抗がん剤を効果的に送り込む「極小カプセル投与法」開発という記事より。
カプセルは、標的となる細胞の核の近くに到達後に壊れ、抗がん剤が出てくるよう設計しており、抗がん剤を効かなくするタンパク質の影響を避けられるという。
抗がん剤を封じ込めた極小のカプセルにより、通常の方法では薬が効かなくなったガン細胞に効率的に抗がん剤を送り込む方法が開発されたようです。
片岡教授らは、抗がん剤の“容器”として、直径が約40ナノメートル(ナノは10億分の1)の球状のカプセル「高分子ミセル」を利用した。
通常の抗がん剤が効かなくなった大腸ガンのマウスで試したところ、12時間後にガン細胞にカプセルが侵入し、抗がん剤を放出したことが確認できたということです。
これにより、ガン細胞は、通常の方法で抗がん剤を投与した場合の1/5程度に小さくなったということで、抗がん剤の効き目が確認できたということです。
「本丸の近くで一気に敵をやっつける『トロイの木馬』のようなものだ」と開発した教授はコメントしています。