学生時代に環七ラーメンブームと呼ばれたラーメンブームがありました(約20年前)。埼玉からクルマを走らせ「土佐っ子」やら「弁慶」やら「らーめん香月」に通ったものです。「ホープ軒」も千駄ヶ谷の店舗に何度か足を運んだ記憶があり、いわゆる当時のラーメン業界を席巻した「背脂チャッチャ系」のラーメンは、青春の味として舌に刻まれています。
吉祥寺の取材帰り、ランチ時だったので店を探そうとブラブラしていて見つけたのが「ホープ軒本舗」の看板でした。懐かしさもあり、10分ほど店の前の行列に並び、20年ぶりに食べてみました。
背脂チャッチャ系と「ホープ軒本舗」
千駄ヶ谷の「ホープ軒」との関係が気になったので調べてみたところ、ホープ軒系|東京のラーメン店の系統・系列|らーめん自由区というページがありました。曰く、この吉祥寺の「ホープ軒本舗」が、元祖である、と。
103台もある屋台から独立したのが牛久保英昭氏=「ホープ軒@千駄ヶ谷」。後に「らーめん香月@恵比寿」の穴見勝喜氏、「弁慶@堀切菖蒲園」の西川総一氏、「土佐っ子@常盤台」などの創業者がここから巣立っていった。
あの頃、環七でブームになったラーメンは、みな「ホープ軒」の屋台チェーンから巣立った人たちが作ったものだったのですね。道理でラーメンの味もチャーシューも似ていた訳です。
さて、20年ぶりの「ホープ軒」のラーメンです。
チャーシュー麺900円もありましたが、最近はチャーシュー麺にすると食べ過ぎる感があるので、中華そば650円にしました。具材はノリ、チャーシュー、そして多めのもやし。50円で生卵や味付け卵をトッピングできます。
記憶の中よりも背脂は少なめ、そして意外に味がさっぱりしていることに驚きました。もっとギタギタしたイメージがあったのですが。縮れ麺は量が多く、やはりチャーシュー麺にしなくて正解でした。
途中から「唐華」という、唐辛子を入れると、ピリ辛になってさらに箸も進みます。隣に座っていた女性は真っ赤にして食べてみました。「からめ」なんていう頼み方をしている人もいたので、背脂の量も増やせたりするのかもしれません。
20年ぶりに食べた「背脂チャッチャ系」は懐かしさもありましたが、今になって食べても、やはり美味しいラーメンだと思いました。
ごちそうさま!!!!
時代ですね。通販もありました。