日産が、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー2017(CES 2017)でDeNAと無人運転に関して提携することを発表したそうです。日産、無人運転でDeNAと提携 今年から実証実験という記事になっていました。
日産自動車は6日、無人運転が可能な車両やシステムの開発で、IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)と提携すると発表した。2017年から無人運転の実証実験を始める。
日産が自動運転技術を採用した電気自動車(EV)の開発を進め、DeNAが情報技術システムの構築を担当するということです。DeNAはこういう研究開発もしているんだと思ったら、自動運転技術を研究開発するベンチャー企業ZMPとも提携していたそうです(同日に提携解消を発表)。
日産の発表を確認すると、日産自動車、ゼロ・エミッション、ゼロ・フェイタリティの モビリティ実現に向けた革新的技術とパートナーシップを発表というニュースリリースが出ていました。5つの主要な発表のうちの1つが、DeNAとの提携です。
同社の自動運転車戦略をさらに推し進めるため、無人運転車の商用活用を目論んだ実証実験を今年日本で開始すると発表しました。株式会社ディー・エヌ・エーとともに、日本の国家戦略特区にてまずは無人運転技術の開発に集中的に取り組みます。将来的にはそのスコープを拡大し、2020年までには首都圏および地方都市にてモビリティ・サービスでの技術活用の検証を含んだ実証実験を行う計画です。
「ニッサン・インテリジェント・インテグレーション」「ニッサン・インテリジェント・パワー」といったキーワードもありますが、無人運転に向けて加速していくということのようです。
特に「ニッサン・インテリジェント・インテグレーション」は興味深いです。
自動運転車の実用化を加速させるための革新的な技術として、「シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)」を発表しました。「SAM」はNASAの技術をベースに開発したもので、自動運転車が予期せぬ状況に直面した際、車載人工知能(AI)の意思決定を人間がサポートすることで、AIの学習を支援します。この技術により、何百万台の自動運転車が人間のドライバーと共存できるようになるまでの時間が早まることが期待されます。これは「ニッサン・インテリジェント・インテグレーション」の一部です。
人間のサポートにより、車載人工知能が学習していく、と。
もちろんクルマの運転は楽しいこともあるのですが、移動時間を他の作業に使えるようになるのは、無人運転の魅力なんじゃないかと思うんですよね。もちろん、安全面もそうですが。