三遊亭円楽さんが肺がんのため死去という記事より。
流麗な話芸が持ち味で、テレビの演芸番組「笑点」でも親しまれた落語家の三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名吉河寛海=よしかわ・ひろみ)さんが29日午前8時15分、肺がんのため東京都中野区の自宅で死去した。
脳梗塞で「笑点」を勇退し、その後、肺がんの治療をしていた三遊亭円楽が、2009年10月29日に亡くなりました。
三遊亭円楽というと、もちろん「笑点」を思い出すのですが、改めて写真を見ると母方の祖父に似ているのですよね‥‥祖父も落語が大好きで、日曜日の夕方ともなれば楽しみに「笑点」を見ていました。
1955年に6代目三遊亭円生さんに入門し、62年の真打ち昇進を機に5代目円楽を名乗った。「笑点」の大喜利メンバーとして「星の王子様」の愛称で人気を集め、落語家タレントのブームをつくった。
三遊亭楽太郎が、2010年には「6代目・三遊亭円楽」を襲名することになっていたのですが、その姿は見ずに、ということになりました。
「笑点」メンバーの林家木久扇は「前座を務めていたときから、もう49年の付き合いになる。切磋琢磨していた若手を、円楽さんがリードしてくれた」と振り返っています。
桂歌丸は「今、本当の友を友達を亡くして言葉が見つかりません。落語家は死ぬと芸まで持っていってしまいます。まだ圓楽さんから教えてもらいたいことが沢山あったのに」とコメントを発表しています。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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2005年に脳梗塞で倒れ、06年に「笑点」を降板。07年2月に東京・国立演芸場で口演した「芝浜」を最後に引退を表明し、第一線から遠ざかった。
78年、真打ち制度の在り方をめぐり円生さんとともに落語協会を脱退、円生さん死後は弟子たちを率いた。
76歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く予定。喪主は妻和子(かずこ)さん。