今から30年くらい前に「環七ラーメン戦争」なる現象が起こっていました。環状七号線の沿線にあるラーメン店がブームとなり、夜な夜なクルマで通う人が大量に現れました。ぼくもその一人でした。
なんでんかんでん、土佐っ子、金太郎、ラーメン弁慶など、足繁く通ったラーメン屋はいくつもありました。
その時代の生き残り、環七ラーメン戦争を勝ち抜いたとも言えるラーメン店の一つが「ラーメン一番」で、最近になってその旨さを知ることになりました。
「ラーメン一番」は小竹向原にある老舗ラーメン店
「ラーメン一番」は駅でいうと小竹向原駅が近いのですが、徒歩10分くらいかかります。やはりクルマで行くというのが、環七ラーメンらしさがあって良いかもしれません。
店の前には行列用にイスがあります。到着したときは先客はいなかったのですが、すぐに数組の客がやってきて、あっという間にイスは埋まってしまいました。
今回は学生時代から30年以上は通っているという友人に、クルマで「ラーメン一番」まで連れてきて貰いました。
「ラーメン一番」のメニュー
イスに座って並んでいる時に見える店外のメニュー。
こちらは店内のメニューです。いい具合にエイジングが進み、貼られたメニューも茶色に変色しています。歴史を感じるところですね。
店の看板メニューである「一番ラーメン」は、チャーシュー・玉子・コーンが入り950円。味は醤油味、味噌味、塩味の3種類から選ぶことができます。
ベーシックなラーメンが750円、味噌ラーメン、塩ラーメンも750円です。チャーシュー麺は1,000円。
基本的にはボリュームは多めだと思うので、チャーシュー麺を頼む時はお腹の空き具合と相談した方が良いかもしれません。
トッピング類は味付玉子、ニンニク、バター、メンマ、コーンが50円です。
オロチョンというのは唐辛子の辛味で、小辛50円、中辛100円、大辛150円、激辛200円となっています。辛いのが得意な人であれば中辛くらいから挑戦してみても良いでしょう。
「ラーメン一番」の店内
公式ウェブサイトによると「ラーメン一番」の創業は1984年とのこと。35年の歴史を誇るラーメン店です。創業当時から代替わりし、今は息子さんが営業されているようです。
「ラーメン一番」のチャーシューは、店頭または公式ウェブサイトから購入することが可能です。オンラインストアがあります。
着席したカウンターの向こうに目をやると、大きな寸胴鍋にたっぷりの背脂が入っています。
30年前に背脂チャッチャ系という、背脂がたっぷり入ったラーメンが流行ったのですが「ラーメン一番」も背脂を大量に使うようです。
個人的にも背脂チャッチャ系は大好きなラーメンだったので、否が応でも期待感が高まっていきます!!
看板メニューの「一番ラーメン」噂に違わぬ美味さ!
「ラーメン一番」の看板メニューである「一番ラーメン」を注文。10分くらい待ったでしょうか。丼が運ばれてきました。
美しいほんのりピンクのチャーシューが3枚。かなりのビッグサイズです!
他には味付玉子、メンマ、コーン、そしてネギにモヤシが盛り付けられています。見た目はベーシックなラーメンです。
今回は初めてということで、オロチョンは小辛にしてみました。見た感じは、ほとんど赤さはなさそうです。
背脂がたっぷり使われているのだろうけれど、あまりこってりした感じもなさそうなスープ‥‥だと思ったのですが、一口飲んでみると、脂が甘くて旨い! これはなんだか懐かしい味でもあります!
本格的な背脂チャッチャ系とも違いますが、このくらいの方が飽きがこないで食べ続けられるのかもしれませんね。とにかく甘みの感じられるとんこつスープが旨いのです。そして全く臭みもありません。
堅めの食感の細麺も好みです。豊華食品と共同開発した特別仕様の中細ストレート麺で、麺がスープを吸い込むのだそう。ここでしか食べられない特別な麺です。
豚ロースのチャーシューも食べごたえ抜群。これはどんどん食べ進んでしまいます‥‥と思ったのですが、途中から「おや?」と思い始めました。かなりボリューミーなんですよ。
普通の一杯のラーメンだと思って食べていたのですが、周囲に大学が多いことから学生さん向けに、丼も大きく、麺、スープ、チャーシューは多めになっているのだとか。普通の状態で大盛くらいの分量があるのですね!
そりゃ多いわけだわ!!
特製オロチョンの小辛で食べましたが、ほんのり辛い感じで、よりラーメン本来の美味しさを味わえたと思います。でも、次回は中辛くらいにして、もっともっとオロチョンを感じながら熱く食べたいと思います!
