頃。
夜の雰囲気。
この日は他のキャンパーとも離れていたので、ほとんど音も気になりませんでした。
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」の施設・設備
受け付けの横に、トイレや水場があります。
もともと水場はここにしかなかったらしく、最初の頃にきたときは高低差を降りたり登ったりするのが大変だったと他のキャンパーさんから聞きました。
今ではキャンプサイトの横に水場が設けられ、環境も徐々に改善されているのだということが分かります。
トイレは3つ。男性専用、女性専用、男女兼用です。ウォシュレット付きで、トイレも清潔感があって良かったです。
「ケロ山キャンプ場」はほとんどの点においてパーフェクトだと個人的には思っているのですが、唯一、トイレだけ少し高低差があって大変かな、と思っています。
これは我々のキャンプサイトから受け付けへ直滑降する山道ですが、けっこうな急斜面です(サンダルだと危険)。ふだん運動していないと帰りは息が上がります。トイレは我慢せずに、行きたくなったらサクサクと行っとくのがオススメです。
敷地内には小川があり、この季節(6月末)にはホタルも見られました。
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」での食事
今回のキャンプは、100円ショップ&ワークマン巡りを趣味とする豚組社長のとん吉兄さんと、何度もソロキャンでケロ山キャンプ場を訪れているSHIBA氏の3人の、チーム浦和CAMPERSで行ってきました。
豚組が「おうちで豚組」で夏に発売している希少ホルモンを含む豚肉の焼肉セットの試食もしたので、豚肉成分が高めです。
▼【希少ホルモン付 八幡平ポーク 部位がすごい!焼肉セット】冷凍
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」の料金
最新情報はコチラから詳細をチェックしてください。
料金は2パターンから選べます(同じ区画)。
1. 人数制料金:1人3,300円 小学生以下無料(おとな1名に対し小学生以下1名)
2. 区画制料金:1区画8,800円 人数制限は子供含めて3人迄
フリーサイト 区画での料金なし(いつでも1人3,300円)
3. 季節料金:営業日カレンダーをチェック
薪料金 1泊:1,700円 (焚き火台、ストーブ他 1台につき)
少量の薪使いたい方(販売500円)持ち込み可
AC電源 1泊:1,000円
焚き火台 1泊:500円 400×500鉄板とブロック使用
ゴミ処分はありませんので持ち帰りとなります。
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」の感想
「スカイパーク毛呂山キャンプ場」を訪れたのは、2022年6月末でした。もともと「梅雨は大丈夫か?」くらいの心配だったのですが、今年は異常な猛暑で連日40度などと報じられていたタイミングです。
いちおう山間部とは、そこまでの高所ではありません(調べたら標高120mくらいだった)。
結果的に「猛暑でも大丈夫か?」という耐久テストの様相を呈してしまったのですが、結論からいうと「けっこう大丈夫だった」ということになりました。
テントの設営をしているときは35〜36度あり、かなのり蒸し暑さでした。が、日が傾き始めると風の谷から涼しい風も吹き抜けます。
快適というほどの涼しさにはなりませんが、それでも耐えられなくてエアコンが今すぐに欲しいというほどの不快さでもありません。
一番の心配は睡眠でしたが、夜間は24〜25度くらいまで下がり、寝苦しさを感じることはありませんでした。3人の感想は「けっこう寝られるね」というもので、特にとん吉兄さんはこれまでのキャンプで最も熟睡したそうです。
連日40度を記録するような酷暑の中でも大丈夫だったので、とりあえず真夏でも「ケロ山キャンプ場なら宿泊できる」と、チーム浦和CAMPERSでは結論づけました。「涼しい〜〜〜」というのを体験したい人は、もっと山奥に行ったほうがいいと思います。
家からの距離、設備、静けさ、クルマが横付けできる、など、トータルバランスで我々にとって「スカイパーク毛呂山キャンプ場」は最高ということです。