ソフトバンクが、イーアクセスを買収することが発表されました。「iPhone 5」のLTEがイーアクセスの1.7GHz帯も利用できるようになるのですが、2013年春が見込まれているようです。
ニュース – ソフトバンクによるイーアク買収の舞台裏、iPhone 5の1.7GHz対応が契機:ITproという記事になっています。
孫社長がテザリング解禁を決めた裏には、イー・アクセスが持つ1.7GHz帯の周波数帯を手中に収める算段があった。実はこの周波数帯は、3Gの時代には世界的に活用する事業者が少なかったが、LTE時代に入り「LTE band 3(もしくは9)」として国際的に標準化され、価値が一変している
イーアクセスの保有する1.7GHzは、国際的に重要な帯域になっており、ソフトバンクとしてはauに勝るテザリングを提供するためにも、それが是が非でも欲しかった、ということのようです。
ソフトバンクの持つ2万局に、イーアクセスの1万局を加え、合計で3万局のネットワークが構築されることになります。
「iPhone 5」の仕様としては1.7GHzに対応していますが、気になるのは開始時期です。孫社長は、
「(LTEで回線交換の音声サービスを実現する)CSフォールバックをイー・アクセスの1.7GHz帯のLTEサービスとの間でできるようになってから。おそらく2013年春くらいになるのでは」
とコメントしています。
「CSフォールバック」というのは、LTEが回線交換に対応しておらず、パケット交換にしか対応していないため「着信信号を受け取った端末は、その信号を基にLTEから3Gにネットワーク機能を切り替え、3Gネットワーク経由で音声通話を始める」といった仕組みだそうです。
「iPhone 5」ユーザにはメリットの多い今回の買収劇ですが、既存のイーモバイルLTEユーザからすれば、余計なデータ通信が流れ込んでくるだけでメリットがない、という声も聞かれます。
ネタフルでも次のような記事を書いています。
▼KDDI田中社長のインタビューを読んでいると「iPhone 5」でMNPすれば良かったと思えてきてしまう(´Д⊂
▼【ソフトバンク記者会見】孫社長「イーアクセスと経営統合によりiPhone 5は1.7GHzも使用可能に。1.2GBの制限は撤廃」
「iPhone 5」のバッテリの持ちに関してauがいいなと思ったら、次はソフトバンクがイーアクセスを買収してLTEのエリアを広げてくるとか!
まあ「iPhone 5」の存在が業界再編にまで繋がっている、というのが凄いのですけどね‥‥。
▼発表から購入・Tipsまで「iPhone 5」と「iOS 6」ネタフル記事まとめ
#Apple Storeで「iPhoneストア」を見る
#ネタフル「iPhoneカテゴリー」もどうぞ。