完璧の「璧」は「壁」ではない

2015 06 29 1433

書きわけできない文字ランキング」を見ていたら「ト と 卜」とか「カ と 力」とか出てきまして「そうそう、元は漢字からできているからね、なんて思っていたら、最後にちょっと毛色の違うパターンが出てきました。「璧 と 壁」です。え、どこが違うの? よーく見ると、違うんです。

インターネットの普及に伴い、文字を書く機会が減りつつある昨今。久しぶりにメモを取ってみると、携帯やパソコンで文字を打つ時には気づかなかった「文字の不思議や特徴」に気付かされることもあります。

↑の画像をよく見ると分かると思いますが、確かに字が違うのです。「玉」か「土」かで。恥ずかしながら、この違いはきちんと把握していませんでした。

璧 – Wikipediaによると「璧(へき)は古代中国で祭祀用あるいは威信財として使われた玉器」と説明されています。つまり、そもそも壁とは関係ないんですね。宝物のようなものである、と。

やはり疑問をいるようで、Q&Aサイトにもありました。

壁と璧のちがいって? – 国語 | 教えて!goo

「璧」とは、元々“平らで中央に孔のあいた宝玉”を意味し、完璧は「傷のない玉」、あるいはそれを壊さずに完全な形で手に入れることが本来の意味となります。

そうだったのかー!

PCやスマートフォンで入力していると、こうした漢字の細かい違いには気づきにくいので、改めて勉強になりました。

もう一つ「崇 と 祟」もありました。「出」と「山」が違います。左は「たたり」右は「あがめうやまう」といいう意味があるそうですが、「祟」と「崇」 似て非なる字  :日本経済新聞によると「祟」はそもそも常用漢字でも人名用漢字でもないそうです。出るのは、たたりです。

ストーリーで覚える漢字300 英語・インドネシア語・タイ語・ベトナム語版

ボイクマン 総子,渡辺 陽子,倉持 和菜 くろしお出版 2008-11-25
売り上げランキング : 46682

by ヨメレバ