「おくなわ」離島ガイドプロジェクトのFacebook勉強会で、多良間島に続いて渡った離島は「渡名喜島」です。沖縄からフェリーで2時間ほどで渡ることができる、人口400人ほどの小さな島です。
那覇にあるフェリー乗り場から向かいます。新しく投入されたフェリーと古いフェリーがあり、新しい方がもちろん速く着きます。
今回、行きは新しいフェリーだったのですが、とてもキレイでした。
那覇を出発したのは8時半です。
ペットと入れる部屋、なんていうのもありましたよ。普通の座席もあれば、広い部屋もあり、思い思いのスタイルで船旅を満喫します。
到着は10時半過ぎで、船の中で作業していたこともあってか、思っていたより早く到着しました。
かわいらしい島ですよね。でも、ハブがいるので草むらは要注意なんです。
離島の海は青いです。
これがターミナルです。
なんと、渡名喜島には電気自動車があるのです! 島内の道は狭いところが多いのですが、このサイズならスイスイです。
要普通免許。今回は予約がいっぱいということで乗れませんでした。ぜひ、渡名喜島に行かれる方は事前の予約をオススメします。
ちなみに、こちらの建物の屋上には、太陽光パネルが設置されてましたよ。エコですね。
ターミナルに併設された「ターミナル食堂」で昼食を頂きました。店内には入り切れず‥‥
特別にテーブルとイスを出して頂いて、海を見ながらの食事に!
いやー、絶景です! 素晴らしい!
食べたのは「ゆし豆腐」の定食です。渡名喜島で作っている、ゆし豆腐ということでしたが、美味でしたよ。ポーク玉子もついてました。今回の旅で、ポーク玉子が大好物になりました。
ちなみに、フェリーの往復は大人が4,520円なので、沖縄で離島に渡りたくなったらオススメです(久米島に行く途中です)。
これが島内の中心部の地図です。端から端まで歩いて行くことができる、コンパクトな島です。
長澤まさみの出演した「群青」という映画がありまして、それは渡名喜島で撮影されたのだそうですよ。
島のあちらこちらに立っている案内板です。エコカーとか自転車のピクトグラムがかわいいですね! グリーンも映えます。
大きくない島なので地図があれば足りる部分がありますが、この案内板があれば、迷うことはありません。思わずカメラを向けたくなるデザインでした。
これは島で唯一の信号です。
これが、渡名喜島の典型的な風景です。道は砂。どうですか。とっても懐かしい感じがしませんか? 沖縄〜♪ ですよね。
旅行者が頭に思い描く、古き良き沖縄が、そのまま残っているなぁ、なんて感じました。
Facebook勉強会の関係で、村役場にもご挨拶に伺いました。
これが渡名喜島の航空写真です。サンゴ礁に囲まれているのが分かります。左上は入砂島です。渡名喜島から近いのですが、米軍の射爆場になっているため、基本的には立入禁止です。
なんだかこう、立っているだけで安心できる、そんな風景です。
島の中心部の村道1号線は、フットライトの通りとしてご存知の方もいるかもしれません。
これが昼間のフットライトの様子。夜はどうなるのでしょうか?
フットライトはこんな感じですよ。
家々の門にはシーサーがいました。
台風を防ぐために植えられたフクギ。
細い通りを電気自動車が通りすぎて行きます。
乗ってみたかったなぁ!
角には魔除けの石敢當。
早起きして掃除するのが恒例行事になっているそうで、島内はとってもキレイなのが印象的です。
役場の方に、渡名喜島を案内して頂きました。
山の上にある展望台から周囲を撮影したところです。
立入禁止の入砂島。サンゴ礁がいい感じです。南の島のフローネが住んでいそうです。
海中洞窟があり、そこを訪れるダイバーも少なくないそうです。
このあたりが海中洞窟のある場所ですね。
アオサを栽培する場所。
渡名喜島は漁業が盛んで、100隻ほどの船があるそうです。
宿泊でお世話になったのが、こちらの「民宿ムラナカ」です。
2階部分が宿泊施設になっています。
ロの形で廊下があります。
宿泊施設は数に限りがありますので、渡名喜島に行く際は事前に予約しておきましょう。
多良間島の時もそうでしたが、エアコンは有料制です。外出時は一時停止ボタンを押しておきます。
シャワーは二つ。リンスインシャンプーとボディシャンプーがありました。
渡名喜島の中心部、家のある風景をいくつか。
砂の路地とフクギ。なんだか安心します。
Facebook勉強会の会場にもなった、小中学校です。
グラウンドが天然芝なんですよ! 羨ましい!
