【格安SIM】普及を阻む3要因とは？

ぼく自身、ソフトバンクから格安SIMと言われる「IIJmio」にMNPしました。月額料金が半額くらいになったのに、普通に使えることに感謝する毎日ですが、誰もが格安SIMに移行できる訳ではありません。そこにはやはりハードルがある訳でして、｢SIMフリー義務化｣でもMVNOを阻む3要因 | 通信 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイトという記事になっていました。

だが、「SIMロックが解除されても、MVNOの広がりを加速させるには、3つの課題がある」と、MVNO最大手の日本通信の三田聖二社長は指摘する。

SIMロック解除が義務化されることになった訳ですが、しかし格安SIMの普及には3つのハードルがあるという日本通信の三田聖二社長のインタビュー記事です。

ちなみに「MVNO」は「Mobile Virtual Network Operator」の略で「仮想移動体通信事業者」という意味です。

さて、その3つのハードルとして挙げられているのが以下です。

1. 手続きに時間がかかる

2. 大手キャリアによる通話定額制

3. 直営ショップがないことによるサポートの問題

「当社は2年前に格安データSIMを投入したが、現時点でもMVNO市場はわずか1.1%」ということで、まだまだ新しモノ好きが使っている段階ですが、そもそもSIMロックフリーの端末がなかったのですから、それも仕方がなかったのかな、と思います。

最近の家電量販店に行くとSIMフリーコーナーのようなものがあって、展示される端末も増えています。キャリアがSIMロック解除義務化されれば、格安SIMを使える端末が増えますから、そもそもモノがなかったという課題は解消されるでしょう。

その上で3つの課題ですが、個人的には2と3は忘れてもいいのかな、と思います。手厚いサポートを受けたい人は、むしろ大手キャリアを離れるべきではないでしょう。そこがない故の安さでもあると思います。最初の設定ができてしまえば後は設定をいじることはないので、そこだけ有料で量販店の店頭で安価にサポートが受けられれば良いのではないでしょうか。

2,700円の通話定額制に関しても、それだけ電話する人であれば、やはり大手キャリアを離れるべきではないと思います。しかし、一方で「携帯電話の84%が3分以内で終話する」という数字もあり、普通の人には通話定額制は必要のない過剰なサービスです。最初の3分が無料になる「楽天でんわ」を導入すれば、とりあえずほとんどの人は問題なくなるのではないでしょうか。

とりあえず2と3はクリアできると思うのですが、やはり課題は1の「手続きに時間がかかる」という点でしょう。

MVNOにMNPを申し込んだ場合、MVNO側でSIMカードを書き換えて、そのSIMカードがユーザーのもとに到着するまでに2～3日かかるというのが実態だ。

SIMカードのない状態では、電話を着信することができません。ビックカメラの店頭では「BIC SIM（IIJmio）」が即日MNPできるのですが、こうしたカウンターが各都道県に一つくらいずつ誕生して欲しいものです。

ただ、ほとんど電話はかかってこないという人であれば、ネットで契約して2〜3日待つことはできるかもしれませんし、その間でもWiFiに接続して電話以外の機能は使用することができるのです。そう考えると、電話番号はIP電話にしてしまうと、より自由度は高まりますが、まだそこまでは‥‥という感じでしょうか。Amazonカスタマーレビューを眺めていると、電話が全く使えなくなるのは丸1日くらいのようですが。

ということで、格安SIMにMNPしたい人の最大のハードルは「手続きに時間がかかる」という点なのかな、と思っています。

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