「クラヤミ食堂」目隠し食事体験レポート

kurayami_07039932.JPG

2009年7月の第1週に赤坂で開催された「クラヤミ食堂」というイベントに、主催者から招待して頂きましてクラヤミでご馳走になってきました。そのレポートをお届けします。

ほとんど事前の知識もなしに行ってきたのですが「クラヤミ食堂」というのは「こどもごころ製作所」が不定期に主催するイベントだそうです。

おとなが「こどもごころ」を取り戻すイベントを企画して開催している‥‥ということで良いのですかね。

で「クラヤミ食堂」というのはその名の通り、真っ暗闇の中で食事するのです。真っ暗闇といっても部屋が暗いのではなく、専用のゴーグルをつけるのです。

しかも、知人と行っても席がバラバラになるとか、どんなことになるのか分からなくて、楽しみというよりもやや不安が先行したのですが、全て杞憂! チョー楽しかった!

お値段、9,830円とお高めですが、コース料理にフリードリンクということを考え、そしてあの貴重な体験を踏まえると決して高くはないと思います。人生に一度くらいは、あんな食事があっても良いと思いました。

大人気でなかなか抽選をくぐり抜けることができないようなのですが、興味のある人はぜひともチャレンジしてみてください。

//////

//////

//////

手探りで写真を撮影してきたので、以下に写真レポートをお届けします。要するにネタバレです。見たくない人はここまででストップしてください!

//////

//////

//////

kurayami_07039933.JPG

入口でゴーグルをつけ、スタッフに手を引かれ、よろよろと歩きながら席へと進みました。「右に曲がってください」「足下に段差があります」目が見えないって、こんなに不安なのか!

自分の周りが明るいのか暗いのかすらも分からず、席に座っても自分がどんな状況なのかも分からず、隣に誰か座った雰囲気はあるけど、男性なのか女性なのかも分からず。

そんな手探り状態での1枚。

kurayami_07039934.JPG

カメラが起動しているかどうかも、音で判断しました。

kurayami_07039937.JPG kurayami_07039939.JPG

改めて見ると、こんな風になっていたのかと、感慨深いですね。左手に厨房があるのはもちろん分かっていて終始、水の音などが聞こえていたのです。

kurayami_07039941.JPG

おしぼりが配られた後です。こ、こんな状態でしたか。要するに、何人が並んでいるのか、も、分からないのですね。

そして乾杯。

あ、乾杯ったって簡単じゃないですよ。なにせ、隣の人や前に座っている人のグラスがどこにあるのか分からないのですから。

そろそろ‥‥とグラスを寄せて、かわいらしくチーン、です。

続いて食事に。

kurayami_07039943.JPG

いきなり食べ終わっていて申し訳ないのですが、牡蠣が入っていました。2個。

1個目をなんとかフォークで食べようとしたのですが、ささらないし、ささっても口に運べない。撃沈。手で食べました。

続いて野菜です。

kurayami_07039944.JPG

もう完全に手で食べてます。手で触って食材が分かるのは限られていて、分からないものもとりあえず口に運びます。

kurayami_07039946.JPG

ほら、他の人も手で食べてる!

しかし!

口に運んでも分からない!

どこかで食べたことがあるような‥‥という味覚は甦るのですが、果たしてそれがなんだったか、頭の中にイメージが浮かんでこないのです。

kurayami_07039949.JPG

これ、ライスコロッケは分かったのですが、もう一つの揚げたバリバリしたものが分からなくて、女性の「タマネギ」の声に納得していたのですがパセリですかね。

「デジカメを持っているので、ちょっと記念撮影しましょうか?」といって撮影した1枚がコチラ。

kurayami_07039951.JPG

完全に勘に頼っているのですが、これは意外にもちゃんと撮れてますね。

kurayami_07039958.JPG

このあたりから周りの人との会話も膨らみ、趣味の話や出身地の話などをしていました。黙ってうなずいていると完全に存在感が消えてしまうので、大げさなくらいに相づちを打ったりして。

kurayami_07039963.JPG

この肉料理も明らかに見た目は鶏肉なんですけど、口に入れた瞬間はなんの肉なの分からないのですよねぇ。

kurayami_07039969.JPG

今回のテーマは「宇宙」で、司会の男性のトークで宇宙船に乗って、月の周りを一周してくるというストーリーです。

約2時間くらいの旅を終え、デザートに辿り着いたのですが、思ったよりも短く感じました(写真が撮れていない料理もあります)。

目をつぶって絵本を読んでもらっているような気分なんですよ。「さあ出発します!」「地球が小さく見えます!」「月を見てみましょう!」

ゴーグルをしているから見えるはずなどないのに、不思議なことに見えているような気分になってくる‥‥いや、心の中には見えてくるのですね。

「こどもごころ」に戻った瞬間だと思いました。

そして、最後に目隠しをしたまま、感想文を書きました。

kurayami_07039974.JPG

「こころの目」

ちょっと「ろ」のところが、なんどいったりもどったりしたか分からなくなって、くにゃっとしているところの数が多いですが。目隠しするとこういう感覚も無くなるのですね。

最後に「よーし、目隠し外してみんなの顔を見るぞー!」と思いきや「そのまま退場してください」のアナウンス。

ああ、無情!!

膨らんだ期待をさらに膨らますか!

ということで、みんなで合い言葉を決めて、外で再会することにしました。で、無事に何人かとお会いした後の写真がこちらです。

kurayami_07039977.JPG

声と趣味などから想像していたのと、全く違う人がいたり、だいたいそんな感じの人がいたり、かなり面白かったです。なんでしょう、短い時間でしたけど、一緒に旅をした仲間的な感じでしょうか。

//////

ブログを見たら【クラヤミ食堂】無事公演終了!!!というエントリーが書かれていました。

これまでのクラヤミ食堂は「自分の過去を振り返ってもらう」というストーリーが多かったのですが、今回のクラヤミ食堂では「地球を出発し月をめぐる2時間のスペースクルーズにお客様をお連れする」という「想像力の旅」にチャレンジをさせていただきました!

いやー、メチャクチャ想像力をかき立てられましたよ! 最高に楽しかったですから!

「次回は9月下旬~10月上旬あたりでの開催を検討中」ということです。どうせ友人と一緒に行っても席はバラバラ。興味があれば一人でも申し込んだ方が吉です!

こどもごころ製作所のブログ」から、メールマガジンに登録することができます。

//////

あと面白かったのは、ゴーグルで真っ暗なんですけど「目を開けている派」と「目を閉じている派」がいたことですね。ぼくは「目を開けている派」です!

//////

こどもごころ製作所」のスタッフのみなさん、素敵な時間をありがとうございました!