ソフトバンクが、アメリカの携帯電話会社3位の「Sprint Nextel(スプリント・ネクステル)」を買収する、という驚きのニュースです。ソフトバンク、米携帯電話3位を買収へ 総額1.5兆円という記事になっていました。
国内携帯電話3位のソフトバンクは、米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを買収する方向で協議に入った。年度内にも発行済み株式の3分の2超の取得を目指す。買収額は1兆5千億円を超えるとみられる。
買収額は、なんと1兆5,000億円を超えるようです。日本3位とアメリカ3位が合体すると、どうなるのでしょうか。
ソフトバンクは、すぐに否定しました。
一部で、弊社とスプリント・ネクステルについての報道がなされましたが、憶測に基づいたものです。当社から発表したものではなくコメントはありません。
しかし、Sprint、ソフトバンクとの話し合いを認める–「大規模投資」について協議という記事がありました。
Sprint Nextelは、日本の携帯事業者であるソフトバンクによる「大規模投資」について、同社と協議中であることを認めた。
「Sprint Nextel」は、ソフトバンクと協議中であることを認めています。
アメリカ3位の携帯電話会社である「Sprint Nextel」とは、どんな存在なのでしょうか? アメリカの携帯キャリア事情 – blog.niw.atが参考になります。
使ってる人が少ないというのが特徴の CDMA のキャリア。まさかのWiMAX を MVNO で提供1していたけれどさすがに観念して LTE を始めた。 旅行者にはプリペイドの MiFi で有名な Virgin Mobileの MVNO 先。黄色い。WiMAX とその色から KDDI 的な存在だったけれども、まさかの Softbank が買収するとかいうニュース、ただしソースは日経 で今後の動向が気になるキャリアに2。 ただし、使っている人は見たことない。
とにかく利用者が少ないみたいですね。ただ、ソフトバンクと同じく「iPhone 5」を取り扱っていますし、調達では有利になるのでしょうか。
なお「Sprint Nextel」の契約者数は5,600万で、ソフトバンクが買収したとすると、ワールドワイドではNTTドコモを超えることになります。
ウィルコムとイーモバイルを合算してKDDIを抜いたという孫社長ですから「Sprint Nextel」を足して日本一というのは、十分にありそうですね。
“買収検討”で他社も対応迫られるかという記事もありました。
ソフトバンクとしては、スマートフォンの急速な普及が進むなど、世界的に携帯電話の市場が拡大するなかで、先進国の中でも成長を続けるアメリカに進出し、通信ネットワークと顧客基盤を一気に拡大しようというねらいがあるとみられ、実現すれば契約件数が9000万を超える巨大な通信グループが誕生することになります。
ソフトバンクは、イーアクセスに続く買収になるでしょうか。今回の買収が実現すると「契約件数は1億件に近づき、上位20社入りする可能性も」ということです。
ネタフルでは次のような記事を書いています。
▼ソフトバンク、イーアクセスを買収
▼【ソフトバンク記者会見】孫社長「イーアクセスと経営統合によりiPhone 5は1.7GHzも使用可能に。1.2GBの制限は撤廃」
▼イーアクセス買収、KDDIも検討していた → 直前になってソフトバンクが巻き返す
▼【iPhone 5】イーアクセスの1.7GHz帯を利用できるようになるのは2013年春を予定(ソフトバンク)
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▼米スプリント、ソフトバンクとの買収交渉を確認 | Reuters
実現すれば、スプリントの経営権が変わることもあり得るとしている。
▼ソフトバンクが米3位キャリアSprint買収? 「憶測」とコメント – ITmedia ニュース
Sprint NextelはAT&T、Verizonに次ぐ米3位キャリア。ソフトバンクモバイルのW-CDMAと異なり、KDDIなどと同じCDMA2000規格を採用。昨年秋のiPhone 4SからiPhone販売に参入している。