カルガリーで地ビールを造っている、クラフトビール工場の「ワイルドローズブルワリー(Wild Rose Brewery)」を見学&試飲させて頂きました!
「ワイルドローズブルワリー」は常時7銘柄のビールを製造している醸造所です。
なんと、こちらの醸造所では日本人の方が二人働いており、プロダクトマネージャーの方にお話を伺うことができました。
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もともとお二人とも日本のビール会社におられたそうです。プロダクトマネージャーの方が3年半前にカナダにやってきて、人出が足りないところから元同僚に声をかけ、今年の2月から一緒に働くことになったのだとか。
ビール造りの基本原則は同じなので苦労はないけれど、やはり課題は言葉だとおっしゃっていました。
まずは、ビールを造る一通りの行程を伺いました!
おかゆ状態をつくり糖化して煮汁を抽出してビールになる。一回の仕込みは3,000リッター。
煮汁にホップを加える。煮沸してから麦汁を冷やして発酵タンクに。酵母を入れて発酵させる。発酵タンクは6,000リットル。一日に二回仕込んで満タンにする。
モルトの配合とホップの配合で種類が変わる。酵母の種類でもビールが変わる。常時7銘柄を作っているが、売れ行き次第で毎週作ったり隔週で作ったりする。
全部で16タンクで回している。発酵とコンディショニング、熟成で21日。その後はろ過する。
「ワイルドローズブルワリー」のビールは地元で消費されている。世界で飲まれているのはラガービールで熟成が長い。エールビールはラガービールに比べて早く仕上がる。
真ん中にあるのがろ過器。ろ過器でこして貯蔵してパッケージングする。瓶詰め、樽詰めする。熱処理はしていない。
瓶詰めの機械。1日に960パックくらいは詰める。
ベルトコンベアで流してラベルを貼る。
箱詰めは手作業で行なう。
樽は60リットルと30リットルのものがある。
これはパーティーピッグという容器。8.5リットルで50ドル。
中にプレッシャーパウチ(pressure pouch)というものが入っていて、混合ガスが生まれ膨らんでビールを押し出す。
パーティピッグのケースからそのまま飲めるため、カナダの冷蔵庫は大きいので、地元の人はこれを購入して飲んでいる人もいる。
カルガリーのお客さんがほとんど。最近はエドモントンにも。日本では飲むことができない。
もともとブルワリーとしては1996年にできた。現在の場所に移転したのは2006年。既に移転してしまったが近くにカルガリーファーマーズマーケットという市場があり、地元の人が立ち寄って貰うためにこの場所に。
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出荷を待つビールたち。
基本、ビールを造る行程というのは大きな会社でも小さな会社でも同じで“味付”の部分に大きな違いが出てくるということなのですね。
「ワイルドローズブルワリー」はマイクロブルワリーと呼ばれる小さいビール醸造所ですが、レストランが併設されており、地元の人たちがふらりと立ち寄る良い雰囲気の醸造所です。
地元で作られた作り立てのビールを飲める!
まさにビールの地産地消!
日本で飲めないのが本当に残念なのですが、これもブルワリーの一つのあるべき姿なのでしょうね。
近所にクラフトビールの醸造所が欲しいよ〜〜〜。
カルガリーに行ったら、ビール好きは間違いなく立ち寄るべき! ダウンタウンからクルマで20分くらい、バスでも行けるそうです。
カルガリーのクラフトビール「ワイルドローズブルワリー(Wild Rose Brewery)」試飲!に続く!