何度も繰り返し食べたくなる味、それが「ラーメン一番」のラーメンです。ラーメン欲はかなり薄くなってきたと思っていたのですが、すぐにまた食べに行きたくなってます。
2019年7月31日に「ラーメン一番」再訪!
「すぐにまた食べに行きたくなってます」と書いた矢先に、すぐまた食べに行ってしまいました。「ラーメン一番」は本当に中毒性がある‥‥。
豊華食品の特選小麦粉使用麺。後から知ったのですが「ラーメン一番」の麺は専用に配合されているので、ここでしか食べられないのだそうです。麺が美味しいと思っていたのですが、そういう理由もあったのだとは。
前回はテーブル席の端の方でしたが、今回は調理場が目の前。チャーシューを丁寧にスライスしていく様子もじっくりと見ることができました。ほんのり桃色がキレイですね。
前回は完全なノーマルの「一番ラーメン」にオロチョン小辛だったのですが、今回は「一番ラーメン」を麺硬め、脂多めで、さらにオロチョン中辛にしてみました!
前回よりもスープが赤味を増しています。それにしても、立派なチャーシューだなぁ、本当に。これが3枚だと、ちょっとしたトンカツ1枚分くらいの肉の量があるらしいですよ。
脂多めのスープ。派手に背脂をチャッチャと振るスタイルではないので気づきにくいかもしれませんが、大量の背脂が入っています。これですよ、これ。この脂でスープが甘いのです。
特製麺を持ち上げると、背脂のスープでテラテラです。今回は麺は硬め。やはり麺が美味い‥‥そして、この麺は硬めで正解だと個人的には思いました。少し腰があるくらいが、噛みごたえもあって美味しいのです。
脂多めも良いですね。くどくなったり臭くなったりすることも一切ありません。良い脂です。
ただ、オロチョンは中辛にするとちょっと辛さが際立ってしまい、辛いラーメンを食べたいわけではないので、隠し味程度に利いてくる小辛が、個人的には美味しいな、と思いました。
よっては次回は「一番ラーメン 麺硬め・脂多め」で注文したいと思います! また食べたくなってる!
2019年8月26日に「ラーメン一番」再訪!
約1ヶ月ぶりに「ラーメン一番」を再訪しました。
今回もオーダーしたのは「一番ラーメン」です。大ぶりなチャーシューに見惚れます。背脂ギトギトな感じに見えますが、意外にもさっぱりと飲めます。そしてこれがクセになる味!
初心に帰り麺の硬さも背脂の量も変更せずにそのままで。オロチョンも小辛にしました。辛くして食べたいわけではないので、ほんのり隠し味程度に辛く小辛が、やはりベストのようです。
そして「ラーメン一番」用に作られているという専用麺が美味い! しっかりと小麦粉の味がするというか、本当に「麺を食べてる〜」という感じが最高なのです。この美味さの麺にはなかなか出会えないかもしれません。
麺も普通盛りで2玉くらいの分量があるので、本当にお腹が空いている時でないと完食するのは難しいかもしれません。チャーシュー3枚もかなりの食べごたえですよ!
初めて見たチャーシュー麺。一緒に行った友人が食べていたのですが、これはまた美味そうなチャーシュー&とんでもない量です! さすがにチャーシュー麺には手が出せなさそう。
食べた直後は満腹になりすぎて「しばらく食べなくても平気!」と思うのですが、翌朝にはまたすぐに食べたくなっているという‥‥美味しさ中毒のあるラーメンです。
ごちそうさま!!!!!
2019年9月11日に「ラーメン一番」再訪!
「ラーメン一番」を再訪し、初めて「一番ラーメン 味噌」を食べました! いつも食べていたのは醤油です。
いつも一緒に行く友人は醤油推し、同じく昔から通っている別の友人は味噌推しということで、これは味噌も食べてみたいな、と思ったのです。
注文したのは「一番ラーメン 味噌 小辛 麺少なめ」です。味噌なので、スープの色は茶色が濃くなっています。うんうん、これが味噌だな。
今回のチャーシューはなかなかのレア感でした。それにしても大きい‥‥こんなに大きいチャーシューが3枚。スペシャルなラーメンです、本当に。
さて、味の方ですが、味噌も美味い!
