「どくとるマンボウ」北杜夫、死去

夜と霧の隅で (新潮文庫)

「どくとるマンボウ」シリーズで知られる作家の北杜夫氏が、2011年10月24日に亡くなりました。84歳でした。

「どくとるマンボウ」北杜夫さん死去という記事になっています。

ユーモアあふれる“どくとるマンボウ”シリーズや、大河小説「楡家(にれけ)の人びと」で知られる作家、芸術院会員の北杜夫(きた・もりお、本名・斎藤宗吉=さいとう・そうきち)氏が、24日死去した。

熱心な読者ではなかったかもしれませんが「どくとるマンボウ」シリーズは好きでした。

何より、教科書に出てくる斎藤茂吉の次男という事実に衝撃を覚えたのを記憶しています。(ちょっと大げさですが)歴史上の人物の親族が生きてる! と。

同年、ナチスと精神病の問題を扱った「夜と霧の隅で」で芥川賞。64年には斎藤家三代の歴史を描いた「楡家の人びと」を刊行、毎日出版文化賞を受けた。「さびしい王様」など、大人も子供も楽しめる童話でも親しまれた。「青年茂吉」など父の生涯を追った評伝で98年、大仏次郎賞を受けた。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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作家の北杜夫さん死去 「どくとるマンボウ」シリーズ

60年、水産庁調査船の船医として南洋から欧州をめぐった体験に基づく「どくとるマンボウ航海記」がベストセラーになる。同年、ナチの精神障害者虐殺にささやかな反抗を試みる医師の姿を描いた「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞した。