イーハー! いよいよカルガリースタンピードの会場であるスタンピードパークに到着しまして、いきなり幌馬車(チャックワゴン)レースの舞台裏に潜入いたしました!
もうめっちゃ人が多いです。一日の人出は10万人とか聞いたんですが。みんな、ウェスタンな格好しています。カウボーイ、カウガールがあっちにもこっちにも!
「サドルパーク」というスタジアムが見えました。サドルですよ、サドル。馬の鞍ですね! なるほどね〜。
ウェスタンハットをもらい、ぼくも準備OKです!
ちなみに、白いウェスタンハットは「ウェルカム」という意味があるそうで、カルガリーにやってきた客人に渡されるものなのだそう。
セキュリティを通過して、幌馬車レースの馬や選手が待機しているバックステージに向かいます。
レースはここで行なわれるんですよ。幌馬車レースと聞くとのんびりした雰囲気を感じますが、侮ることなかれ。ものすごいスピードで爆走してしくらしいです。
しかも、幌馬車レースのプロがおりまして、優勝賞金は5,000万円とかあるそうです。今回は大きな大会なので、1億円にもなるとのことでした。
スタンピードパークの向こうにはダウンタウン。けっこう街中なんですよ、カルガリースタンピードの会場。
ずんずん進みます。
おおお!
幌馬車(チャックワゴン)!
いろいろなタイプがありますね。
こんなにかわいい乗り物が爆走するなんて‥‥。
もともとカルガリーは、カナダ西部の酪農業の中心地でした。そこに大きな酪農家が4人おり、彼らがお金を出して始まったのが「カルガリースタンピード」です。4人は「Big Four(ビッグフォー)」と呼ばれています。
最初の「カルガリースタンピード」は普通の集会だったのですが、せっかく幌馬車があるのだからレースをしようということで、2年目からはレースが開催されました。それが本格化して、今日のような祭典に発展したのだそうです。
現在はレースと同時に、ビジネスの場にもなっているとのことです。
まつゆうと幌馬車。
幌馬車と移動用のバギー。
幌馬車を整備している人がいました。
もちろん、馬もいますよー。
そしてなんと!
だ、誰!?
と思ったら‥‥
幌馬車レースのプロが出てきたー!
実は途中、こんなものを手渡されていたのです。
なんだろうこれは??
ウェスタンハットをかぶったおじさんばかり。
幌馬車レースのプロのトレーディングカードだった!
サインしてくれる!
興奮する!!
こんなトレーディングカードが作られ、そこにサインする習慣があることで、ある意味では幌馬車の乗り手がアイドルのような存在であることが分かるでしょうか。
日本でいうところの、競馬の騎手のような存在なのではないかと思いましたよ。
ちなみに、今回の「カルガリースタンピード」の大会には北米でトップ36番まで出場することができます。プロ中のプロが集まっているのですね。
全ての幌馬車にはスポンサーの名前が出ており、それは1,500万円くらいだそうです。しかし世界中で放送されるため、その効果は絶大なんだとか。
幌馬車にはシートベルトがないため、足で踏ん張って落ちないようにするそうです。そのため、レースが終わる頃には疲弊しているため、降りるのをサポートする人がいるらしいです。
馬用のマッサージする人もいるらしいのですが、そういうスタッフたちも1回の大会で200万円、高い人だと600万円くらいの給料を貰っているそうです。
これらのスタッフとドライバーは一つのチームになっており、そのチームでF1のように各地を転戦していくのだとか。チームの人数はピンキリですが、家族も手伝って10〜15人くらいのチームだそうです。
「幌馬車レースには新規参入できますか?」という質問をさせて頂いたのですが、そういうことは滅多にないそうです。
というのも、数十頭くらい馬を持ってないとダメで、サインをしてくれたウェインも49頭を所有しているそうです。練習も必要だし、とにかくお金と時間が必要とのことでした。
アマチュアからレベルアップしていく必要があるそうですが、お金持ちのカウボーイの家系に生まれないと、難しいのでしょうね。
幌馬車(チャックワゴン)レースの舞台裏を見せてもらうことで、いかにビッグビジネスであるか、ということがよく分かりました。日本で感じる幌馬車のイメージとは、全く違うのですね。