Facebook勉強会では、ネットの情報発信についてお話しさせて頂いたのですが、熱心に聞いて頂きありがとうございました!
そして‥‥
お待ちかねの‥‥
夜のフットライトです‥‥
あああ‥‥!
なんとも幻想的な光景が‥‥
ほぼ一直線に続いていきます。
渡名喜島は日帰りする人もいるようですが、これを見ないと渡名喜島に行ったとは言えないかもしれませんね!
渡名喜島には居酒屋的に利用できる店がいくつかあります。その一つが「ふくぎ食堂」です。
オリオンビールの生で乾杯!
関の奥には仏壇(?)がありましたよ。
既に品切れしているものもありました。
ぜひ渡名喜島ぽいもの頂きたいな、ということで、沖縄らしいメニューを注文しました。
豆腐チャンプルー。
シビマグロ。キハダマグロのようですが、旨味でした。
赤魚の唐揚げ。この味、好きです!
しなそばチャンプルー。こういうのもあるのですね。塩味の焼きそばみたいな感じでしょうか。美味しかったです。
フライドポテト。
手羽先。だんだんと居酒屋メニューぽくなってきました。
泡盛の水割が投入されます。
擬似餌。
店内の装飾も凝っていて、今風な雰囲気のお店でした。
続いて訪れたのが「憩い処 西門(ゆくいどぅくる いりーじょう)」というお店です。
こちらはお母さんが切り盛りしている、家庭的なお店でした。
オリオンビールの瓶ビール。
隣の席のおじさんたちが、食べないかと下さった山羊のマース煮。マースとは塩のことです。
あたしはヘタだから、とちょっと嫌がるお母さんに無理を言ってお願いして、三線を弾いて貰いました!
泡盛を飲みながら聞く三線、たまらない時間ですねぇ。
ちなみに、これが楽譜。む、難しい‥‥。
Facebook勉強会に参加してくれた若者たちも、ノリノリになってきました。
しかし、みんな誰でも三線が弾けるものなのでしょうかね??
こうして、渡名喜島の夜は更けていきました‥‥。
そして、いよいよ渡名喜島を離れる日です。
多良間島に続いて、渡名喜島でもウミガメが見られるとのことだったので、フェリーの時間まで案内して頂きました。
そうしたら!
すごいものを見てしまいました!
ウミガメが産卵した跡です!!
海から上がってきて、ここらで産卵して、そして海に戻っていった跡だそうです。
ウミガメの手足の跡が、くっきりと残っています。
これはすごい!!!!
予想以上のものが見られて、びっくりしてしまいました。
写真にはうまく撮れなかったのですが、サンゴ礁のあたりで息継ぎをしているウミガメも見られましたよ。
山に横線があるのが分かるでしょうか。人口が多かった頃、山に段々畑を作ったのだそうです。
栽培されている島バナナ。
青くて透明で美しい海。この浜でも、ウミガメに会うことができました。
そしていよいよ、帰りのフェリーが久米島からやってきました。
渡名喜島とお別れの時です。
ありがとう、渡名喜島〜〜〜!
渡名喜島は、那覇からフェリーで2時間ほどの島です。自然をがっつり満喫するだけでなく、島内にはかわいい案内板があったり、電気自動車があったり、食事処がいくつかあったり、ちょっぴり観光客が訪れやすくなっていると思います。
沖縄本島でも自然たっぷりの北部に行こうと思えば、それなりに時間はかかります。だとしたら、船でふらりと訪れる離島も、良いのでは? まだ”秘密の島”という雰囲気もありますよ。
まだ観光客はそんなに多くないということなので、この雰囲気のために、本当は内緒にしておきたいな‥‥。
遠くなく近くなく。絶妙な距離感。
夜のフットライトも幻想的。
内緒にしておきたくなる離島。
渡名喜島でした。
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