2009年7月9日に開催されている、ニュースリリースポータルサイト「News2u.net」リニューアルについての記者発表会に参加しております。そのレポートをお届けします。
今回は特に、全面リニューアルによりソーシャルメディア対応強化ということに興味をひかれてやってきた次第です。
まず始めに、代表取締役 神原弥奈子氏より会社概要、現状に関しての説明。企画、制作など、全てを自社で行なっているのが特徴。
ネットPRの啓蒙活動として、書籍執筆、Web担当者フォーラムなどで連載中。ネットPR大学も開設。ウェブマーケティング、ソーシャルメディアについて。
以前はマスメディアを通じての情報流通のみだったが、企業ウェブサイト、メールマガジン、ブログ、ニュースリリースなどで情報流通が広がっている。ネットユーザの情報発信力も増している。ブログ、SNSなど。
マスメディア、自社メディア、ソーシャルメディアと、情報源が大きく広がっている。企業はこうした変化に対応していく必要がある。
ネットPRの必要性
既存メディアに特化した、いままでのやり方は、ネットでは通用しない
ニュースリリースという新しい概念を提唱している。ニュースリリースはあらゆるステークホルダーに情報を届ける。事実ベースで随時。
アクセス解析を実施している企業が64%、今後行なう予定が16%という数字。
News2uのデータとして、ニュースリリースは非常にクリックスルーレートが高いという数字が出ている。サービスカテゴリや技術・開発では20%を超えている。中には50%を超えるものも。
技術開発担当 野間恒穀氏よりバージョンアップに関するポイントを紹介。
ネットの利用時間が伸びているという背景がある。ウェブメディアを重視している、という統計も出ている。53%がブログを情報源として利用。ブログへの情報波及を意識している企業も61%に上る。
特に最近、携帯電話でのネット利用が増えている。ニュース閲覧がトップの一方、アンケートやECサイトの利用も上位にきている。
ソーシャルメディアが着目されている。例としてオバマ大統領。既存の大統領選で考えられなかったキャンペーンを展開して大統領になった。
2008年7月から「News2u.net」でもTwitterに対応している。ネットコミュニケーションを始めている企業が増えている。企業が直接、ファンを獲得しようする姿勢が伺える。
企業のTwitter利用は、アメリカでは進んでいる。情報流通、PVを稼ぐ、カスタマーサービスで利用、社員間のネットワーキング、利用顧客のネットワークストレージなどが主な利用方法に。
こうした背景をベースに、
・多様化する情報配信・収集手段への対応
・即時性の高い情報発信
・読まれるリリースを生むPDCAサイクル支援
というバージョンアップをした。
1日の情報量の増加に対応したインターフェースを採用
・時間帯で表示を切り替えられる
・全カテゴリを表示して閲覧性を高める
検索機能の拡大
・公開日指定
・カテゴリ、業種、地域指定
モバイルユーザ向けに「News2u.net mobile」リリース
・携帯電話からPCとほぼ同様の機能が使える
ソーシャルメディアへの対応
・Twitterに加えてTumblrにも対応
・企業情報の流通を促す場を拡大
24時間365日リリース公開を可能に
・営業時間外、土日祝日でも公開可能
専用管理サイトのアクセス解析機能を強化
・問い合わせ数の推移
・リアクションの測定
バージョンアップ後のメリット
企業は読者層の幅が広がり、ネットユーザとの接触機会が増える。よりタイムリーに。アクセス解析をマーケティングに活かせる。
閲覧者は外出先からも携帯電話で情報閲覧が可能になる。
2009年7月21日バージョンアップ。
質疑応答。
Q:
Twitter、日本ではユーザ数が52万人ということだが?
A:
アメリカでは100万フォロワーということもある。現状では52万人だとしても、ユーザが増えるスピードが早いことが予想される。ブログやSNSよりも早いと捉えている。Twitterに対応することはポテンシャルを感じている。
影響力については、従来ウェブを見るという行為はPV、UUで計測していたが、TwitterのフォローとPVの質の違いにも着目している。アクセスをすればカウントされてしまうが、フォローするという能動的な行動である。単純には比較できないと考えている。見ている人の興味は非常に高いので、今後Twitterが重要になる。
さらにその人たちがもっているフォロワーのクチコミ効果が、ブログやSNSと比較するとスピードが違うと考えている。これまでは1日、2日で行なわれていたものが、Twitterでは数秒で行なわれるだろう。1日の波及効果はどうか。計り知れない可能性を感じる。
Q:
PRに必要なフォロワー数、質はどのようなものか。
A:
いま試行錯誤しているところ。どちらかというと数ではなく質という実感を持っている。数を競うだけでない指標が必要になるのではないかと考えている。100でも効果があるかもしれないし、1万でも効果がないかもしれない。
Q:
携帯電話サイト、ベータ版と正式リリースの違いは?
アクセス解析で問い合わせの推移はどのように計るか?
A:
現状のものではヘッドラインを表示していた。業種、カテゴリでの閲覧はできなかった。画像も表示できなかったものができるように。
ニュースリリース内にNews2uで設けているページが利用された時にカウントし、統計情報としてストックしている。
希望している企業に、問い合わせページが表示されるようになっている。
Q:
Twitter、Tumblrにはどのように情報が掲載されるのか?
A:
ヘッドラインがTwitterに流れている。Tumblrに全ての情報が流れている。News2u.netに流れる情報は全て流れる。
気をつけているのはヘッドラインの出し方。タイトルで分かりやすいような情報にしている。