今回はたまたま調理している前に座れたのですが、背脂チャッチャはしていないのですが、それでもかなりの量を擦り入れていることが分かりました。
なるほど、ベースが醤油から味噌になっても、スープのコク、甘さ、美味さが変わらない理由の一つには美味い脂がありそうだな、と。味噌になることで、スープの味としては全体的に濃いめになります。
専用麺もやはり美味い。違うスープになっても、相変わらずそれを受け止めて美味い麺は大したものだ‥‥粉の味わいがしっかりと感がられるんですよね。
ちなみに伺ったところ、1人前の麺の量は180gとのことです。一般的には1人前120〜130gとのことなので、1.5人前くらいが「ラーメン一番」の普通盛りということになりますね。
そして、醤油か味噌か。どちらも美味しく難しいところですが、個人的には醤油かな‥‥うん、醤油ですね! 最後まであっさりと。次は塩を食べてみようと思います。
ごちそうさま!!!!!
2019年10月1日に「ラーメン一番」再訪!
最低でも月に一度は食べたいですね。「ラーメン一番」のラーメン。
スープも美味しいのだけれど、他では食べられないあの麺の味も口の中に蘇ってくるのですよねぇ、ふとした瞬間に。そうなると、もう居ても立っても居られせん。
これまでに醤油、味噌、麺硬め、小辛、中辛など様々な組み合わせを試してきたのですが、いよいよ最後の味となる塩をオーダーしてみました!
いつもの「一番ラーメン」です。塩味。もうね、チャーシューのサイズに驚きますよ、毎度まいど。オロチョン小辛にしてますので、やや赤いです。
しっとり背脂の浮いたスープ。これが決してしつこかったり、胸焼けしたりするってこともないのです。ごくごくと飲める背脂のスープです。これまたクセになる!
塩もさっぱりしていて美味しかったのですが、ずっと食べているとちょっとぼくには塩っぱく感じてしまったので、やはり醤油がベストかなぁ、と思いました。
いや、味噌も塩も美味しいんですよ。だからあえて選ぶなら、という感じですね。醤油は。
「ラーメン一番」の麺は最高です。この麺は専用麺ですので、ここでしか食べられません。もともと小麦が利いてて歯ごたえあるので、固めにしなくてもオーケー。
そしてチャーシュー3枚も食べごたえありますよ!
ややレア感というか、ジューシーなんですよね。肉の旨味の美味しいチャーシューです。赤身の感じがオジさんには嬉しい。
ということで、ぼくのベストオーダーは「一番ラーメン・醤油・小辛」ということになりました!
ごちそうさま!!!!!
2019年11月28日に「ラーメン一番」再訪!
深夜の「ラーメン一番」を久しぶりに決めてきました!
営業時間は3時まで。到着が2時半を過ぎそうだったので、念のため電話をして確認すると3時まで大丈夫とのこと。クルマで向かいました!
注文したのは「一番ラーメン」の小辛。ぼくの中では絶対的な定番になりました。
呑んだ後の「一番ラーメン」は染みる‥‥美味いのなんのって!
普段は呑んだ後に「ラーメン一番」に行くことはないのですが、それはけっこうボリュームがあるから。でもこの日は時間も時間で、けっこうお腹も空いてしまっていました。
チャーシューもペロリと平らげてしまいました。
オリジナルの麺も美味しいです。呑んだ後は食べられるか心配なんて杞憂でしたね! もうそれはそれは、これまでで一番の速さで完食してしまったかもしれません。最高!
一緒に行った人が食べたのは「一番ラーメン(塩)」。辛さなし。これが好きだそうです。
初めて「一番ラーメン」を訪れた若者は、チャーシュー麺の小辛。若さって凄い。ペロリと食べきってましたよ!
みんな大満足の明け方の環七でした。ごちそうさま!!!!!!
2019年12月18日に「ラーメン一番」再訪!
大晦日まではまだ少し日がありましたが「ラーメン一番納め」をしてきました。注文したのは「一番ラーメン」のオロチョン小辛です。
美しいチャーシュー3枚。かわいい味玉1個。たくさんのコーン。たくさんのもやし。
1年かけて麺硬めや味濃いめなども試しましたが、やっぱり「一番ラーメン」のオロチョン小辛に落ち着きました。
オロチョンにもすごくこだわりがあるそうで、これがあるとないとだと、やっぱりラーメンの味も違ってきます。
小辛でも、入っているといないとでは違って、ほんの少しのピリ辛が食欲増進してくれます。背脂のスープにオロチョンが溶けて旨いこと、旨いこと‥‥。
そして、ここでしか食べられない特製の麺ですよ。旨い背脂のスープを受け止める麺は、標準の状態でやや硬め。
少し歯ごたえのある感じというか、パスタで言うならアルデンテみたいな感じです。麺が伸びることなく、しっかりと最後まで食べ切れます。
いや〜、良い1年でした! ごちそうさま!!!!!
