作家で精神科医のなだいなだ氏が、2013年6月6日に死去していたことが明らかになりました。83歳でした。作家なだいなださん死去 83歳という記事になっていました。
「パパのおくりもの」や「老人党宣言」などユーモアと風刺に富んだ著作で知られる作家で精神科医のなだいなだ(本名堀内秀=ほりうち・しげる)さんが6日死去していたことが9日、分かった。
印象的な「なだいなだ」というペンネームは、スペイン語で「nada y nada」で「何もなくて、何もない」という意味だそうです。
著作には医師としてのテーマだったアルコール依存症に関するものが多くあり「専門医の立場でアルコール依存症の問題を扱った」本を残されています。
「海」や「トンネル」などで計6回芥川賞候補となったが受賞は逃す。65年のエッセー「パパのおくりもの」で注目を浴びた。
なだいなだ – Wikipediaによると、6回は「は阿部昭、増田みず子、島田雅彦らとともに最多落選記録」だそうです。
2003年に「老人党」を結成し、話題になりました。
ブログは亡くなった6月6日付けで「きつい一日」というタイトルで更新されていました。
脈拍だけ130 台血圧上下はまあ平常。痛み止めに頼る生活だ。
月末、フランスに行って、そこでフランス語で最後の講演をするつもりだったが、どうもこの状況では、難しくなってきた。講演のテキストを準備して向こうで配ってもらおうと思うのだが、その翻訳の中で、コモンセンスの訳として作られた日本語常識なのだが、もう元には戻れない。さりとて、新しい言葉にぶつからない。フランス語にぴったりしたことばがないのだ。
結びは「ただ、かなり体の状況が厳しいことになって来た」と綴られています。
心よりご冥福をお祈りいたします。
アルコール依存症は治らない“治らない”の意味 | ||||
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こころ医者講座 (ちくま文庫) | ||||
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