ソフトバンクがイーアクセスを買収したのはお伝えした通りですが、KDDIも同様のイーアクセスの買収を検討していたようです。電波争奪、ソフトバンクが制す イー・アクセス買収 という記事になっていました。
実はKDDIも周波数帯拡大を狙い、ソフトバンクより早い時期からイー・アクセスや、同社の筆頭株主で約3割の株式を保有する米ゴールドマン・サックスに接近していた。しかし買収金額を巡って折り合いがつかない状態が続いていたもよう。
買収金額は2,000億円と言われていますが、これはKDDIの3倍強という金額で、出遅れたソフトバンクが一気に巻き返す要因になりました。
この表を見ると、もしKDDIがイーアクセスを買収していたら、ソフトバンク終了、と言われかねなかったかもしれません。
イーアクセス側も、まさか3倍とか思ってなかったんじゃないですかね。「今後、インフラ投資負担に耐えられる体力が乏しい」ともみられていたそうなので、イーアクセスにしてみれば渡りに船だったのかもしれません。
孫社長の「必ずドコモ抜く」契約数で現実味 ソフトバンク、イー・アクセス買収では、
KDDIが見切りをつけたウィルコムと、ウィルコムのPHS事業の生みの親である千本倖生会長が設立したイー・アクセスの両社を取り込んだソフトバンクが、名実ともに2強にのし上がることができるかどうかは、潤沢な周波数をサービス品質の向上に早期に反映できるかにかかっている。
と書かれていました。なにやら因縁めいたものを感じます。
ちなみに、千本倖生氏は最初に入社したのが日本電信電話公社(現在のNTT)で、第二電電株式会社(現在のKDDI)を創業した人物なのですよね。
決め手は「iPhoneへの孫氏の熱意」 イー・アクセス会長が語るという記事もありました。