血液1滴で3分以内にがん診断できる方法が開発される

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つい先日、血液1滴で10種類のがんを早期診断できる技術が開発中という記事を書いたのですが、他にも血液からがん診断する研究は進んでいたようです。がん診断 血液1滴、3分で 神戸の企業共同開発 1年以内に臨床応用へという記事になっていました。

血液中のがんに関連する物質が放つ光をとらえ、がんの有無を診断する手法を、神戸市中央区の医療機器会社「マイテック」と昭和大学江東豊洲病院(東京都)などのグループが世界で初めて開発した。

初期のがんは血液からだと診断しにくいので、こうした技術の研究が進められていますが、いよいよ実際に使われるようになるかもしれません。血液検査のついでにがん検診も受けられれば、こんなに便利なことはありません。

がん患者と良性腫瘍の患者計20人の血液をこの金属チップに付着させ、紫外線などを当てて蛍光顕微鏡で観察すると、ヌクレオソームが多量にあるがん患者の血液は発光したが、良性腫瘍の患者では発光しないことを突き止めた。

がんが免疫に攻撃されたときに血液中に溶け出る「ヌクレオソーム」という物質を、開発した特殊な金属チップに集めるのだそうです。

膵臓がん、胃がん、大腸がんで発光が確認されており、今後は肺がんやぼうこうがんでも研究を進めたいとのこと。「ヌクレオソーム」は血液でない体液にも含まれるそうなので、唾液など、より簡単な診断もできるようになるかもしれません。

「離島の人でも画像さえ送れば判定でき、都会と地方の医療格差解消にもつながる」というのも素晴らしい話です。

最近では、がん患者の識別に「線虫」が使えることが明らかに → 尿のにおいで判別という記事も書いていました。