竹熊健太郎氏より献本頂いた「篦棒な人々」を読み終わりました。大変、面白かったです。知らない世界が垣間見えました。ありがとうございます。
随分と前に送って頂いていたのですが、遅くなってしまいました。すいません。
でも本当に面白かったです。これは読んで良かったと心底、思いました。
「篦棒」は「べらぼう」と読みます。「まえがきにかえて」として「お詫び」があるのですが、そこにはこのように説明されています。
辞書をひもとくと「ベラボー」なる言葉、あまりいい意味では載っていない。
と。
しかし、登場する4人はただ単に偉大な人という分けではなく、戦後のカルチャーと少し離れた場所で、激烈な個性を輝かせてきた人たちであり、そのために困り抜いた挙げ句にひねり出された言葉が、
この「篦棒」なる言葉である。
と。
登場する4人は、
・康芳夫
・石原豪人
・川内康範
・糸井貫二
の4氏です。
正直なところ、森進一との騒動があったので、かろうじて「川内康範」という名前は知っていましたが、それがなければ全く知らない4人でした。
が、いずれ劣らぬ自分の道を歩み続ける、サブカルチャーの偉人でありました。
サブカルチャーですが、戦後の話題をかっさらないながら、さまざまな影響力を持って生きた人たちです(望むと望まぬに関わらず)。
とのかくものすごい‥‥「篦棒」な生き方をしているんですよね。
細々と各人がなしてきたことを書いても仕方ないので、昭和を生き抜いたサブカルチャーの偉人てどんなだ? と思ったら、とりあえず手をとって見ることをお勧めします。
初めて聞く名前だとしたら、きっと知らない昭和がそこにあったことを知るでしょう。
そして、この「篦棒」な4氏とのコンタクトに成功し、綿密なる準備でインタビューに望みまとめあげた竹熊健太郎氏に感謝です。
・森進一
・三浦和義
・麻原彰晃
など、今とシンクロしたりもしています。
▼篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)