2020年9月18日に「ラーメン一番」再訪!
コロナ禍でしばらく行けていなかったのですが、数カ月ぶりに「ラーメン一番」を再訪してきました!
席数が少なくなり、席間には透明のアクリル板が置かれ、ソーシャルディスタンスを意識した店内となっています。
この数ヶ月の間にリニューアルし、美味しくなったという塩味を注文。確かに、スープを味わうのに塩が美味しくなっている気がします! タレとスープのバランスがとても良いように感じます。
このハンパないチャーシューの枚数!
いつもは呑んだ後に〆で行くことが多いので、普通のラーメンでちょうど良いくらいのボリュームなのですが、空腹でいくとチャーシュー麺も食べられますね。
大ぶりのチャーシューが食べごたえあります。完全に火を通しきっていないというか、ジューシーさがあって美味しいです。赤身の美味しいチャーシューです。
そして、この「ラーメン一番」専用の麺ですね。もう麺自体が美味しい上に、より美味しくなった塩スープが絡んで最高。
最近、塩味を好んで食べるようにしているのですが、よりスープの旨味を味わえるような気がしています。スープの邪魔をしないというか。
月イチくらいのペースでは食べたくなりますね。ごちそうさま!!!!!!
2020年12月10日に「ラーメン一番」再訪!
ほとんど都内に行くこともなくなっており、また3ヶ月ぶりの「ラーメン一番」再訪となりました。
コロナ対策でゆとりを持った席間です。入口にはハイハットを利用した消毒液プッシャーもあります。
この日は東京都の要請で営業が22時までということだったのですが、なんとかギリギリに滑り込みました。先客が4名ほどおり、待機列に加わりながらオーダーするメニューを考えます。
塩ラーメンにするのはいつものことなのですが、今回はニンニクを追加してみることにしました。最近、ラーメンを食べる時は必ずといって良いほど入れていますので。
塩ラーメンベースにチャーシュー、味玉、ニンニクです!
ニンニクはチャーシューの上にのせられているので、自分の好みで溶かしながら食べることができます。背脂も良い感じですね。これこれ。
久しぶりの麺との再開。やはり、この背脂のスープとの相性が抜群なのは、この歯ごたえのある麺だと思います。
中太麺に分類される太さかもしれませんが、個人的には細めだと思っていて、そのプツプツとしたやや硬めの食感が好きだったりします。
この日のチャーシューはレア感のある肉々しいものでした。肉の旨味がよく分かります。
さて、ニンニクを入れて塩ラーメンのスープがどう変わるかということなのですが、それはもちろん美味しく変わります!
味の深みというかコクが出るんでしょうね。少しずつ溶かしていましたが、途中でガッと混ぜてしまいました。
ニンニクを入れると味も変わるので好みだと思いますが、個人的には次回も入れたいと思いました。少しずつ溶かし入れながら、味の変化を楽しみながら。
久しぶりの「ラーメン一番」やっぱり美味しいです!
ごちそうさま!!!!!!
「豚辛子漬(とんがらしづけ)」酒の肴にも丼にもなる旨いアレ
店内でも食べられる「豚辛子漬(とんがらしづけ)」をテイクアウトで頂きました。
もともとスタッフ向けのおつまみとして作られたもので、チャーシューに使っている豚ロースのブロック肉をサイコロ型に切り、特製オロチョンで漬けた裏メニューだそう。
チャーシューと同じくオンラインストアで購入できます。
レンジでチンすると、より辛さを味わえるとのことだったのですが、まずは冷蔵庫から取り出したそのままの状態で食べてみることに。
熱々のご飯の上に「豚辛子漬」を乗せるだけの丼にしてみたのですが、かなり辛い! 辛いのとニンニクが強烈に利いてて、これはご飯が止まらなくなる味です。
「豚辛子漬」を入れているビニール袋を二重にするくらいでないと、冷蔵庫の中がガーリック臭で充満するくらい、ニンニクが使われています。それ故に旨い。
チャーハンに入れたり、カップラーメンに入れたりしても美味しいそうですが、辛味とにんにく、そしてゴロゴロの肉を入れたら、どんな料理もバージョンアップしてしまいそうですね!
「一番ラーメン」の住所・予約
>>ラーメン一番 (いちばん) – 江古田/ラーメン [食べログ]
>>ラーメン一番
住所:東京都練馬区小竹町2-74-8
営業時間:18時30分〜27時(休業日:日曜、祝日、年末年始)