「ザ・プレミアム・モルツ講座」こだわりの講義に続き、いよいよ工場見学となります。
まずは水。超大切です。
サントリー武蔵野ビール工場の水は丹沢水系で、地下200mから汲み上げられています。
工場の所在地が府中ということで「こんな街中で美味しい水があるの?」と思ったのですが、当たり前ですがかなり深いところから水を汲み上げているのでした。
続いて麦の説明。ビールに使われる麦は、一般的に二条大麦。穂列に添って二軸が二条大麦で、放射状に六軸になるのが六条大麦。列が少ない分、一つ一つが丸々と太くなり、より旨味がしっかりとした麦に。
ホップは香りと苦味を与える。ホップ=毬花(きゅうか)。
この釜群は工場にここだけ。つまり「モルツ」や「ザ・プレミアム・モルツ」は必ず、ここを通っていくのです!
ドイツの技術を、日本のメーカーが施行しているということなのですが、溶接しているのが分からないんですよね。徹底的に磨いています。
武蔵野ビール工場といえば思い出すのが、松任谷由実の「中央フリーウェイ」です。「右に見える競馬場 左はビール工場」と歌われる訳ですが、まさにそのビール工場がここ。
中央高速からビール工場が見えるということは、ビール工場からも中央高速が見える訳ですね。撮影してみました。
中央フリーウェイの中央に、トラックが見えますかね?
酵母は生き物。醸造技師は24時間体制で酵母を見守っています。1週間ほど発酵を行うと「若ビール」に。味わいはピリッと荒々しい。熟成してまろやかに。
「ザ・プレミアム・モルツ」が開発されたという「ミニブルワリー」の見学もできます。
ここが生誕の地!
“モルツァー”の聖地という訳ですね。
扉を開けると‥‥
タンクの中だったぁぁぁ! 妙に興奮する一行。
ここで「若ビール」を熟成するために、貯酒しまくりです。
「ザ・プレミアム・モルツ」は通常よりも長目の熟成期間を設けているということです。ただし置けば置くほど良い、というものではない。酵母から余計な香味成分が出たりする。
宇宙科学の発達により開発された濾過システムにより、加熱処理せずに微生物を処理します。日本で初めて、瓶詰め生ビールを導入したのがサントリーだったり。
加熱処理をしないから「生」なんですなぁ。
ここから先は、通常の見学では見ることのできない「パッケージング工程」を特別に見せていただきました。
ものすごくメカメカしまくりで、右から左に流れていく缶にうっとりです‥‥。
缶の中に異常がないか一本一本、検査したり、炭酸ガスを注入して中の酸素を逃がしてからビールを注入したり、とにかくすごいことをやってんですね‥‥。
そして、箱詰めまで全てが自動です。そしてここから、技師による抜き取り検査を経て、出荷となる訳です。
以上が工程の全てとなります。
その後に、ゴミ処理に関するこだわりも教えて頂きました。
ザーン!
ザザーン!
ザザザザーン!
という感じで、とにかく工場内でリサイクルなのです。
そのために‥‥
ものすごく細かく分別するために、たくさんのゴミ箱が用意されています。なんと、その数は○です。
どこに入れて良いか分からない場合には「お助け箱」があったりして。
おかげで!
再資源化100%ですよ!
ゴミゼロですよ!
すごすぎますよね‥‥。ゴミが出ないって‥‥。
サントリー武蔵野ビール工場「ザ・プレミアム・モルツ講座」レポート(3)に続く
■関連エントリー
▼サントリー武蔵野ビール工場「ザ・プレミアム・モルツ講座」レポート(1)
▼サントリー武蔵野ビール工場「ザ・プレミアム・モルツ講座」レポート(2)
▼サントリー武蔵野ビール工場「ザ・プレミアム・モルツ講座」レポート(3)