「おもたせ」と「お土産」は違う

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ネットやテレビなどで見かけて気になったのでメモ代わりに残しておきます。「おもたせ」と「お土産」は違う、のだそうです。持参する手土産のことをかわいらしく、謙譲した言い方として「おもたせ」を使っているケースも見かけますし、ぼくも「おもたせ=お土産」のことだと思っていたのですが、実は違うことを知りました。「おもたせ」は、貰った側がお土産を指すときに使う言葉なのです。

おもたせ【御持たせ】の意味 – goo国語辞書によると「来客を敬って、持ってきた土産物をいう語。多く、その客へのもてなしにその品をすすめるときに使う」と説明されています。「おもたせで失礼ですが‥‥」というように、お土産をそのままお客さんに出すときに使われます。

とはいえ、です。

[補説]近ごろでは、客が持ってきた土産物を受けた側からいうのではなく、「このお菓子がお持たせに最適です」のように、客が持って行く手土産の意で使うことが増えている。

ともあるように、時代によって言葉の意味は変わっていくものですので、手土産を「おもたせ」と呼ぶことも増えています。

言葉は変わっていくものだということは分かっていつつも「おもたせ」本来の意味は知っておいた方がいいかな、と思うところもあります。

↓誤用が本のタイトルになっているのかしらと思ったら、そんな訳はありませんでした。「手みやげをおもたせにしてふるまわれるのは何よりうれしい」という、相手も喜ぶ、自分もおもたせで振る舞われるのが嬉しい品々の本でした。