日産に招待して頂き、2016年12月11日に富士スピードウェイで開催された日産のファン感謝祭「ニスモフェスティバル2016」に参加してきました。会場は御殿場、富士山の裾野。
12月の冷えた空気の中、サーキットには爆音を轟かせるかつての名車と、現役でレースを戦うGT-Rと、そしてレースの華であるレースクイーンが集いました。ヒストリカルレースでは旧車と共にかつて最高峰を争ったドライバーのドライブに涙し、大トリの違うクラスのレースに参戦する日産車が一同に介した本気の遊びのレースには、心臓の鼓動がアップビートしていくのを感じました。
GT-R率高めの駐車場、耳だけでなく身体で感じる爆音、目の前を一瞬で走り去っていくレーシングカー‥‥日産が好きな人はもちろんですが、若かりし頃にクルマへの熱い思いを持っていた人ならば、心から楽しめるイベントだと感じました。知らず知らずに封じていた、何かが呼び起こされてしまうかもしれませんよ!
イベントを通して感じたのは、日産が大好きなファンと、ファンを大事にしたい日産の、相思相愛のやわらかい雰囲気に包まれた良いイベントだということです。
その象徴だと感じたのが、イベント終了後に子供たちに渡されるプレゼントが、日産応援団と呼ばれるゴール前で大旗をふる人たちに預けられていたこと。長年に渡って気づかれてきた、ファンとメーカーの絆を感じました。
「ニスモフェスティバル2016」の概要
「ニスモフェスティバル」はサーキットでレースを楽しむのと、メインスタンド裏で物販などを楽しむ、二つの楽しみ方があります。
スタンドでレース観戦するも良し、メインスタンド裏で物販を楽しんだり、ご当地グルメを楽しむも良し、です。
こちらはスタンド裏の様子。
Tシャツなどのグッズもありましたが、多く目についたのはミニカー。
クルマのイベントだから当然かもしれませんが、ミニカーを販売しているお店はかなり多かったです。
終わり頃に訪れたご当地グルメは売り切れが多かったので、お目当てがあるなら早めに!
ピット裏にも物販スペースがあり、2,000円だったので思わずドライブレコーダーを購入してしまいました。早い時間帯には1,000円のものもあったそうなので、掘り出し物は早い時間帯に。
チューンナップメーカーの展示もあります。
未登録スカイライン。まだあるんですね、新車。
NISSAN ヒストリックカー エキシビジョンレース
かつてサーキットを賑わした、日産の名車がレースをする「NISSAN ヒストリックカー エキシビジョンレース」はアラフォー以上の世代には涙ものだったはず。
見てください、サニーの文字を! サニーですよ、サニー!
チェリーがかわいかった‥‥実は自分が子供の頃の家のクルマがチェリーだったんですよ。生まれて初めて乗ったのがチェリー。忘れられませんね。
カルソニックスカイラインだって、青春時代の憧れでしたから。
グリッドウォークとレースクイーン
スターティンググリッドに整列したバトル直前のレーシングカーを間近に見ることができる「グリッドウォーク」にも参加させて頂きました。
間近というレベルを超えた近さでした。手を伸ばせば触れられる距離。そこでドライバーやレースクイーンと撮影ができるのです。
ヒストリックカーの名車も展示
NISSAN ヒストリックカー エキシビジョンレースに参加した名車も、ピットで展示されます。個人的には、ここが非常に胸熱スペースでして、学生時代に雑誌で読んで憧れたクルマや、丸みを帯びたデザインでキュートなクルマたちに釘付けでした。
FAIRLADY 240ZG
SUNNY EXCELLENT COUPE 1400 GX
CHERRY COUPE 1200 X-1
SKYLINE 2000 GT-R
カルソニック スカイライン
PRINCE R380(A-I型)
NISSAN R381
NISSAN R382
NISSAN R391
カルソニックニッサン R92CP
NISMO GP 2016
最後を締めくくるレースは「NISMO GP 2016」です。これは各カテゴリーのレースに参戦するレギュレーションの違うレースマシンが一同に介しレースを行うというもの(スーパーGTやGT3など)。
上のカテゴリーのクルマはピットインしてドライバー交換してタイヤを取り外して取りけるといったハンデもあり、遊びなんだけど本気のレースが展開され、これがとても楽しいのです。
遊びなのに、ぶつけてしまった車両まで登場したんですよね! 怒られる〜。
クルマのスピードななんてある一定の速さからはそんなに変わらないと思っていたのですが、やはりカテゴリーが違うとかなりのスピード差があり、メインストレートでぶち抜いていったするんですよね〜。それが見ていても驚きと同時に楽しさでもありました。
カテゴリーの違うクルマのレースは超楽しいです!
ゴール前には大旗を持った日産応援団が陣取ります。
日産応援団は、どんなレースにも駆けつけるそうです。ゴール裏に陣取るサッカーのサポーターですね!
ニスモフェスティバルのフィナーレ
最後に出場したクルマが一同に介して、フィナーレのイベントが行われます。
個人的に注目したのは、2017年仕様の真っ黒のGT-Rです。クルマはやっぱりホワイトが速そうに見えるしカッコいいよねとずっと思ってきたのですが、漆黒のGT-R、カッコいい‥‥!!!
スーパー耐久レースでシリーズチャンピオンを獲得したKONDO RACINGの近藤真彦監督に、子供たちから花束の贈呈も行われました。チェッカーフラッグを子供たちが振ってたり、子供向けのプレゼントがあったり、親子で参加しても楽しい「ニスモフェスティバル2016」なのでした。
こうなると料金が気になってくると思いますが、詳細は2016年度の実績でご確認ください。大人は前売り2,000円、中学生以下の無料です。グリッドウォークも3,000円ですが、小学生未満は親同伴で無料です。
クルマは人と荷物を運ぶ乗り物だ‥‥というのは、ある意味では間違いないと思います。子供が生まれてからは、クルマにも効率を求めてきました。が、かつてはそうではない、運転する楽しさをクルマに求めていた時代が自分にもあったことも、思い出したイベントでした。クルマじゃなくて電車の方が運んでくれるから楽だよ、なんて思うこともあったのですが、そうじゃない、運転することが楽しいクルマもあるんだよ、ということも考えました。
「ニスモフェスティバル2016」はただ楽しいだけじゃなく、クルマとの付き合い方も考えてしまうイベントでしたね! とにかく楽しかったんですけど! 胸が熱くなったんですけど!
日産「ノート eパワー(NOTE e-POWER)」に試乗した 〜なに!?発電所を積んでるの!?という記事も書いていますのでぜこご覧ください。