「Evernote」CEOであるフィル・リービン氏のインタビュー記事がありました。クラウドの勝ち組・Evernote CEOが語る! 「“つながる”機能は売りにしない」です。
2009年10月にフィル・リービン氏が来日し、会食会にお声掛け頂きました。その際にも、日本からのユーザがアメリカに次ぐ多さだという話をお聞きしました。
そのため、日本語版のローカライズにも、かなり力が入っていたようです。
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ということで、日本語版ローカライズが着々と進む「Evernote」CEOインタビューで、日本のユーザ像が興味深かったのでご紹介です。
エバーノートのユーザーは毎日約8000人のペースで増えているが、このうち実に1200人程度を日本からのユーザーが占めている。エバーノートはまだ完全には日本語化していないにもかかわらず、これだけのユーザーを抱えており、ユーザーコミュニティも活発だ。
ワールドワイドのユーザは約200万人で、その中で日本からの利用者は約15万人だそうです。日本語化される前から活発に使っている人たちがいたのですが、その理由とは?
個々のユーザーにフォーカスし、他人とつながる機能をあまり売りにしていないことが、日本人に響いたようだ。フェースブックが日本でさほど普及していないように、過度にオープンだったり、人間関係の重要性が高かったりすると、日本人には受け入れられにくいように思う。
なるほど、過度に共有が売りになっていなかったから、だと。確かにクローズドなSNSが流行するなど、いきなりオープンというのは抵抗があるのかもしれません。
さらに日本のユーザの使い方の特徴も。
ノートの作成回数が多く、とてもアクティブだね。PDFなどのビジネス文書も多い。マックやiPhoneなど、複数の機器で使うユーザーが多いのも特徴だろう。
「日本でのiPhoneの普及は、エバーノートユーザーの増加のペースにも影響を与えている」という指摘もされているのですが、まさにぼくもそういう使い方をしている一人と言えます。
「エバーノートでは、有料から無料へのダウングレードもできるようにしている」という話もあるのですが、必要に応じて無料/有料を気軽に使い分けられるというのは、確かに魅力かもしれません。
また、
同じクラウド型のサービスである「Dropbox(ドロップボックス)」とも、一緒に何かができないか相談しているんだ。
という話があり、どちらも愛用しているユーザとしては非常に気になるところです。
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2010年3月5日に「Evernote」の本を出版することになりました。日本語化されたら使ってみよう、という人にはぜひ手に取って頂けると嬉しいです。
▼できるポケット+ Evernote (単行本(ソフトカバー))
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